2日目。この日は場所を移動して、フェリー乗り場から東側にある石間港で竿を出した。石間港は通年チヌがコンスタントに上がり、50cmオーバーの実績もある釣り場。アジやグレなどもよく釣れるので人気があり、常に数人の釣り人が竿を出している。この日も私達のほかに数人の釣り人の姿があった。チヌ狙いの人やアジングにエギングのようだ。私達は波止の先端と中央付近に釣り座を構え、この日もビッグなチヌを狙った。仕掛けは昨日と同じで、撒き餌はオキアミの生を3角と集魚剤を2袋混ぜてやや固めに仕上げ、遠投重視で沖を狙ってスタート。数投目に同行の田尻さんが竿を曲げ、心地よい感じにチヌとのやり取りを楽しんでいる。私も負けじと竿を振るが、中々餌が取られない。人気のある釣り場なので餌盗りが多いだろうと、ダンゴ餌を主体に釣っていた。ところが、思いの他餌が取られない。そこで、付け餌を加工オキアミに変更。すると数投目にラインに僅かに違和感、すかさず合わせを入れる。姿を見せたのは35cm級のチヌだった。硬い餌よりも軟らかい餌がよいのかと思い、その後も加工オキアミと撒き餌にまぶしたオキアミとを、ローテーションしながら続ける。1度アタリのパターンを掴むと楽なもので、その後も同型のチヌを立て続けに4匹釣る事が出来た。46cm級の良型も交じり、そろそろ一発デカイのが欲しいと思い、これまで釣っていた沖のポイントから手前のポイントへと狙いを変えてみた。ポイント変更作戦が成功、ラインに微かに変化があった。竿先にコツンと小さなアタリが出たのですかさず合わせを入れる。竿に乗った重量感から、これまでの魚とはサイズが違うことを実感。慎重にやり取りをするとチヌも中々の抵抗をみせる。最後の最後まで力強く抵抗するチヌを海面まで浮かせると、この日一番の大きさ。慎重に取り込み、計測すると51cmの“年無し”サイズだった。この日は、他にも計6匹のチヌを釣る事が出来た。チヌの聖地・大入島のポテンシャルの高さを感じながら、釣り場の清掃をして帰宅した。