オフショアマガジン
2015.5.1号

新明丸・神奈川県横浜鶴見
初夏を告げる東京湾のマゴチ釣り、絶好のスタート!

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この数年、東京湾のマゴチが好調だ。神奈川県・横浜鶴見『新明丸』で好スタートを切ったと聞き、絶品のマゴチの食味に誘われて26日に出掛けた。「1匹釣れれば御の字」と言われる超高級魚、スーパーや鮮魚店では、ほとんどお目に掛からない魚である。今の時期はサイマキ(小型クルマエビ)餌での釣り、食わせと合わせが醍醐味だ。

アクセス抜群!!

京浜急行・鶴見駅とJR鶴見駅から徒歩数分、車なら首都高横羽線の生麦ICや浅田ICから7、8分とアクセスは抜群だ。鶴見川に架かる潮見橋の袂にある『新明丸』は、マゴチやフグ、スミイカ、タコ等の釣り物がメインだ。7時少し前に待合所に着くと既に釣り人の姿はなかった。こちらも慌てて船に乗り込む。左舷7人、右舷3人の10人に活きの良いサイマキが配られる。定刻の7時30分、新明慶樹船長が出船の合図と共に舫い綱を解いた。

船宿『新明丸』の待合所
待合所前にこんな掲示が出ています
一番外側が「マゴチ」船ですよ

出船前の談義に期待が胸をふくらませる
船は臨港鶴見川橋を潜る
餌のサイマキ旨そう。マゴチだって食いつきたくなるよね

サイマキ餌の装着とタナ取りがポイント

北寄りの微風の中、船は第2海堡沖を目指す。小1時間、第2海堡が目の前に見えた場所で投入の合図、水深は12m。この釣りでまず大事なのはスズキバリに餌のサイマキを装着する事。口からハリ先を入れ、目と目の間のツノがある其処にハリ先を出す。この時、サイマキの脳にハリを刺すと死んでしまう。マゴチは死んでしまった餌は食わない。そしてもう1つ大事なのは、タナ取りだ。オモリが底に着いたらハリスの半分(1.5mのハリスなら75cm)ほど巻き上げアタリを待つ。潮の速い時は低めに、緩い時は高めに調整、時々タナの取り直しや、誘い上げて餌をアピールすることが肝要だ。

鶴見「つばさ橋」が美しい
釣り場は第2海堡の目の前だ
マゴチ釣りにはこの“三日月オモリ”が定番、ヨレも少ない

ハリはエビの口から刺してオデコの剣のあたりにハリ先を出す
こうやって餌を装着します
マゴチ仕掛け、“三日月オモリ”でも“鋳込みテンビン”でも15号

潮が動かず苦戦

開始30分、下げの潮が流れず誰にもアタリがない。神経を集中して竿先を見つめている左舷トモ(船尾)から2番目の町田智彦君(6年生)は先週も来て、納竿間際に50cm級を釣ったと言う。その右隣の戸澤吉崇さん(鶴見区)はこの時期、週に2日は通うと言う。現に昨日も来て50cm超2匹を含め5匹を釣ったそうだ。9時過ぎ、右舷トモでアタり、村中明彦さん(大田区)が船中1匹目(45cm級)をタモに収めた。それから20分後、左舷胴の間(中央)の三田秀穂さん(足立区)の竿先がグー、グーグーと引き込まれ、こちらも45cm級。

ウーン、アタリがないねー
「昨日の方が食い込みが良かったよ」と戸澤さん
町田智彦くんも真剣に竿先に集中

「船中第1号です」と村中さんはニッコリ
「私が2番目か、45cmはないか!」と三田さん
釣られちゃったとマゴチくん、発砲スチロールの箱で泳いでます

“ゲスト”のマダコやイカが竿先を絞る

仕掛け図
9時半過ぎ大貫沖へ移動。ここは水深11mと若干浅い。ここでも潮は流れておらず苦戦の連続。それでも11時前に磯のイシダイ釣りがメインと言う右舷2番の奥山信さん(大田区)が45cm級をゲットも直ぐ放流。その後もスミイカを釣ったがこれも放流、“アタリ”だけを楽しんでいるとの事。ベタナギ状態に少し岸寄りに移動。左舷ミヨシ(船首)の瀬戸口明智さん(川崎市)は、「イカも乗らないね。こんな日も珍しいよ」と困惑状態。正午過ぎ、村中さんの軟らかい竿がグンーと持ち込まれたが、これはマダコ。足を広げて上がって来た、右舷はスミイカだ。

「今日はイカも乗らないねー」と瀬戸口さんもぼやく
「やっと来ました」と奥山さんはニッコリ
暑くなってきて半袖の田代さん、“照りゴチ”シーズンも間近か

「ウーン、暑くて」と半袖の三田さん
智彦くんのお父さんも竿先に神経を集中
「おー、スミイカだ」、“ゲスト”も動き出したか?

