2026年06月24日公開
「湾フグ」の愛称で親しまれる東京湾のショウサイフグ。繊細なアタリを掛けていくテクニカルな釣趣に加え、釣ったその日の新鮮なショウサイフグを味わえるのは釣り人だけに許された贅沢だ。さらに、この時期は白子を抱えた良型も交じり、食味の楽しみもひときわ増す。そんな旬の1匹を求めて、神奈川県・金沢八景の老舗『野毛屋釣船店』を訪ねた。
6時30分までに乗船!受付から出船までの流れ
日の出こそ早くなったものの、早朝の住宅街はまだ静まり返っている。そんな中、平日にもかかわらず『野毛屋釣船店』には開店前から釣り人が集まり、スタッフが駐車場への案内に追われていた。
店舗のオープンは5時30分。まずは、船形の札掛けから席札を取り、釣り座を確保する。『野毛屋釣船店』では、複数の船が出船するため、釣り物と船名を確認してから席札を取るようにしたい。釣り座を決めたら、乗船カードに記入して受付へ。乗船料と駐車場代を支払い、氷も購入しておく。仕掛けは船長に声を掛ければ船上でも購入できる。受付を済ませたら、荷物は店前の軽トラックへ載せる。船着場までは徒歩2分ほどだが、荷物を運んでもらえるため、ロッドだけ持って向かえばよい。船着場には、軽トラックから降ろされた荷物が並んでいるので、自分の荷物を受け取り、船へ乗り込む。
集合時間の6時30分を過ぎた頃、船首で健太郎船長によるレクチャーが行われた。湾フグ釣りが初めての釣り人はもちろん、久しぶりのアングラーにとっても、釣果を分ける重要な情報が盛り込まれているので、ぜひ受けておきたい。
各釣り座に付けエサの冷凍エビが配られ、出船準備は滞りなく完了。定刻より少し早めに桟橋を離れた。
開始直後から良型ヒット
出船から30分ほどで最初のポイントに到着。船を止めて錨を下ろし、船長の合図でこの日の釣りがスタートした。魚が掛からないアタリも各釣り座で見受けられたが、右舷ミヨシの葛西さんのアワセでロッドが絞り込まれた。取り込まれたのは良型のショウサイフグ。幸先のよいスタートに笑みがこぼれる。
その後も、良型のシロギスやカワハギといったゲストも交じりながら、手の合う釣り人からポツポツとショウサイフグが上がる展開。特筆すべきは、左舷トモの今村さん。実はこの日が湾フグ初挑戦。朝のレクチャーで習った通り、5秒ごとに空アワセを入れる基本の釣りでコンスタントに数を伸ばし、一時は竿頭に立った。アタリが遠のくタイミングでも手を止めない。そんな地道な釣りが釣果につながることを証明していた。
船長に訊くショウサイフグ釣りのコツ
『野毛屋釣船店』の黒川健太郎船長にショウサイフグ釣りについて聞いた。
──今季の状況は?
「数は3倍いるよ。去年が悪すぎたのもあるけど」
──ビギナーへのアドバイスは?
「YouTube『野毛屋釣船店公式 健流TV』を見ることと、朝のレクチャーは必ず受けること」
──オモリのおすすめは?
「基本は8号か10号のナツメ錘。あとは丸錘で12・15・18号」
──仕掛けの使い分けは?
「釣果は変わらないから好みでOK。初心者はエサ付けが簡単なチラシ仕掛けがいい」
──釣った後の処理は?
「釣れたらすぐクーラーへ。氷水を作って桶にためないこと」
船長のアドバイスは非常にシンプルで的確。船上でも状況に応じて細かく指示が出るため、聞き逃さず対応することが釣果アップの近道だ。
初夏は入門の好機!東京湾ショウサイフグの魅力
この日は大貫沖、水深4~8mを攻略。竿頭は、ショウサイフグ7匹を手にした松本さん。エビエサ1本掛けでオモリを底に置いてアタリを取る、王道のカットウ釣りだった。次点は、初挑戦の今村さんが6匹と健闘。船中は、合計42匹。
取材日はやや渋い日だったが、後日には竿頭16匹で船中オデコなしの日も記録されている。テクニカルな釣趣と白子の食味を楽しめるショウサイフグ。この時期は水深が浅く、操作が楽で入門に最適。ベテランからビギナーまで、おすすめしたい初夏の好ターゲットだ。
今回利用した釣り船
出船データ
乗船料金:11,000円(エサ10匹付き/氷別300円)
※女性・高校生10,500円/中学生6,500円
駐車料金:700円
集合時間:午前6:30までに乗船
この記事を書いたライター
6歳から釣りに親しみ、海・川・釣堀・湖のルアー・フライ・餌釣りに節操なくのめり込む釣り好き。2019年JGFA沖釣りサーキット・総合優勝/2010年JGFAオールジャパンゲームフィッシングコンテスト・マダイの部・優勝(10.2kg)…他
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