次の流しでは、左舷ミヨシのベテラン・矢頭さんに着底直後からアタリが出た。「これは良いかもね」と竿先がガクガク震えて多点掛けの可能性が高い状態。ラインの調整をマメに行っていて流石常連さん。合図が出て巻き上げてくると、途中から引きが増幅され、キンメダイの5点掛け、その次は8点掛けと連発。右舷では「毎週来てるんですよ」と釣り歴50年のご夫婦。船上で仕掛けを「治具」に巻く姿は流石ベテラン。竿も渋いがテクニックも渋い。仲良くキンメダイを上げて嬉しそう。多点掛けで船上が活気に包まれ楽しい雰囲気。暫くすると大型サバが顔を出した。美味しい深場のサバだ。サバが落ち着くと今度はシマガツオラッシュ。“竿折り魚”とも言われるビッグパワーのシマガツオがダブル、トリプルとヒットして電動リールの巻き上げが止る程の引き。さらに後半にサプライズが待っていた。約20分ポイントを移動して再スタートすると、年配の奥様に良型のアカムツ。左舷の大ドモ(船尾)、胴の間でもアカムツが上がった。圧巻だったのはベテラン・矢頭さん、「おおおっ!」と歓声が上がる。上がったのはなんとアコウ。最後まで様々な魚がヒットし深場釣りの魅力を再確認した。船長が親切にレクチャーしてくれる『太郎丸』で、安心して深場高級魚、「キンメダイ五目釣り」を楽しんで見てはいかがだろうか。