2025年10月01日公開

9月も後半に入ると、猛暑も落ち着き過ごしやすい日も多くなった。釣りはいよいよ秋の爆釣シーズンに突入!そんな中、相模湾は青物が絶好調だ。イナダを中心にカンパチの活性も急上昇中というミラクルシーズンである。今回は、平塚港は『庄治郎丸』より出船。ビッグファイトが楽しめる人気のイナダ五目をレポートする。
アクセス・乗船
新湘南バイパスを茅ヶ崎海岸ICで降りる。突き当りの国道134号線を右折し湘南大橋を(相模川)渡ると、左手に『庄治郎丸』がある。
船宿に到着。荷物を下ろすとスタッフが駐車場に案内してくれる。受付を済ませたタイミングで、オキアミエサや仕掛けを購入。時間になると荷物はトラックで船の停泊場まで、釣り人も船の前まで送迎してくれる。
タックル
ウィリーやオキアミエサを使う天秤仕掛けは、アーム長40cm前後の片天秤に50号のアミコマセ用のビシ。太さ2 ~2.5mm、長さ30~50cm程度のゴムクッションを装置する。
仕掛けはハリス4~5号のフロロカーボン製。2~3本針で全長2.5mから3m。針はチヌ針4~5号やグレ針10号など。
最近人気の「落とし込みサビキ」は全長2m前後でハリスは6号フロロカーボン。ハリス長さは6~7cm。この落とし込みサビキ仕掛けは地域によってかなり違いがあり船宿に聞いて購入が望ましい。仕掛けの上にコマセカゴを付ける。
竿は2.4m前後の6対4調子。個人的にはサビキを使う場合は長めのものが好み。リールは小型電動リールか中型手巻き両軸リール。道糸はPEライン2~3号。泳がせ仕掛けはヒラメ用を選択した。
スタート直後からイナダヒット
今回は五目釣りになるが、メインターゲットのイナダとカンパチは相模湾の“秋の主力”と言っても過言ではない。しかも特にイナダの魚影が濃いとのことで、ビギナーからベテランまで多くの人が訪れていた。当日は平日にもかかわらず2隻出しの盛況ぶり、上乗りさんも乗船してくれているのでビギナーでも安心だ。
付けエサ、ウィリー、サビキにルアー、泳がせ…と、様々な釣り方をひとつの船で楽しめるとあって、エサ釣りからルアーまで幅広いジャンルの釣り人が同じ船に乗る。
この日は、定刻より少し早めの午前5時45分に出船。ご来光の中、ポイントとなる大磯沖を目指した。到着すると、船木船長が反応を探し当ててスタート。水深は水面、上からが指示ダナになるので間違えないようにしよう。
さっそく上から10mでイワシの反応。落とし込みサビキの人は竿が「ブルブル」と震えている。イワシが掛かった合図だ。タナはそのままか、もしくは少し下げた状態で待つ。すると女性アングラーの竿が曲がった。上がってきたのはイナダ。続いて、お連れの人にも立て続けにイナダがヒットし、さらに別の方にもイナダ!最高の滑り出しである。
相模湾ならではの「落とし込みサビキ」
“落とし込みサビキ”は西が本家であるが、今回の相模湾エリアで行った“落とし込みサビキ”はタナが浅く、底までの水深は約30m。イワシが掛かるのは10m前後で、イナダがヒットするタナは20m前後となる。コマセカゴを仕掛けの上部に取り付けて積極的にイワシを“寄せて掛ける”のが相模湾スタイルだ。
これに対して、西の方で行う“落とし込みサビキ”であるが、過去に記者も経験したことがある。その際、深い水深を狙うということもあり、仕掛けも太くオモリもかなり重いものを使用。イワシは多点掛けをせずにそのまま沈めて、あえて“イワシを多く付けずに”底まで送り込んだ。余談が長くなったが、つまりは“落とし込みサビキ”という名前で仕掛けが販売されていたとしても相模湾では基本的に設定が異なるので、購入の際には注意が必要である。やはり、船宿で販売されている仕掛けを購入するのがおすすめである。
朝方は落とし込みサビキでイナダが連発していたが、イワシの反応が薄くなるとオキアミの付けエサ、天秤仕掛けでのヒットが目立つようになった。徐々にサビキの反応が薄くなり「シビアな時間帯に突入か…」とも思ったが、そんな心配をよそにイナダ・カンパチの反応は上々。「仕掛けは止めておかないで、誘って動かしてくださいね」という船長からのアドバイスも奏功したようだ。この後、立て続けにルアーマンにもイナダ・カンパチがヒット!
記者もウィリー&泳がせで楽しむ!
船上もにぎやかになったところで、記者も釣りを開始。まずは、大好きなウィリー釣りから始めていくが、コマセカゴの下部は全閉で上部を全開に。細かいコマセワークで竿先を跳ね上げ、穂先が戻った時にコマセが上部から出る設定にした。
コマセワークを数回繰り返し、コマセの帯にウイリー仕掛けを通してアピールしていくとヒット。強い引きの後にカンパチが上がってきた。この後、同じパターンで連発したのだが、なぜかすべてカンパチであった。
この後、再びイワシと小型のマアジが回遊してきたので、友人に依頼してキープしておいたものを、ヒラメ仕掛けに取り付けた。お次は泳がせである。すると狙いが的中。
細かい触りが感じられたので、リールのクラッチを切り、指で道糸のテンションをコントロール。重みが最大になったところでアワセると、強烈な叩き込みが!上がって来たのはなんと60cmクラスの「ヒラメ」であった。さらに、泳がせでカンパチやオオモンハタも追加。様々な釣り方で楽しめるのは素晴らしい。
このほか、ルアーマンにもヒラメやカンパチがヒットするなど、最後まで魚は高活性。午後12時過ぎに沖上がりの時間を迎えることとなった。
前評判ではイナダの魚影が濃いとのことだったが、それだけでなく、カンパチの反応も上々なうえに、ヒラメの釣果もあったことには驚いた。
これからイナダもサイズアップする相模湾の釣り。さらに盛り上がりをみせることだろう!
今回利用した釣り船
出船データ
出船時間:午前6時(船宿確認) ※集合は出船50分前となります。
[成人男性]通常料金:11,000円(予約なし)、10,500円(予約あり)
[各種割引サービス]
・大学生:8,000円
・女性・高校生まで:8,000円
・回数券利用追加料金:+3,000円
[レンタル情報]
竿・手巻リールセット:500円/セット
竿・電動リールセット:2,000円/セット
コマセカゴ・天秤セット:無料貸し出し有り
※紛失した場合は2,000円/台が発生します。
この記事を書いたライター
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