オフショアマガジン
2014.12.15号

博栄丸・静岡県御前崎港
駿河湾・石花海のヤリイカ。“大型パラソル”爆乗り!

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各地でヤリイカが好調だ。師走に入り、駿河湾では大型のパラソル級も交じりだし、シーズンも佳境に入って来た。日によりトップ80~90杯と“爆乗り”も記録されている。関東周辺では1週間も風で足止めされ、ヤキモキしていた。やっとナギになった8日(月)、静岡県・御前崎港『博栄丸』に勇んで出掛けた。

集合は港に午前5時30分

午前5時30分、真白な船体の「博栄丸」が明かりを煌々と点けて着岸した。大澤洋輔船長は予約者の名前を呼んで確認。釣り座は抽選で番号順。上乗りの大船長と私を含め14人。全員揃ったところで、月明かりの中、船は静かに岸壁を離れた。「釣り場まで1時間程掛かるので、皆さんキャビンに入って仮眠して下さい」と船長。私はキャビンの壁にもたれたが、これからどんなドラマが待っているか、期待で眠れない。

『博栄丸』船宿 2階が仮眠室
釣座抽選
博栄丸、帰港後に撮影

釣り場の石花海(せのうみ)まで1時間

6時45分頃、水平線から太陽が昇り、眩しく空を朱色に染めていく。絶好の釣り日和だ。7時、石花海のポイントに着いた。辺りはすっかり明るくなっていた。20隻程が集まっていた。富士山は真っ白な雪を被り、南アルプスの山々まできれいに見える。最高のロケーションだ。船長は慎重にポイントを決め、「ハイ、ここからやって行きます。水深は150m、段々深くなっていきます」とアナウンス。最初の仕掛け投入後、早速、右舷でリールを巻き出した。上がって来たのは良型のヤリイカ。船中第1号だ。「有難うございます!」と言いながら取り込み、笑顔がこぼれる。左舷側に行って見ると、左舷ミヨシ(船首)の平山宏幸さん(名古屋市)がリールを巻いている最中。大型ヤリイカを取り込んだ。イケスには既に2杯のスルメイカが泳いていた。「大ヤリと思って慎重に上げて来たらスルメの2点掛けでした」。

水平線から朝日が昇る
富士山、南アルプスまで望める絶景ポイント
“大ヤリ”取ったぞー!

デカイ!
下のハリに来ました
やりました!!

7点掛けが口火を切り、大型の“入れ乗り”が始まった

15分程で場所替え。右舷の吉富稚徒さん(愛知県岩倉市)が早々とリールを重そうに巻いている。取り込みを1杯、2杯と数えながらビデオカメラを回していると、途中で隣の人とオマツリし、解きながらイカを取り込んでいる。「アッ、未だ下にいる」。5杯、6杯、7杯。何と7点掛けだ。イケスはイカ墨で真っ黒になって、何も見えない。吉富さんに話を聞くと、「日本海のヤリイカは身が薄い。駿河湾のイカは身が厚くて美味い。美味い所に釣りに来た」。石花海のヤリイカに魅せられた一人だ。右舷ミヨシ(船首)寄りと、左舷のミヨシで1杯ずつ取り込んだ。良く見ると、釣れてくるヤリイカは、みなデカイ。“大ヤリ”の“パラソル”だ。左舷の長谷川栄一さん(名古屋市)は、上ヅノに掛かった2杯を取り込み、後のツノを投入機に回収していると、「アッ、まだ下にいた!」一番下のツノも含めて3点掛け。大型の“入れ乗り”状態に突入した。

底近くで乗るパターン

8時過ぎ、私も竿を出した。オモリを持ち、アンダースローで仕掛けを投入。水の抵抗を少しでも少なくする為、竿先を下に向けて着底を待つ。2、3回シャクッた所で“ズン”と竿先が曲がった。追い乗りを誘う為、5m程手で巻く。竿先が“ズン、ズン”と絞り込まれた所で電動スイッチを入れた。ウネリには竿を上下でさせることでかわし、水面近くになったら、スプールの径を意識し、スピードを落とす。1投目で、45cm前後の3点掛けを取り込んだ。2投目は1杯。次は2杯。どれも型が良い。5m程聞き上げた時に乗ったり、落し込みで乗ったり、色々だったが、底近くで乗る事が多かった。その流しだけで10杯取り込んだ。

仕掛け図
11cmダブルカンナ仕掛け
ヤリイカの船上干し

ダブルカンナは外れ難い

9時過ぎ、左舷の長谷川さんが取り込んでいる。見ていると、ダブルカンナは外れ難いのか、ツノを投入機に入れながら1杯ずつイカを外して3杯。隣の平山さんも2杯取り込んだ。10時頃になると、サバが邪魔してきた。片桐保典さん(浜松市)は上のツノにイカ、下のツノにサバが掛かって来た。吉富さんも重そうにリールを巻いている。先ず1杯目のイカを取り込んだ、「まだいる」と言って手繰って来たらサバで「しょうがないなー!」と苦笑。左舷の井上三郎さん(豊田市)はヤリイカの3点掛けを取り込み絶好調。伊豆原克則さん(みよし市)は竿をキーパーに掛けたままの省エネで取り込んでいる。冨田昌樹さん(みよし市)は57cmの“大ヤリ”を釣り上げた。後半は“パラソル級”の“大ヤリ”が多く釣れていた。

酒井広人さん トリプル
冨田昌樹さん 今日最大57cm
メジャーで実測 57cmパラソル

今シーズンはヤリイカの“当たり年”!

「今シーズンはヤリイカの“当たり年”。外れがあまりない。少ない人でも20~30杯釣る。これから大きな“パラソル級”が増えてきます。対策として、幹イトは8~10号。枝スは4号を勧めます。石花海のポイントは広い。何処でもイカはいる。昼の時間が勝負。平均して、11時から13時頃の時間帯が特に乗りが良いです」と船長。

港に係留(帰港後に撮影)
係留船の前に駐車
“パラソル級”が揃った

駿河湾のヤリイカは肉厚で甘い

最終釣果は22~50杯。平均して30杯台での人が多かった。型は40~50cm級が多く、最大は57cmも上がった。私は、ビデオカメラを回しながら3点掛け、4点掛けもあり18杯。50cmのパラソル級も釣れた。 その日の晩、早速糸作りにして食べた。肉厚で甘く、食べたら最後、病み付きになってしまった。イカは新鮮なほど美味しい。左舷の平山さん、長谷川さんは1杯ずつビニール袋に入れてから、クーラーボックスで持ち帰っていた。
これから“パラソル級”が多くなり、釣りの楽しみも倍増する。大型クーラー持参で、石花海の絶品ヤリイカ釣りを楽しんでみては如何だろう。

 

(釣りビジョンAPC・飯妻武夫)

今回利用した釣り船
静岡県御前崎港『博栄丸』
〒437-1621
静岡県御前崎市御前崎4145
TEL:0548-63-3337
詳細情報(釣りビジョン)
博栄丸ホームページ
出船データ
ヤリイカ船:12,000円(氷付)
集合時間:午前5時30分集合 揃い次第出船 13時沖上がり
貸道具:有り
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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