トモで竿を出していた鮫島さんが「向こうでヒット!」と叫んだ。慌てて駆け寄ると服部さんにヒット!しかし、時すでに遅しで仕掛けを切られた後だった。「大きかった」と船長も興奮気味。フォール中に来たようだ。これならジグ操作に慣れない初心者でも釣れる可能性は高いだろうと、酒井さんに「Tankenmaru SMART」をダウンロードしてもらい、船長のアナウンスとアプリから発するアラーム音でジグを落とし直した方が良いのではと提案。そしてドラマは起こった。「あと一流しで…」というアナウンスに名残惜しくジグを落とす皆さん。「ヒット!!」の声に振り向くと中村さんの竿が大きく弧を描いている。突然のビッグファイトを全員が見守る中、無事タモに収まったのはナイスサイズのサワラだった。帰港後に計測すると101cm!初のジギングでメーターオーバーのサワラは見事だ。釣りの経験はあってもこれ程の大物とやり取りした事のない人なら普通は舞い上がってしまうが、ランディングの際の自然ないなしと誘導に改めて騎手の握力と腕力の凄さ、体幹やバランス感覚の常人との違いを感じたのだった。大物を仕留めた中村騎手は「海サイコー!」。ジギングもマダコ釣りも初挑戦の皆さんが多かったが、明石沖の釣りの楽しさを十分味わっていただけたようだ。