2025年07月15日公開

川沿いの道には清流が流れていた。今日6月15日は道志川鮎解禁日。山々に囲まれた緑豊かな道志村は雨の朝を迎えた。そういえば昨シーズンも雨の解禁日であった。ただ昨シーズンとは違うのは気温の高さだ。そして、昨シーズンは解禁から良型の鮎が釣れ始め、型良し!数良し!の好発進という事もあり、今シーズンは多くの釣り人の姿も見られた。雨濡れる道志川では今シーズンはどんな鮎達に出会えるだろうか?思わず深呼吸してしまいたくなるような清流道志川を眺めながら今日一日に期待が膨らんだ。
濁りなしの清流には多くの鮎の姿が!
前日からの雨で「増水はないか?濁りはないか?」とヤキモキした人も多かった事だろう。しかし、川を覗けば、多少水は増えていたが、濁りは無くいつもと変わらぬ美しい姿の道志川があった。
まずは昨シーズン良い思いをした「道の駅どうし」裏のポイントからスタートすることに。お昼前には雨も上がる予報であったが、まだ雨残る川は雨上がりを待つ釣り人が多くそれほど混雑は無かった。早速橋から鮎チェック!目を凝らし川を見つめると居るではないか!それもかなりの数の鮎の姿が!時たま明らかに鮎ではないサイズの魚影も…多分ヤマメかイワナであろう。
しかし、すでに釣りを開始している釣り人に声を掛けると、「ん~中々掛らんね~」と。「見える魚は釣れない!」とは言ったものだが、果たしてどうなるか!?それにしても毎度のことながらこの道志川の空気感は実に気持ちが良い!思わずまったりしてしまう。仲間との朝時間をのんびり過ごしてから、川へと向かうことに。
群れを見つけよ!狙うは左岸ヘチ!
川に足を浸けると冷んやり!昨シーズンは震える寒さの解禁日であったが、今日は気温が高い事もありタイツでも寒さを感じる事はなかった。皆思い思いのポイントへと向かうことに。私は道の駅裏にある「かっぱ橋」上流から友人と並んでのスタートとした。道志の鮎は川と同化しやすく実際川に降りると橋から見えたようには見えない!竿を出さないと居るのか居ないのか中々分かりづらい。
という事で、目の前の石脇の流れにオトリを送り込む事に。すると早速「キュン!」という小さいが鋭い当たりが!掛かった!今シーズン初道志鮎は12cm程の小さな鮎であった。ギリギリオトリになるかな~(汗)なんとかオトリになってもらい2流し目。これまた「キュン!」と小さな当たりが。ここから4連チャン同じ場所で小さな鮎が掛かってきた。しかし、その後全く気配が無くなり〝無〟の時間が続いたのだ。これはどうやらまだ鮎達は群れていて、群れが移動してしまうと反応がなくなってしまうようだ。
かわいいアタリが連チャン!
暫く石浦、石頭、石脇と探ってみるが反応無し。そこで移動をしようと下流へと一歩踏み出した時だった。シャーと足元のヘチから鮎の群れが逃げたのが見えた。どうやらヘチの流れの緩いところで溜まっているようだ。早速陸に上がりヘチにオトリを泳がすと来ました来ました!あのカワイイ当たり「キュン!」又しても12~3cm程のチビ鮎ちゃん!その後もポロポロと掛かるが、サイズアップする事は無かった。
すると一足先にポイント移動していた友人の竿が曲がったのが見えた。空を切った鮎は明らかに私が釣っていた鮎よりも型が良い!掛かったのは強い流れでは無いがサイズが違う!どういうこと?友人は川を切り右岸から左岸を狙っていたのでとりあえず私も川を切ってみることに。川を切ると右岸の石色が悪い!歩いても鮎の姿は見えず、やはり左岸のヘチ際に鮎は寄っているようだ。なるべく竿の入れずらい葦際を狙い探っていると「ギュン!」やっときた!先程より少しサイズアップした13~14cm程の鮎。やはり1尾取れると2~3連チャン!ここでは同サイズのものが連チャンした。どうやら群れによってサイズが違い、同じ群れにはほぼ同サイズの鮎達が群れている様だ。チビの群れにはチビばかりというわけだ。
しかしながら、このサイズ違いの群れを釣り分けることは困難であった。流れの強いところでは大きく、緩いところでは小さいというわけでは無いからだ。
見切りは早く!チビ鮎使いが釣果アップに!
チビ鮎ラッシュが続き中々オトリを回すことに苦労していた。ここと言うところでは養殖オトリに頼ってしまいがち(汗)しかし、チビ鮎を扱うのは難しいがやはり野鮎のパワーは凄いのである!決してチビ鮎ちゃんを粗末に扱ってはならない!明らかに反応が出るのが野鮎ちゃん。小さく体力が無いので仕掛けや針もなるべく軽量にし、一流し目に集中である。カッ飛んで泳ぎ出すのに反応し野鮎達は追ってきてくれる。
いつも以上にオトリの扱いは丁寧にする事が求められ集中の時間は続いた。オトリが馴染む場所でチビ鮎を丁寧に泳がす事。そして反応のない場所は粘らず足を使いポイントを探っていくことで釣果が伸びた。大きく下流へと移動した仲間達もほぼ状況は同じでチビ鮎に苦労したとの事だったが、持ち帰った鮎を見ると上流に向かった私のものより多少サイズは良いように思えた。
この日場所によってはオトリ程の鮎が釣れているポイントもあった。場所ムラ、サイズムラはあるものの、川には多くの鮎達がいる。ポイントさえ掴めば数を伸ばすことはできるだろう。しかし、釣れた鮎達を見るともう少し…あと少し…道志鮎達の成長を待ちたいところでもある。
これから夏の日差しを浴び、日に日に成長していく道志鮎達に期待だ。成長した道志鮎は清流を煌めかせ大いに私達を楽しませてくれる事だろう。
竿をしまう頃、朝の雨はすっかり上がり真夏のような陽射しが降り注いだ。
日焼けした肌、水面輝く清流と緑が一体となった美しい景色!道志の空の元「これぞ!鮎釣り日和」となった解禁日は釣果、サイズ以上に多くの釣り人に癒しを与えた事だろう。
施設等情報
施設等関連情報
山梨県南都留郡道志村6867
TEL:0554-52-2059
オトリ・遊魚券取り扱いあり
年券8,000円・日釣り券2,000円(女性・中学生・身障者は年券、日釣り券半額)
この記事を書いたライター
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