下げ潮が少し効き出して

[動画]がっちり掛けろっ!マゴチ釣り
少~し南風が吹いて来た。船が風に押されて少し流れ始めると、左舷のミヨシでトモでスミイカ、マルイカ、メトイカが釣れ出し、潮の動きを感じさせる。「根掛かりしたか」と言っていた奥山さんはマダコ。「タコは美味しいので持って帰ります」とビニール袋へ。2時前になって左舷ミヨシの瀬戸口さんにアタリがあり、40cm級を取り込んだ。その20分後、再びグーグーとアタリ、船長が跳んで行ってタモに収めた。連チャンにニッコリだ。1尾目と同じようなサイズ。左舷トモの町田和弘さん(大田区、智彦くんのお父さん)が竿を撓ませ、上乗りの阿部隆行さんの差し出すタモに収まったのは40cm級。その直後、腐らず頑張っていた智彦くんの竿先が沈んだ。慎重のリーリングも重い引き込みだけ。上がって来たのは500g級のスミイカ、阿部さんが素早く掬い上げた。

「やりましたよ」と町田和弘さん、お父さんの貫録を見せました
負けじと、智彦くんもスミイカをゲット
「ここのタコは美味しいから持って帰ります」と奥山さん

最後の1時間が船中を賑わす

「当たってる、食い込め、食い込め」と瀬戸口さん体を乗り出す
終盤間際の圧巻は、右舷ミヨシの石井将之助さん(港区)。奥山さんとは磯釣り仲間とか。「やっと来た」と45cm級をゲット、前後にスミイカも。しかしいずれも放流。そしてその20分後、またまた白い竿先がグーグー、グイと引き込まれた。大きく煽ってガッチリ合わせて取り込んだのは45cm弱。「この流しで上がっていきます」のアナウンスがあった時、またまた竿先にアタリ、グーグーに次の引き込みを待つ、グイーと竿先が持ち込まれると大きく合わせをくれてハリ掛かり。グイグイと持ち込む強い引き「大きい!」。上がって来たのはこの日最大の52cm級に思わずニッコリ。見事な3連チャンだ。そして最後に帳尻を合わせたのは、何回もアタリがあったがすべてスッポ抜けに苦笑していた戸澤さん。「仕舞いましょう」の声のかかる寸前、竿を撓ませた。小振りながらタモに収まりホッとした顔。「昨日の取材がよかったのに」と言われてしまった。

今日はスッポ抜けばかり」タイミングが狂ったと戸澤さん
「今頃、やっと釣れました」と瀬戸口さん
「連チャンで来ました」とニッコリ

「2尾目が釣れました。まずまずの型でしょ」と石井さん
「釣れ出すと連チャン、こんなもんですよ」
「やったね、〆は50cmオーバー」と3連チャンにニッコリ

日増しに“照りゴチ”シーズン近づく

「潮が動かずアタリはあっても食いが浅く、バラシ多数は残念でした。潮が動けば口を使いますよ。今後、日増しに浅場に移って行き、釣り場も広範囲になります。これからが“照りゴチ”本番です」と船長が締めくくってくれた。まさにシーズンはこれから。ロングランで楽しめそうだ。

「今日は潮がいかなかったね」と新明慶樹船長
サイマキは5尾付いてますが、追加は1尾100円です

(釣りビジョンAPC・倉形金幸)

今回利用した釣り船
神奈川県鶴見『新明丸』
〒230-0051
神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央5-13-24
TEL:045-501-2081 (定休日:毎週木曜日)
詳細情報(釣りビジョン)
新明丸ホームページ
出船データ
マゴチ船 出船7時30分
料金:9,500円(サイマキ5尾付き) 、追加1尾100円
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