2026年01月16日公開
年末年始にかけて、遠征釣行が恒例となっているが、毎度のテーマは釣果ばかりにとらわれることなく「行ってみたい場所、竿を出してみたい場所を目指す!」である。今回は、前年にたどり着くことのできなかった本州最南端、和歌山県串本を第一目的地とした。いつもの鮎釣りはオフシーズンということで、狙うは“海のターゲット”である。果たして、どんな魚たちに出会えるのだろうか?
磯にも沖にも、堤防にも多くの釣り人の姿が!
本州最南端の和歌山県串本町は釣りの聖地と言えよう。すぐ近くに黒潮が流れ、さらに串本湾内には養殖イケスがあるため、沢山の魚が生息し魚種も豊富と聞く。まさに魚の宝庫!そんな話を聞いてしまうと、ますます串本で釣りをすることが楽しみになってくる。
憧れの地を目指したのは2025年の年の瀬。テレビからは10年に一度の暖かさ!と聞こえてきたかと思えば、10年に一度の寒波が来るとも報じられている…。お天気も気まぐれのようだ。
遠征初日、2日目は寒波到来の爆風という状況…で、3日目にしてようやく串本へと辿り着いた。この日は幸い天気も良く、冬晴れの青空が広がっていた。伊勢方面から向かったのだが、串本は紀伊半島の他の地域より気温が高い!さすが本州最南端!ポカポカの釣り日和が私たちを迎えてくれた。
車を走らせると、堤防でも磯でも多くの釣り人の姿が見られた。沖には串本湾特有の釣りであるカセ釣り(=養殖イケスの横などに設置された小型ボート<かせ船>やイカダに渡り、ロープで固定された場所で行う釣り)を楽しむ人の姿も多く見られた。釣り場の数も豊富だが、それ故、どこへ行って良いものか迷ってしまう。しばらくウロウロしていると足場の良い堤防を発見!数人の釣り人が釣りを楽しんでいるここを、串本初の釣り場とした!
それにしても、串本はあらゆる釣り場が活気に溢れている。正に釣り人パラダイス!である。
こんなの見た事ない!大型高級魚が目の前を通り過ぎる!
釣りをする前に、湾奥で釣りをしていたおじさまに声を掛けてみた。前日夜から竿を出しているという彼の足下にはバケツいっぱいのアジが。おお~釣れてる釣れてる!「凄いですね~」と声をかけると、「今年は釣れはするがアジのサイズは小さめ」という返答が返ってきた。
どうやらおじさまは、このアジをエサに青物を狙っているようだ。「中々本命が来ないんだよ~」などと会話をしている途中、突然おじさまが海を指差し「いるね!」と言った。「何が?」と覗き込んでみると、大きな黒い影が岸壁へと近づいてきたのだ!これがなななんと、ブリ~!しかも何匹もいるではないか!透明度が高くコバルトブルーの美しい海では、その姿をハッキリと見ることができた!これには大興奮!
するとその直後、今度はシマアジの姿が!なんだこりゃ~!高級魚が堤防の足下でウヨウヨ泳いでいる姿を初めて見ました!「でも今日は、これが中々かからないんだよ~」とおじさまは言うが、いや~想像以上の光景に驚くばかりである。これが串本のポテンシャルなのか!このような光景を見られただけでも「ここまで来て良かった」と思わせてくれる。
クエの猛攻に驚愕!
興奮冷めやらぬまま、私たちも竿を出すことに。アジングロッドを携え堤防探索へと向かう。ここで又しても驚きの光景に遭遇することに!
堤防の内側を歩いていると無数の魚の姿を発見したかと思えば、もう湾内どこを見ても表層から底まで魚、魚、魚!とりあえず目視でわかる魚種はアジだろう。おじさまが言っていたように、確かに小ぶりな魚体が多かったがとにかくその数たるや…!串本の海はどれだけ私たちを驚かせてくれるのだろうか!?
すぐさま0.8gのジグヘッドに小さめのワームを装着し、キャストを開始。するとワームがフォールした瞬間、見えているアジ…ではなく黒い魚体が海底から湧いて出てきたのだ!しかも、もの凄い勢いでルアーにまっしぐら。そのままヒットさせることができたのだが何やら見覚えのある柄の魚…。な、なんと「クエ」ではないか!小さな個体ではあったが間違いないだろう!あの無数のアジにの群れ、その先に見えた黒い魚体はすべてクエだったのだ!
初めて釣ったクエに歓喜したのだが、その後はクエの活性が高すぎてワームがアジまで届かない状況に…(笑)。チビクエの猛攻に悩まされることとなってしまった。と言うことで、ジグヘッドを少し重たいものにして、ワームもサイズアップ!さあ、これでどうだ!?
すると、初めてアジのバイトを感じることができた。しかし乗らない。くう~!もどかしいが、これがアジングというもの。反応を示すが中々フッキングまで至らない。へこたれずにジグヘッド&ワームチェンジを繰り返しラン&ガンしていると、歓喜する若者たちの声が聞こえてきた。近寄ってみると50cmオーバーのヒラスズキが釣り上げられていた。「急に竿が引き込まれびっくりした~」と笑顔あふれる若人たち!
ここで、ふと自分の足下を眺めると良型クエの姿が…!40cmオーバーはありそうだ!しかしながら、狙ってはみたものの先程のチビクエとは異なりワームなんぞには見向きもせず。悠々と深みへと姿を消してしまった。
続いて姿を現したのは“デカ”ウマズラハギ!「デカ~!」と、思わず声が出てしまったほどの大きさ。その後ろには何やら大きな“木の枝”のようなものが着いているが、よ~く見ると、なんとアカヤガラ!これもデカい。このヤガラちゃんは「のそっ」とワームに喰い付いてきたものの残念ながらアジングロッドでは上げることができなかった。 「本当にこの海はどーなってんだ~!」。この魚種の多さは、正に天然の水族館といったところ。眺めているだけでも飽きることがない。
釣り場でのヒアリングでは、ここ最近の寒波により水温が低下。それに伴い魚の活性も下がったと皆口々に言っていたが、お昼近くになると心なしか活性が上昇。相変わらずチビクエの猛攻を避けるのに一苦労ではあったが、良型のカサゴにアジ、初めて見るユカタハタなどを釣りあげることができたのであった!
終始何かしら魚からの反応のある時間が続いた串本の海。
初めて釣ったクエ、足下を泳ぐブリにシマアジ、ヤガラ…私の釣り人生での「初めて」が目まぐるしく訪れ、とにかく驚きの連続であった。 感動さえ覚える串本の海の豊かなこと!
紀伊半島の先端、アクセスには多少苦労するかもしれないが、行く価値は大いにアリ!初心者から上級者まで、どんな釣り人をも魅了するここ串本には心震える釣り時間に満ち溢れていた。
この記事を書いたライター
釣りビジョンVOD
その他オススメ記事