この日は終始潮が悪く、時折見える湧き上がりの鏡(湧昇流)の部分は濁った緑茶のような色だった。そんな中、慣れた人は数、型を揃え、普段は淡水の釣りメインというタチウオビギナーの人も、エキスパートの分かりやすい説明でタチウオをゲットしていた。また佳代船長によると「『上丸』では好釣果を目指し、常に努力してますが、たまには食い渋りの日に当たる事も…」さらに「今年は取材時に好釣果ばかりで“ヤラセ感”すら漂ってました(笑)。逆にこのような食い渋りの日と取材が重なり、それはそれで日頃の釣果に嘘偽り無いというアピールも出来るもんです」と笑みを浮かべる姿に余裕すら感じた。『上丸』で狙う大阪湾のタチウオはこれからが本番だ。