オナガグレの動きを観察してみると、イスズミよりも僅かに深いタナで餌を拾っているように見えた。そこでサルカンの上にジンタンの8号を追加して、やや深めを狙った。イスズミは相変わらず湧いているが、幸い付け餌を見切っているようなので、付け餌はイスズミの層を通過することが出来る。ウキくんにハリスの重みが乗り、ゆっくり沈み始めたところで、道糸を引っ張るアタリ。オナガグレであることを確信。心地よい引きを楽しみながらようやく1匹目のオナガグレをゲットすることが出来きた。小型だったが、苦労して釣っただけに本当に嬉しかった。その後は、このパターンで30cm前後のオナガグレを釣り続け、気が付けばベテラン3人の釣果を上回っていた。普段の釣りでは2.5~3尋程度がポイントになることが多いため、海中の様子を観察することが中々難しい。しかし、魚が上ずっている状況では、魚の動きを観察し仕掛けを組み立てることが、よい釣果に結び付くことを実感出来た。この日の海は一日中賑やかで、時折タカベやアイゴも顔を見せ、まだまだ海中は夏といった感じだった。16時に近づいたところで船がやって来た。「南の方からウネリが入って来ているとの情報なので、少し早いですが上がりましょう」と、安全を考慮して撤収となった。釣果としては、オナガグレ、ブダイ、アカハタ、カサゴ、タカベ、アイゴ、ダツ、イスズミと4人で“八目”釣り達成となった。お目当ての“青物”は不発だったが、この時期は魚種を絞らずに色々な魚を狙ってみるのも楽しい。