オフショアマガジン
2015.1.15号

春盛丸・神奈川県長井漆山港
東京湾口・洲崎沖のヤリイカ、多点掛け連発・・・!!

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シャクって乗せてズラズラズラと多点掛け。冬の沖釣りのターゲットにヤリイカは外せない。“追い乗り”に夢を馳せ、取り込むまでのハラハラドキドキ感が心も体も熱くする。東京湾口・洲ノ崎沖は、スルメイカ交りで60杯、70杯も夢では無い。9日(金)、イカ釣り一筋の船宿、神奈川県・長井漆山港『春盛丸』に出掛けた。

出船は午前6時30分

横浜横須賀道路を衣笠ICで降り、漆山漁港入口『春盛丸』の大きな看板を右折すると、受け付けで、その前が駐車場になっている。午前5時45分に着いた。釣り座は船形の番号札を裏返す。受け付けを済ませ、氷を貰って待機。船が着岸してからの乗船となる。私を含め9人を乗せて定刻の6時30分に出港した。辺りは未だ薄暗い。月明かりの中、ゆっくり港を後にする。7時頃東の海上から太陽が昇り、海面を温かく照らしていく。

『春盛丸』入口の看板
受け付け
「春盛丸」(帰港後撮影)

洲ノ崎沖、朝一番はスルメイカの多点掛け

航程1時間程で洲崎沖に着いた。遠くには伊豆大島、そして雪をすっぽり被った富士山も見える。風も殆ど無い釣り日和。エンジンの音が静かになると、誰もがオモリを掴み投入体勢に身構える。「ハイ、どうぞやって下さい。水深は220m」。沼田孝章船長のアナウンスで一斉に仕掛けを投入。竿先を海面に向け、落下の抵抗を小さくしている。左舷側の坂田進司さん(横浜・鶴見区)のシャクっていた竿が、頭上で止まり「ガツンと来た」と言って電動リールのスイッチを入れた。水深があるので取り込みまで時間が掛かる。直結仕掛けを手際よく手繰り、3杯のスルメイカを取り込んだ。ブランコ仕掛けの人は、大サバに捉まり外すのに手間取っている。右舷トモ(船尾)の土屋正さん(横浜・泉区)は何とスルメイカ、ヤリイカの9点掛けを取り込んだ。一番下のツノにヤリイカが付いていた。

乗ったよ・・・!
土屋さん、9点掛け。アレーッ数が合わない!
鈴木さん、やったね!

釣れた傍から“船上干し”

あちらこちらでスルメイカが取り込まれていく。土屋さんがスルメイカの3点掛けを取り込んだ。「朝方はスルメイカが中心になると思い、18cm直結で狙っています」と話してくれた。確かに、18cm直結ヅノにもヤリイカが釣れていた。左舷側では、坂田さんが竿を曲げ、重そうに巻き上げている。水鉄砲を勢いよく噴き上げ、スルメイカの5点掛けを取込んだ。釣れた傍から胴を開き、胆を抜き、竹串を使って船上干しにしていく。カモメはおこぼれのイカのキモを狙って船の周りを飛び廻って離れない。右舷ミヨシ(船首)の鈴木祐介さん(海老名市)は、大スルメイカの4点掛けで電動リールにテンションが掛かり過ぎ、電源が落ちてしまい、手巻きで取り込んだ。

坂田さんは4点掛け
釣れた傍から開いていく
スルメイカの船上干し

8時半過ぎ、ヤリイカが主役に!

8時半頃から、スルメイカに交りヤリイカが多くなってきた。右舷ミヨシでヤリイカの4点掛けを取り込んだ。あちこちで3点掛け、2点掛けの声が聞こえて来る。“入れ乗り”タイムに突入した様だ。私もここで竿を出した。水深220m。14cmヅノの直結仕掛け。150号のオモリが着底し、糸フケを取り、ひとシャクリで“ズン”と乗った。何杯付いているか、心が躍る。しかし、一番下のツノにヤリイカが1杯。2投目はヤリイカの2点掛けでホッと胸を撫で下ろす。3投目は、ヤリイカとスルメイカのダブル。他を見て回ると、開始から2時間。常連の土屋さんは、早くもスルメイカ13杯、ヤリイカ10杯、合計23杯を手にしていた。

備え付けのゴムバンドに固定
8時半過ぎ、ヤリイカが主役に!
佐々木さん、ダブル

ヤリイカの6点掛け!

10時を回る頃、いつの間にか洲崎沖にイカ釣り船団が来ていた。左舷の坂田さんがヤリイカの6点掛けを取り込んだ。次の投入でもスルメイカ交りで5点掛け。土屋さんもヤリイカのダブル、次がトリプル。俄然ヤリイカの多点掛けが多くなってきた。左舷ミヨシの佐野健美(たつみ)さんは「少し上を誘ったら一気に“ズン”と乗った」と、ヤリイカの6点掛けを取り込んだ。

坂田さん、6点掛け
ヤリイカ仕掛け図
スルメ・ヤリ兼用直結仕掛け図

ブランコ、直結仕掛け。状況で使い分け

赤間修さん(相模原市)は「朝、直結でスルメイカを狙えば数は釣れたのに、ヤリイカ狙いで11cm、14cmのブランコで通しました。途中サバのアタックが有りましたが我慢していたら、後半にヤリイカの3点掛けが3回も有りました」と話す。鈴木祐介さんは、「最初は直結仕掛けで狙いましたが、サバが居なくなった頃、ブランコ仕掛けに替えました」と言う。最後の流しで鈴木さんの竿が気持ち良く曲がった。リールが悲鳴を上げ、唸りながら仕掛けが上がって来る。澄んだ海中にヤリイカの影が連ダコの様に繋がっている。一番上のヤリイカは水面で逃亡されたが、取り込むたびに数えた。1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、ヤリイカ4杯とスルメイカ1杯の5点掛けを達成したところで1時30分の沖上りの時間となった。

鈴木さん、最後に5点掛け
飴色に透き通ったヤリイカ
一斉投入

佐野さんも6点掛け
終わってみれば・・・
舵を握った沼田孝章船長

ヤリイカ、スルメイカ交りで52杯

竿頭は土屋正さんの52杯。次が38杯、28杯と続く。終わって見ればスルメイカは3割程。
船長は、「1~2月はスルメイカが交り、ヤリイカは3~5月頃まで楽しめます。今の時期、ヤリイカだからと言って、11cmヅノに拘らず、14cm、18cmの直結でも充分釣れます。それが又、サバ対策にもなる。今は潮が澄んでいるので深場を狙っていますが、春の“濁り潮”が入ってくれば、浅場で釣れる様になる」と話してくれた。
ヤリイカは、新鮮なほど甘くて美味しい。糸作り、辛子明太子和え、天ぷら等、想像するだけでよだれが出る。この時期限定で、スルメイカの胆で作ったヤリイカの塩辛も絶品だ。多点掛けに、熱くなって見ませんか!

(釣りビジョンAPC・飯妻武夫)

今回利用した釣り船
神奈川県長井漆山港『春盛丸』
〒238-0316
神奈川県横須賀市長井6-9-36 ※カーナビ入力は横須賀市長井6-3-13
TEL:046-856-1548
詳細情報(釣りビジョン)
春盛丸ホームページ
出船データ
ヤリイカ予約乗合
乗船料金:9,000円(※女性は割引あり)
出船時間:午前6時30分 帰港:午後2時30分
仕掛け・オモリ:船内で購入可能
電源・投入器完備、氷無料
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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