釣りビジョン

大アジにマダイ、クロダイも…“ライト五目”の楽しさを満喫出来る平塚沖! 神奈川県平塚港『庄治郎丸』

2023年11月14日公開

1059_top

様々な魚がターゲットになる“ライト五目”。手軽で有りながら大型魚や高級魚の可能性もありファミリー、ビギナーにも人気が高い。また、季節によってメインに狙う魚も変わり楽しみも倍増。「食欲の秋」。美味しい魚を求めて、神奈川県・平塚港『庄治郎丸』に向かった。

【この記事を書いたライター】山口 充

庄治郎丸までのアクセス

新湘南バイパスを茅ヶ崎海岸ICで降りる。突き当りが国道134号線。右折し相模川を渡ると左手に『庄治郎丸』がある。船宿に着いて荷物を下ろすとスタッフが駐車場に案内してくれる。受け付けを済ませ、時間になると船の前までトラックで荷物を運んでくれる。

様々なターゲットが狙える!ライト五目のタックルはこちらを参照!

コマセはアミを使用。ビシが40~50号で必ずアミコマセ用を使う事。貸し天ビンとビシが有るので利用しても良いだろう。貸し竿も確りとしたものが有るので初めての人でも安心。竿は様々な物が使えるが、基本的にはコマセを細かく出す操作をするので、やや先調子の6対4、あるいは7対3も面白い。長さはウィリーや仕掛けをコントロールする事が必要なので、操作性が良い2.4~2.7mが好適だ。仕掛けは2~3号ハリスの3本ウィリー。付け餌が付けられる様に3本バリの1本が空バリの仕掛けがお勧め。

また、今期はワラサ(ブリの若魚)の可能性もあるので5号ハリスの仕掛けも用意したい。全長は2.5~3m。船宿で販売しているので迷ったら船宿で購入した方が良い。天ビンはアーム長が30~35cm、クッションゴムは1.5~2mmの30cm。リールは小型電動リール、もしくは中型良軸リール。道糸はPE2号以下。

 

学校がお休み(代休)で賑わう船宿

午前五時、少し早めに『庄治郎丸』に到着するとビックリ。平日にも関わらずかなりの人混み。相模湾平塚エリアはタチウオ、アマダイが好調で賑わっているのは判るが、休日並みに子供さんの数が多い事に気が付いた。聞いて見ると「運動会の代休なのでこのエリアお休みが多いんですよ」との事。お休みに「釣り」を選んでくれる事は本当に嬉しい限り。今回はライト五目釣り、ビシも40~50号なので、少し慣れれば子供でも安心。

様々な種類の魚が釣れて来るこの釣りは、魚の種類を勉強出来たり、食味の違いなど、ファミリーには楽しい釣りだ。船宿で受け付けを終えて待機。船の停泊場所まで釣り人、荷物を運んでくれるので大助かり。午前6時30分、赤く染まった富士山を拝みながら、長田彩船長の操船で出船。航程約20分のポイントへ。まずは大アジをメインに狙う事になった。

大アジ連発!

水深55m前後のポイントに到着。コマセを詰めてスタート。「大アジをメインに狙いますね。底に着いたら4、5mの所でコマセを撒いて下さい。その後5、6mで待ってみてください」と船長アナウンス。暫くすると「掛かった!」との声があちらこちらで上がる。「どのへんで掛かったのですか」と尋ねると「仕掛け落としていく途中です」との事。上がって来たのは、ヒラソウダガツオ。「これは良いですね」と。あちらこちらでヒット。

お父さんと来ていた少年にも「あのカツオ美味しいんだよ」とアドバイスしたが中々掛からない。すると「来た!」と少年。ビッグファイト。ヒラソウダで盛り上がる大人達をよそに、なんと大アジのダブル。お父さんもビックリ。「アジを釣った子供が正解ですね」と大笑い。このアジ45~50㎝のサイズ。引きが半端では無く、東京湾内仕様の仕掛けだとかなり辛いので注意が必要。ただし、ハリは専用が良いので悩ましい所だ。あちらこちらで大アジがヒット。「山口さん、何時食いが落ちるか分からないから今のうちですよ」と教えてくれたので、私も釣り開始。ウィリー併用仕掛けを選択し、アジターゲットになるので、ビシ上部、下部両側を「少し開けた状態」とした。

ウィリーのみで、広範囲を探る場合は上部のみ開口。付け餌のみの仕掛けなら下部開口で狙う。指示ダナで確りとコマセを振りだして20秒程待つといきなり竿先が絞り込まれた。引きはアジ独特の下に行く強い引き。ソウダ等のサバ系“青物”は走るが、アジやイナダ系の“青物”は力強い引き味。竿を絞り込んで行く。アジは口廻りが弱いが、大きくても小さくても弱さが同じなので慎重にやり取り。同船した釣り人がタモを用意してくれて無事ネットイン。見事なアジ。“連釣”していたがアタリが遠くなりポイントを移動する事になった。

魚種が変わる多彩なポイントが面白い

10分程ポイントを移動。水深は大幅に浅くなり25m前後。「この場所はイナダ(ブリの若魚)も掛かるので、付け餌の人はハリスを太目にしてみてください」。コマセが効いてくるとイサキが登場。サイズも20~25㎝クラスが多く、美味しそうなサイズ。さらにハナダイも数匹上がり盛り上がりを見せる。

イナダの反応が悪い様なので、私もウィリー仕掛けに変更した所強い引き。細いハリスにしたばかり。時間を掛け慎重にあげて来るとクロダイが浮上した。アイゴが上がって釣り人に危ない部分を説明。最近、海水温上昇で多くなり、大型化。今回上がったサイズも立派なサイズだ。後半水深40m付近に移動。底から3~8mを探っていると再びクロダイがヒット!42㎝のナイスサイズ。更にアマダイやイトヨリも顔を見せ、最後にはマダイも登場。最後までアタリが途切れず13時沖上がりの時間となった。

「お客さんに楽しくお土産を釣ってもらいたいので、様々なその時に良い魚を狙っていきます」と長田船長。魚種多彩で最高に楽しい釣りとなった。食欲の秋。様々な魚の味比べ。ファミリーも安心して楽しめるライト五目釣りは超お勧めです。

今回利用した釣り船

神奈川県 平塚港 『庄治郎丸』
〒254-0803 神奈川県平塚市千石河岸57-16
TEL:0463-21-1312
定休日:原則として第2・4・5火曜日 釣果・施設情報 「庄治郎丸」ホームページ

出船データ

【乗合】
[成人男性]通常料金
1万500円(予約なし)
1万円(予約あり)
[平日限定ペア割]
1万5,000円 男女・親子 (高校生以下)
[各種割引サービス]
・大学生 7,500円
・女性・高校生まで 7,500円
・回数券利用追加料金 +2,500円
(コマセ付き/※HPに各種割引あり)
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

山口 充
プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。
このライターの他の記事も読む

その他オススメ記事

釣りビジョン倶楽部