諦めの悪い私は、翌日も早川へ。この日もまずは最下流のC&R区間へ。当日は『早川河川漁協』が主催するルアー釣り大会が開催されていた。ルアーマンがあの手この手で腕を競う! 私も混ぜてもらって竿を出した。濁りは前日よりも取れてきてはいるものの、薄濁り状態。そのせいか前半は釣果の報告もなく、皆苦戦しているようだ。しかし、陽が昇り、空も晴れわたって、河原も暖かくなった頃、チラホラ釣果報告が届くようになった。「デカニジマスが出たぞ!」、「サクラマスがあがったぞ!」。派手なカラーのスプーン、ボトムで激しいアクション、管理釣り場で使うようなアイテムの使用が有効だったようだ。石脇をダウンでゆっくり引き上げる。何度も同じコースをゆっくりゆっくり、丁寧に丁寧に、が肝だ。ヘチを狙って確実にキャストしていくのもよい。なるべく底をねらい、長くアピールしていくこと。深みをダウンで狙った選手も大型のニジマスをあげていた。しかし、多くの選手はバラシを多発。一瞬フッキングするが外れてしまうことが多く、苦戦を強いられた。全体的に見て渋い状況の大会ではあったが、難しい状況だからこそ面白い。終わってみれば、さすが腕の立つ選手たち。大型のニジマスにサクラマス、ヤマメと多くの釣果報告があった。この川は、多くの放流やポイントの整備など、漁協の努力で釣り場環境がよく整備されている。様々なイベントも企画され、なんと遊漁券購入者には日帰り入浴施設の割引があるなど、温泉地らしい特典もある。箱根早川は「多くの釣り人に心から楽しんで欲しい」という漁協の皆さんの思いが詰まった川だ。これからがシーズン本番!箱根の麓で多くのビッグファイトが繰り広げられることだろう。