ミヨシで竿を出す佐藤博貴さんは、毎週のように『仁徳丸』に通うアカムツ・マスター。3年連続でご一緒させて頂いたが、その竿さばきには惚れ惚れする。その佐藤さんの調子がこの日は何かおかしい。朝イチに幸先よく1匹を上げたが、その後が続かない。底まで仕掛けが落ちる前のサバの猛攻に悪戦苦闘。しかし、そこは流石のマスター。朝のアカムツラッシュもひと段落して、静寂の時が流れていた午前10時。船長の「上げて!」の声と同時にかけた1匹は、この日最大の40cm。厳しい中でも必ず何かを残します。今シーズンも期待大!寒猫根は、「根」とは言いながらも根の周り一帯は泥地。この泥地に産卵のためにアカムツが集まる。エリアとしてはかなり広く、まだまだこれから11月にかけてこの広大なエリアを探っていく。今シーズンも魚影は濃く、この日も最終的に山中さんが8匹の釣果でトップ。そして、年が明ければ、昨年見つかった新たな深場のアカムツポイントも再開予定。波崎沖のアカムツ釣りは、季節の風物詩から通年通してのアカムツ激熱ポイントに変わりつつある。希少な「赤いダイヤ」の絶品を堪能出来るエリアである。