ポイントを竿1本ほど先に設定、撒き餌を繰り返し打つと、相変わらず良型のオナガグレやイスズミが先に出てくる。それから少し遅れて、ド迫力のイスズミやオナガグレが下から出てきてヒラを打つ。撒き餌と仕掛けを入れるタイミングを見計らって仕掛けを投入、馴染んだところで、仕掛けをやや張り気味にしてアタリを待つ。いきなり凄い勢いでウキが海中に消えた。間髪入れずに合わせを入れると、竿が根元まで曲がる。なんとか引きに耐えながらやり取りするが、ズルズルと糸が出される。暫く耐えたが、痛恨のハリス切れ。見事にチモトから切られている。気を取り直して、再び仕掛けの投入を繰り返していくと、またもウキが海中へ。この東のサラシは底根が非常に粗いため、先手必勝でやり取りをしないと、ズルズルと底を這っていかれるので、糸は極力出さないようにやり取りしたが、相手が1枚も2枚も上手でなすすべなし。今度はハリスの途中から切れ、道糸もザラザラ。仕掛けを同様に組み直して、チャレンジを繰り返す。時折出る物凄いアタリに全神経を集中させていると、またまた凄まじい引き込み。今度はやや沖に魚が出たため、「これはイケる」と慎重にやり取り開始。それにしても、重量感がハンパではない。無理をせずに少しずつ、少しずつ魚を寄せようと心掛けながら、強烈な引きに耐えていると、やっと頭をこちらに向けたので、一気に寄せにかかる。すると、まだ余力のある相手は、またも強烈に竿を引き込んでいく。数度のやり取りを繰り返し、最後のツッコミで、今度は高切れ。道糸2.5号の直結部から飛ばされていた。結局、納竿の15時までに計5回も強烈な魚を掛けたが、犯人がイスズミなのかオナガグレなのかすら判別出来ず仕舞。自分の未熟さを痛感する釣行となった。この日は30~35cmの中型グレを“2桁安打”達成はしたものの、後ろ髪を引かれる思いで東のサラシを後にした。