オフショアマガジン
2015.7.1号

作田丸・茨城県鹿島港
茨城県・鹿島沖、浅場で狙うテンヤ・マゴチ!!

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茨城県・鹿島沖で新しい釣りが開発されている。一つテンヤのマゴチ釣りだ。東京湾などの釣り方と違った新しい形のマゴチ釣りとして、今や鹿島港では定番になりつつある。昨年に続き、今年も好調に釣れているとの情報に梅雨の合間の6月21日、茨城県・鹿島港『作田丸』に出掛けた。

鹿島港は工業地帯の先にある

鹿島港(旧港)へは、東関東自動車道の終点、潮来ICから一般道に降りて約20分。途中の工場地帯はコンビニも少なく休日は人通りも少ない。しかし、鹿島港は賑やかだった。港内には沢山の遊漁船が係留されており、岸壁の駐車スペースも広く確保されている。集合時間の午前4時30分の少し前に到着したが、大勢の釣り人が準備を始めていた。『作田丸』では、待合所の番号札を先着順に取って釣り座が決まる。この日は私も含め12人が乗船、何故か番号看板を見ると右舷に人気がある。その訳は沖で判った。

作田丸
待合所
番号札看板(座席表)

水深8mでスタートしたが…

午前5時に出船。港を出て30分程の航程でポイントに到着。海上はナギだが大きなウネリが残り、「底荒れが心配だ」と船長が言っていたのを思い出した。長い海岸線を消波ブロックが区切って、ポイントを作っていると常連の方から聞いた。水深8m、仕掛けはすぐに底に着いた。

右舷フルハウス
左舷1人
仕掛け図

キャストしてズル引き、マゴチを探す

この釣りの仕掛けはシンプルだ。リーダーの先にテンヤかジグヘッドを付ける。重さはテンヤの場合8号前後、ジグヘッドは25g前後が標準だ。テンヤの付け餌・冷凍エビは船宿常備。ワームサイズは3.5~4インチ、カラーや形状は個人の好み。ブラックバス用のザリガニタイプも良いらしい。船長曰く「尻尾がフラフラ動く奴」が良いそうである。色々考えながら準備するのも釣りの楽しみだ。テンヤの餌付けはテンヤマダイと同じで良い。マダイと違いフォール(落し込み)でアタることは少ない。基本は、キャストして仕掛けを着底させる。真下でも良い。着底、即アタリもあるので注意が必要だ。真下はシャクリの繰り返し。キャストの場合はゆっくりリールを巻く、いわゆる“ズル引き”。ここで右舷、左舷の釣り座の違いが出る。船は流して行くので、潮上では仕掛けが近づいて来るので、速めのズル引きとシャクリを多くする。潮下は仕掛けが延びてゆくのでシロギス釣りの様に海底を探る感じ。ヒラメ釣りのように根をかわす為に大きくあおる必要も無く、置き竿でもアタリが出ることもあるそうだ。根掛かり、海草掛かりは無かった。

ワーム各種
エビ餌
ワーム“テールひらひら”

底荒れ気味だが、ポイントに入ればアタリ連発!

本日1号にして最大。金生谷さん
スタートして2時間が経過。アタリが無く移動すること数回、他の船も型を見た程度との連絡で、船長の底荒れ不安が的中。何しろ水深8m、前日は3mのウネリ。エビ餌にたまにフグがアタるが“本命”不在。我慢の釣りで移動を繰り返していると、午前8時過ぎに幾らかでも澄んでいるポイントに入ったようで“本命”のアタリが出だした。右舷胴の間(中央)の金生谷秀男さん(川崎市)にヒット。真下をエビ餌で狙い、鋭い引き込みで上がって来たのは60cmクラスのマゴチ。全員にヤル気が伝わり、直ぐに左舷ミヨシ(船首)のエビ餌で“本命”のアタリ。続いて右舷2番のエビ餌に着底後直ぐにゴツンとアタリ。3分後、右舷3番のジグにアタリ。10分間で4匹のマゴチが上がった。周りを見るといつの間にか釣り船の集団が出来ていた。今はこのポイントだけが釣れている様子。しかし、回遊魚では無いのでアタリが一巡すると一休み。「底荒れしてなければどこのポイントでもこんな感じ」と、常連さん。

連発2号
連発3号
連発4号 ワームで見事!

テンヤを丸呑みにする謎の大物も

悪条件の中、ナイスです
その後、9時過ぎと11時30分の沖上がり直前にマゴチを追加して船中6匹(エビ餌5匹、ジグ1匹)。バラシは餌、ジグ共数回の残念な取材となったが、特筆するのは9時過ぎに左舷ミヨシでアタリ、ドラッグを引き出す大物が掛かり、船中を引き回し、数分のやり取りの後、リーダーを噛み切って逃げていった獲物。「大ダイだろうね」とは船長の話。よく交じるそうで鹿島沖のポテンシャルの高さが判った一日だった。

梅雨明けが本番!“二刀流”で狙う!

「今日は前日のシケでウネリが残り、底荒れして残念な釣果だった。梅雨明け後が本番。8月一杯狙えます」と船長。私も竿を出したがテンヤとリーダーの結び目が汚れてくるような海況。穏やかな日が続き、濁りさえ取れれば期待十分。穏やかだった6月14日は竿頭12匹、スソで8匹の好釣果も記録されている。日並みによりエビ餌の日、ワームの日がある。“二刀流”で狙う“照りゴチ”、本番はこれからだ。

作田丸6月16日釣果
作田丸6月21日釣果
作田丸6月30日釣果

(釣りビジョンAPC・野口 壮一)

今回利用した釣り船
茨城県鹿島港『作田丸』
〒314-0253 茨城県神栖市須田2340-102
TEL:0479-46-0283
詳細情報(釣りビジョン)
作田丸ホームページ
出船データ
(料金)ひとつテンヤ船午前船=1万1,000円(氷・餌1パック付き)
※昼食カレーサービス有り
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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