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この秋、大型も期待出来る富浦沖のコマセマダイに注目!! 千葉県富浦港『共栄丸』

2023年10月13日公開

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今回はマダイ釣りの王道「コマセマダイ」を千葉県の内房側、富浦港『共栄丸』から狙った。そろそろ秋の“大ダイ”の時期。海水温が全国的に高い状態が続いているが果たして今期はどうなのか…。

【この記事を書いたライター】山口 充

準備~出船

共栄丸までのアクセスは、『東京湾アクアライン』から、もしくは京葉道路方面から館山自動車道・富浦ICを降り、突き当り(多々良)を右折してカーブをすぐ左折。600m左に『共栄丸』の看板が有る。また富浦港では、「共栄丸」が停泊している所に車が停められる。

午前5時集合、笹子宏宣船長と女将さんが到着。受け付けを開始。アルコール消毒と体温測定して、乗船名簿にも記入。「共栄丸」の灯りが点いて、先着順に女将さんが釣り座を確認、船長の合図が出ていよいよ乗船開始。笹子船長は、冨浦のマダイ釣りの他にも、ルアーフィッシングに精通しており、更にアオリイカなど富浦沖のポイントを熟知している過去にも大変お世話になった船長。「最近どうですか?」と聞くと、「水温が高いよね。でも先日、食いが良いポイントがあったから行ってみましょう」。夜明けの富浦沖は何時も何かが起こりそうな雰囲気で大好きなエリアだ。コマセやバケツ等も釣り座に用意して頂いて大助かり。因みに最初のオキアミコマセブロックは1.5kg。東京湾は3kgがリミットなので、まずは1.5kgを溶かして使い、足りなければ新鮮なオキアミを追加で溶かす。夏場は多く溶かしても痛みが早い。因みにコマセダイの時には、コマセを出し過ぎない事が肝心で、私の場合は、一日3kgだと余ってしまう量だ。準備が整い午前5時30分に出船した。

タックル

マダイ釣りの王道でもあるコマセ釣り。シビアなタナに合わせ、コマセワークを丁寧に行いながら長ハリスで攻略していく。この釣りではムーチングアクションと言われる5対5の調子を持つ胴調子の竿が使われる。船の揺れを吸収し、コマセカゴが不用意に動き、コマセが出過ぎてしまう事を防げる。また、突然の突っ込みにも竿が曲がり、ハリス切れも軽減する。長さは2.7mから以前は3.6mクラスの物も使われたが、近年は長くても3mの物が使用される事が多い。短すぎると竿は曲がる物の、海面迄の高さが有る船だと吸収しきれずにコマセカゴが大きく揺れてしまう事も有るので注意したい。
リールは小型電動リール。道糸はPE3号程度。45~50cmの片テンビン。クッションゴムは太さ1.5~2㎜の長さ1m。コマセカゴは、オキアミ用の80号が基準。出過ぎない様に専用の蓋を付けることもある。仕掛けは10~13mでハリスは4号前後。仕掛けの途中にウエイトスイベルを使い、ハリスの張りや誘いを効かせる物を使うのも手だ。ハリは、マダイバリの9~10号。

 

落とし込みでヒット!

富浦港を出てポイントまで向かう途中、コマセを解凍しながら海水温を確認してみるとやはり暖かい。昨今各地で海水温の上昇が騒がれているが、東京湾、相模湾でも例年よりも高止まりの状況が続いている様だ。15分程で到着。「タナは上からで、道糸でタナ取りしてくださいね。指示棚から5、6m下げて、コマセワークをしてタナに合う様にしてください」。船長の合図でスタート。タナは25m。一旦、30、31mまでコマセカゴを落とし、竿先が海面下に入る位置から真上迄大きくコマセを振り出す。2、3回行った時指示ダナ25mでキーパーにセット出来るのがベスト。「23mまで上げて見てください」と船長。すると左舷でヒット。お客さん同士でタモを用意して良い雰囲気。海面を見ていると「マダイだ!」。無事タモに収まり船中1匹目が上がった。お隣でもヒット。引きは良いが上がったのは見事な大きさのイサキ。美味しいゲストだ。暫く大型イサキやハナダイが顔を出す展開で楽しい時間だったが、ウマヅラやフグがヒットして来て潮が緩んだ感じ。船長はポイントを変更。45m前後のポイントに移動。ここから私も参戦。52mからコマセワークを行い45mでキーパーへ。「反応入って来てます」というアナウンスが有り、48mまで少し下げてコマセワーク。直ぐに35mまで巻き取り、45mまでゆっくり道糸を出しながら落とし込んで行くと、当たった!!狙い通りのヒットで思わず笑みがこぼれた。長い竿が海面に刺さる光景は「コマセマダイ」ならではの物。引きを楽しみながら慎重にやり取り。釣り人がネットに入れてくれて1匹目のマダイを上げる事が出来た。この後一瞬食いが上がり、船中4匹のマダイ、多数のイサキが取り込まれた。

後半、マダイ、イサキ、ハナダイの良型がヒット

反応が無くなると「ポイントは沢山あるので次行ってみましょう」と移動。指示ダナ25mで再スタート。船長に少し状況を聞いて見ると「朝、行った場所、先日凄く良かったんだけど、水温が高くなり過ぎていて。帰りにもう1回行ってみましょう」と話してくれた。細かく指示ダナの調整があり、暫くすると右舷、左舷で同時ヒット。左舷トモ(船尾)で2kgクラス、右舷胴の間(中央)でも同型が取り込まれる。私にもヒットしてマダイを追加。良型のハナダイも取り込まれた。反応が無くなると細かく移動。次は40mの反応。再び右舷胴の間でヒット2kgクラスが上がる。面白いのは左舷、右舷、トモ、ミヨシと満遍なくアタリが有るのが嬉しいところ。釣り人も判っているのか、今回私の釣り座は、右舷ミヨシ(船首)は最後残っていた場所だった。時折り大型らしきアタリでバラシが有るが最後まで、マダイやハナダイ、良型イサキが顔を出し、午後12時30分の沖上がりを迎えた。海水温が下がる10月下旬から本当に楽しみになって来た。確実にマダイの活性が上がるだろう。そして秋の“大ダイ”の可能性も高いと見た。是非、しっかりとしたタックルで、海面に突き刺さる竿先、ビッグファイトを楽しみに向かっては如何だろうか。

今回利用した釣り船

千葉県富浦港 『共栄丸』
〒299-2404 千葉県南房総市富浦町多田良880
TEL:090-7244-0460
定休日:なし 釣果・施設情報 「共栄丸」ホームページ

出船データ

コマセ・マダイ予約乗合(午前便)
料金=1万1,000円、女性 1万円、中学生まで 5,000円(コマセ、氷付き)
※午後船もあり(要確認)
集合=5時
出船=5時30分頃
沖上がり=12時30分頃
レンタル=貸し竿(手巻き 無料、電動 2,000円)
※予約は前日までに。詳細は問い合わせ
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

山口 充
プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。
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