2026年07月31日公開
梅雨明けも間近と迫った7月3連休、全国各地では40度に迫る猛暑日が続いていた。楽しい時の流れは早いもので、鮎もいよいよ盛期を迎えようとしている。しかし、川では渇水、水温上昇、釣り荒れと様々な要因が、釣り人を悩ませる時期でもある。そんな中、悩みに悩んで選んだのが富山県井田川。好調の兆しが見え出した、鮎釣りの聖地・神通川の支流である。ただ、ここ最近は日照りが続き〝ド〟が付く渇水状態との情報も。しかし、昨シーズン訪れた時も超渇水の中、良型鮎が入れ掛かりだった。その思い出が色濃く残っている。私はここ井田川のポテンシャルを信じてやまないのであった。
超渇水!水温お湯!しかしそこには驚きの光景が!
いつもお世話になります!「フィッシング吉井」さんへ。遊漁券を買う私たちを心配そうに見ている店主からこれは尋常じゃない渇水状況なのだと察する。
ポイントに着くと、直近あまり良い情報がなかっただけあってほぼ貸切状態。川へ降り一足浸ければ、ぬるい、お湯だ!見渡す限りどこも水量は少なく超渇水。しかし、しかしだ!足元の石を見ればこの渇水状態では考えられないほど磨かれた石。そう、ハミ跡だらけなのだ。居る、これは居るぞ!相当数の鮎の予感。
まずは、慎重に水合わせを。これを怠ると弱った状態のオトリでスタートとなり、負のスパイラルへと突入してしまう。水合わせが済むと、みな上流方面へと向かっていく。私は鮎の煌めき眩しい入川口、目の前の流れの緩いポイントから。完全に見え鮎に引っ張られてのスタートを切った。元気なオトリくんは石を縫い左岸へとまっしぐら。時折、目印の真横で跳ねも見られるが掛からない。
皆はどうしているかな?上流へ目をやると、キャッチ、キャッチ!と連チャンしているではないか!どうやら掛かっているのは流れがあり、水通しの良い場所のようだ。すぐさま場所移動を決断する。
瀬で連チャン、足元に無数の良型鮎を発見!
上流へ向け歩き出すと、無数の鮎が走り逃げ惑う。しかも良型鮎、こりゃ~凄い!「踏むほど」とは、こういうことかという光景が広がっていた。どこを歩いても鮎、鮎、鮎。思わず足を止め、危うく見え鮎に引っ張られそうになるが、目的のポイントへ。
ポイントに着くと、少し上流に入る友人は相変わらずの連チャン。そして、遠くに見える瀬に入る友人も何度となく竿を曲げていた。段々瀬からの瀬落ちの流れ、足元の浅場から左岸ヘチの黒々とした石を狙う。すると、すぐに答えが出た。ゴン!ズッバーン!目印が吹っ飛ぶアタリ、掛かり鮎は粘り引き!この引きこそが井田鮎だ。オトリが変われば反応抜群、瀬の中では小型も混じるものの、入れれば1発、良型鮎が気持ちよく目印を引き込んでいった。やはり鮎の数はかなり多いようで、1匹抜いてもすぐに次の鮎が入り、アタリが止まることはなかった。
そうこう釣りをしている足元や、曳舟周辺にも常に鮎の姿。しかし、午前中に関しては、釣れる場所と釣れない場所がはっきりしていた。
活性アップ!付き場の変わる午後
曳舟の中の鮎は大きな魚体のものから弱っていく。この高水温は中々厄介である。曳舟を浸けておく時も少しでも水通しの良い深場を選び、しっかり沈めておくことをオススメする。間違ってもヘチの浅場には浸けないように!昼休憩に河原に上がると暑い!暑すぎる!とてもじゃないがゆっくりなんてしていられない陽射しが降り注いでいた。早々に川へと戻る。
この状況でも午後には付き場は変わるのだろうか?午前中、反応の良くなかった流れの緩いポイントを目指し上流へと向かう。脛から膝ほどの水深で右岸には木々が覆い被さり、日陰を作っているポイント。川を歩けばここにも凄い数の鮎。泳ぎの良い小ぶりな鮎を選び放つと元気に沖へ!ちょうど右岸の木が作る影に差し掛かった時だった。ズッバーン!重みのあるアタリが。これまた実にいい引きを味合わせてくれる。タモに飛び込んできたのはヒレの大きな良型鮎。おお~、こんな所にこんな良型鮎が!掛かり鮎を放つと今度は手前で小ぶりな鮎がヒット。ポツリポツリと楽しませてくれる鮎たち。どうやら手前の浅場では小ぶりなものが多く、右岸ヘチでは良型鮎と、ポイントによってサイズが分かれているようだ。
なるべく右岸ヘチを狙い釣り上がっていく。すると今日イチのアタリキターーー!縦横無尽に走りまわる掛かり鮎!何とか緩い流れへと持ち込みキャッーチ!ザ・海産の男前な顔付きの良型鮎であった。その鮎を見ると、ん?背中に2つのイカリ針が。何とハリスを切られた錆びたイカリ針が背に掛かっていた。一度逃げ切った鮎だったのだ!あの追いけ、あのパワーに納得である。この鮎をオトリに放つと恐ろしいスピードで泳ぎ出したと思ったら流心で弾けるように目印が吹っ飛んだ!又しても良型鮎を連れ帰ってくれた。陽が傾くにつれ、徐々に活性が上がってきてるようだった。
しかし、ここでスーッと涼しい風が吹き始めた。嫌な予感がし、上流の山を見れば、黒々した雲。すると、バチバチ~っと晴れてはいるが、大粒の雨が降り出した。このパターンはここ富山で何度も経験しているゲリラ豪雨、雷のサインである。ここからという時に残念だったが安全第一。雨は上がったが、早めの行動をと竿をたたみ車へと避難する。すると予感的中。ゲリラ豪雨到来!激しい雷がやってきた。釣り中には雨雲レーダーを時折チェックし、安全な釣行を心掛けたい。猛暑の中、突然の冷たい風は何かが起こる合図という事を忘れずに!30分もすると雨雲は過ぎ去り青空に。あと1時間ぐらいできるかな~と川に向かうと、目に飛び込んできたのはマッチャチャの濁流!もう少し井田川の鮎に遊んでもらいたかったが、またの再会を誓い納竿とした。
今回、超渇水という状況下の井田川であったが、川には驚きの鮎の姿。良型鮎に混じり、まだ成長過程の鮎も多く見られた。毎年9月末、禁漁ギリギリまで楽しませてくれる井田川。遠からず、恵みの雨と共に井田川フィーバーデーが訪れ、更なるパワーをもって私たちを迎えてくれることだろう!
施設等情報
施設等関連情報
この記事を書いたライター
釣りビジョンVOD
その他オススメ記事