2026年07月23日公開
松本を抜け清流梓川を横目に長い長い峠道を進めば、鮎の桃源郷「高原川」が姿を現す。6月27日と例年に比べて早い解禁日となった高原川だが、前日から大雨が降り続き、2m以上の増水で釣行不可。水位が下がり、実質の解禁日となった翌日からは強い濁りの残る中でも連日好釣果が続いた。SNSに毎日アップされる高原川の状況は、瞬く間に鮎釣り師の知るところとなり、一躍噂の的となる。解禁から2週間。天候が安定して平水&クリア。この好機を逃す訳にはいかぬと高原を目指すことに!そこで目にしたのは「これぞ高原川!」という、近年稀に見る逞しい鮎の姿だった。今年も高原鮎に挑む1日が始まった。
低水温の早朝は時合いの波あり!バレ多発!
当日は、いつもより早めに仲間と待ち合わせ。何故ならこの天気、この河川状況、この釣果。間違いなく混雑が予想されたからだ。早速「オトリ屋もんじろう」さんへ。すると、やはり解禁日なみに混雑しているとのこと。「みんな考える事は一緒だね~(笑)」。オススメポイントを教えてもらい、出発。向かったのは5分ほど上流のポイント。駐車スペースが少なく、車さえ停められれば釣り場の混雑を回避できるだろうと思い選んだ場所だった。
仲間と共に早速川へ。上流、下流へとみな足早に散っていく。私は橋下流、深いトロ場から続く石が点在する流れへ。新垢と古い垢が混在している状態。足元の石には多くのハミ跡が見られたが、それを見る限り、黒々とした場所を選ぶのが良さそうだった。オトリを送り込むと足元から1m程の石裏でオトリに違和感が。突然のギュルーン、早速掛かった~!18cm程の小ぶりな鮎だったが、すこぶる元気!その鮎を放ちス~ッと走らせると、またしてもギュルーン!と湖産特有の引ったくるようなアタリ。しかし、タモ寸前でポロリ。気を取り直してオトリを送り込むが、ここから3連チャンでバレ!ハリなのか?追いの問題なのか?とりあえず針を試行錯誤。6.5の3本イカリにしたところでなんとかバレは落ち着いてきた。ここからはポコポコと頭を出す石を1つ1つ探っていけば、いる所では必ず前アタリの反応が出て少し待てばギュルーンのバッキューン!竿が大きく曲がった。
鮎のいる所と、いない所ははっきりしていた。反応のない場所では粘らず見切る勇気を。20cmオーバーの良型鮎も次々飛び出す楽しい時間が続いた。釣れる鮎の大きさは勿論のこと、身の太さ、重量感には驚くばかり。とにかく今年の高原鮎はデカイ!しかし、ひと通り釣り下るとピタリと反応がなくなった。と思ったら、活性アップで反応バリバリ!どうやら時合いに波があるようだ。
身の柔らかい高原鮎!サカサ針外れにご注意を!
「入れ掛かり~」と言うほどのペースではないが、ポンポンと飽きることのない楽しいテンポで掛かる鮎。掛かる前のガツガツという強烈な前アタリが、どれほど私の心をドキドキさせてくれたことか。ただ、思いのほか強い前アタリは、身の柔らかい高原鮎のサカサ針を度々外してしまうのだ。針が石などに擦ったり、根掛かりした時もそう。ここぞの1匹を逃さぬよう、こまめなチェックをお勧めする。
それにしても掛かる。楽しい!楽しすぎる!仲間も高原鮎に取り憑かれたように竿を出し続けていた。しかし、1場所1匹、多くても2匹。暫く寝かせておくと、また鮎が付くが良型鮎を1度取ってしまうと、徐々に掛かる鮎がサイズダウン。とはいえ、オトリにならないようなチビ鮎ではないので循環は成立する。午前中は仲間たちを見ても、比較的流れのあるガチャガチャしたポイントで釣果が良かった印象。しかし、相方の向かった深トロヘチ際の岩盤に付いた鮎は終始掛かりが止まることなく、釣り返しがきき、サイズもどのポイントより良かった。このような深場のポイントも見逃さずに探っていただきたい。意外な場所で入れ掛かりが楽しめるかも知れない。
午後は竿抜けの瀬で連発!入れ掛かり!
これだけ釣果があると、仲間とのお昼休憩は会話が弾む。みな、力強い高原鮎にすっかり魅了されていた。午後は気分転換。午前中とは違ったポイントへと歩を進める。私は、友人と橋上の瀬が繰り返すポイントへ。上流へと向かっていると川幅が狭まった瀬、左岸ヘチに黒々した石の詰まったポイントを発見。対岸には大きな木々があり、少々釣りづらそうだが竿を出してみる。背ばり装着!ヘチ際をゆっくり引いてくるとあのドキドキするガツガツが!強烈な前アタリからのバッキューン!デ、デカイ!流れに乗った鮎の引きは強烈。耐えきれずガタガタと下り、何とか竿を立て一気に引き抜く。手にした鮎は今日イチのデカ鮎。こりゃ~たまらん!下流を見れば友人も竿を大きく曲げ連チャン連チャンの入れ掛かり~!この周辺の瀬は、まさに竿抜けのようだ。オトリを送り込む度に確信の前アタリからガッツーン!しかも、掛かる鮎は良型揃いときたもんだ。立ったりしゃがんだりと忙しい時間が続いた。
ただ、取り込みのタイミングを間違えるとドンブリも!0.4号のつけ糸が2度も飛ばされてしまった。釣る場所にもよるが日々成長する高原鮎に備えて仕掛けも万全の準備を。そんな中、遂にやってしまった。仕掛けが木に絡まった。良いペースだったのに。竿をたたみ仕掛けを外しに行こうと歩を進めた時であった、水中に残っていたオトリがギラ~ン!まさかの掛かった~!?畳んだ竿を慌てて伸ばすが時すでに遅し。2匹の鮎は強い流れに乗りプッチ~ン!どうやらこのポイントには相当数の喧嘩っ早い鮎が潜んでいるようだ。
スーッと冷たい風吹く17時を過ぎると、賑やかだった川にも静けさが。今日1日全身全霊で高原鮎と戦った仲間たちが竿をたたみ始める。想像以上のパワーと大きさ。そして容姿の美しさ。さらに、高原鮎は全国利き鮎大会の現グランプリである絶品鮎!まさに名実ともに日本一!今シーズンの高原川は恐ろしいポテンシャルを持って夏を迎えた。ポイントも豊富な高原川は初心者から上級者まで皆を満足させてくれること間違いなし。この好機を逃さず奥飛騨の桃源郷!高原川へ向かおう!
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この記事を書いたライター
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