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エサもルアーも好調!東京湾マゴチ釣り最新事情 東京都江東区『深川 吉野屋』

2026年05月15日公開

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シンプルなタックルで楽しめる、釣り味抜群の東京湾のマゴチ釣り。アタリから喰い込ませるまでの神経戦は、この釣りならではのものだ。最近ではソフトルアーで狙うアングラーも増え、人気が高まっている。今期は早い段階から釣果が上向いており、期待が高まるシーズンとなった。深川から出船する『深川 吉野屋』より、今期の状況をレポートする。

【この記事を書いたライター】山口 充

アクセス抜群の老舗船宿『深川 吉野屋』

車でのアクセスは首都高速を利用。箱崎方面からは「木場出口」、湾岸線方面からは「枝川出口」を経由し、いずれも乗船場まで約5分。『深川 吉野屋』の乗船場は「東京都江東区木場6-15-11」。カーナビに住所をセットしておこう。乗船場に到着したら荷物を降ろし、移動案内に従って近くの専用駐車場へ。住宅地のため、朝方は近隣住民に迷惑が掛からないよう配慮したい。

電車でのアクセスも良好。最寄りは東京メトロ東西線「木場駅」。2番出口から出て左へ進み、最初の路地を左折(角に居酒屋「酔月」あり)。赤い橋(新田橋)を渡ると、すぐ左側に待合所がある。駅から徒歩2分ほどとなる。待合所から乗船場までは徒歩3分程度。横浜方面からも始発から数本で間に合う便利さだ。なお、『深川 吉野屋』は釣船のほか、絶品料理を提供してくれる屋形船もおすすめだ。

2隻出しで大盛況、マゴチ人気を実感

待合室にはすでに多くの釣り人が訪れていた。マアジ、タチウオ、そしてマゴチと、さまざまな釣り物で出船している『深川 吉野屋』。この日はマゴチが2隻出しの大盛況だった。店内で受付を済ませたら札をもらい、乗船前に氷を受け取ろう。運河沿いの停泊場所に設置された黒板で該当の釣り物を確認して乗船する。マゴチ船はエサ釣りと、近年人気のルアー釣りが同船するスタイル。ルアー釣りの人はミヨシに釣り座を用意してもらえるため、予約時に伝えておこう。

午前7時30分に出船。運河を下り、豊洲でエサとなる活エビを受け取って東京湾へ。航程およそ1時間で富津沖に到着。前日、好釣果が出たポイントとのことだが、思いのほか北風が強く、気温も低い。「水深は13m前後です」と船長の合図でスタート。「風の影響でうまく流れないですね」と船長。しばらくするとミヨシのルアーマンにヒットしたが、上がってきたのはエソ。赤クラゲも多く、厳しい状況が続く。それでもアタリ自体はあるようだった。

 

専用竿が活きる、マゴチ釣りの基本タックル

竿はマゴチ専用の7対3調子、もしくはライトゲームロッドで、長さは2.1m前後。できれば専用調子の竿の方が、アタリや喰わせの竿さばき、合わせのタイミングなどが分かりやすく、マゴチ釣りの醍醐味を満喫できるだろう。リールは両軸タイプ、道糸はPE1.5号前後。オモリは『深川 吉野屋』推奨の三日月形オモリ20号前後。仕掛けセットも船宿で販売されている。ハリスはフロロカーボン5号前後を1.5~2m。針はサイマキエビに対応したスズキ針16号前後を使用し、針のチモトに糸オモリを巻いてエビを安定させる。

タナの取り直しがカギ、良型マゴチがヒット

ポイントを変えながら、マゴチの活性を探っていく。「1~2分のイメージでタナを取り直してください。タナの取り直しが誘いになります」「上から落としていく時に反応することも多いですよ。上からのエサを意識している感じです」と船長のアナウンス。すると、右舷トモでアタリ。喰い込ませる時間と合わせのタイミングがスリリングだが、「バシッ」と合わせるも空振り。「かなりいい感じだったのですが…」と悔しそう。風の影響で、喰いの間合いが取りづらい印象だ。その直後、隣の釣り人にヒット。浅場でのビッグファイトを制し、上がってきたのは良型マゴチ。さらに同じ釣り人が連続でヒットさせた。ヒットパターンを聞くと、「2匹とも同じで、船長の言う通り誘い上げて、エビが着底した瞬間にすぐアタリが出ました。感覚的にはあまり待たず、14~15秒で合わせました」とのこと。厳しいコンディションの中での連続ヒットは、さすがの一言だ。

数・型ともに期待大、今後も目が離せない東京湾マゴチ

ミヨシは揺れていたものの、次第に風と波がおさまり、後半は記者も釣りを開始。昔から使っている鋳込み天秤仕掛けを試してみた。状況次第で仕掛けの差が出るのかもしれない。サイマキエビを付けて投入し、オモリ着底。「あっ」と思った瞬間、いきなり強いアタリが連続で出る。予想外の展開に対応しきれず、バラしてしまった。本日のコンディションは、やはり「上からアピール」が肝のようだ。その後も右舷で良型マゴチが次々とヒット。アタリは明確で、狙い通りの展開となった。記者にもヒットがあったが、上がってきたのはオニオコゼ。さらに右舷で良型が追加されたところで沖上がりとなった。

北風が強く、季節の変わり目らしい厳しいコンディションだったが、翌日はトップが10匹超え、2隻合計で90匹という大釣りであった。今期の東京湾マゴチ釣りは期待大。ぜひ、このスリリングな釣りを体験してみてはいかがだろうか。

今回利用した釣り船

東京都 深川 『深川 吉野屋』
〒135-0042 東京都江東区木場6-15-11
TEL:03-3644-3562
定休日:毎週火曜日(祝日の場合営業) 釣果・施設情報 深川 吉野屋 ホームページ

出船データ

【マゴチ船】
集合:午前6時30分までに乗船
出船:午前7時
料金:男性11,000円、女性・高校生8,500円、中学生以下6,500円(乗合船は幼児はご遠慮下さい)
※餌はサイマキ5匹付き・追加は1匹150円
貸し竿:1,000円(有料、要予約)
ライフジャケット:無料貸し出し
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

山口 充
プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。
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