2026年08月05日公開
夢か幻か。ここ数年、夏になると南伊豆を中心にシブダイ(シロホシフエダイ)の釣果が多く聞かれる。この魚は、1kg2万円近くで取引されることもある、〝超〟の付く高級魚である。上品な白身に、びっくりするほど脂が乗っていて、極めて絶品な食味だといわれている。また、夜釣りでは16号ハリスがしばしば飛ばされるような強い引きをするため、釣り味としても抜群な魚なのである。そんなシブダイを、なんちゃってスルルー「イワシフカセ」釣法で狙いに友人と2人で出掛けた。
伊豆の夜釣り渡船とは
今回、釣行したのは南伊豆の入間。渡船は「日吉丸」を利用した。気さくで馴染みやすく、優しい船長がいるのでオススメだ。夜釣り渡船は、例年5月15日頃からはじまり、9月15日頃まで期間限定で楽しめる。出船が16時なので、15時30分には港に着いておく必要がある。昼の釣りと違い、長時間の釣りになるため、水分・食料はもちろんのこと、餌もしっかり用意しておきたい。また、夜釣りでは蚊やヌカカ、磯ブヨなど虫も多いので、防虫対策を万全にしておかないと後でとても後悔することになる。今回はシブダイ狙いだが、モロコやフカセでイサキ狙い、夜カゴも面白い。
夕マヅメに魔物が強襲
7月中旬、「伊豆つりエサセンター」でコマセ用のイワシ16キロを購入し、15時過ぎに入間港へ到着。駐車場代と料金を先払いして船宿のトラックに荷物を乗せ、歩いて船へ向かう。磯は、私の希望で「君掛」へ行くことにした。足場がよく、夜釣りが安全にできる。刻んだカタクチイワシを撒きながら仕掛けを支度する。「イワシフカセ」なので、竿4号、道糸ナイロン8号、ハリス16号、針はタマン針の18号から20号を用意した。また、サブでイシダイタックルで垂らし釣りの用意も。
しかし、釣り始めると、キビナゴがそのまま帰ってくる状況。底まで入れても、餌が取られず生命反応が乏しい。めげずにコマセを入れ続け、反応を探る。沖の方では大型の青物らしきボイルがたまに見える。すると、沖の根際でウキが一気に消し込みヒット。とてつもない引きで走られる。ドラグを締め込むが、全く止まらず竿を限界まで曲げても、根を超え根の裏に擦れて道糸から飛ばされてしまった。それを皮切りにフカセにも垂らしにも反応が出始める。良型のカサゴやウツボ等ではあるが、魚っ気が感じられた。本命への期待が高まる。
気づくと周りは真っ暗。時合いの時間がやってきた。ここで友人にヒット。5号竿が大きく曲がる強い引き。水面に現れたのは、紛れもなく本命のシブダイ。それもデカい!サイズを測ると56センチ。3キロを超える大型である。私の見た中でも、半島まわりなら最大クラス。デビュー戦でとんでもない魚を釣ってくれた。私も続けと打ち返すが、ウツボ、ウツボで本命からのコンタクトはなし。夜も更けてきたのでご飯タイム。焼肉で英気を養う。磯での焼肉ほど美味い焼肉はないのではないかと思うほど身体全体に染み渡る。
最後のドラマはあるのか?朝マヅメに全力を賭ける
気づくと0時過ぎ。30分だけ仮眠をして釣り再開。すると、ちょこちょこウキへ反応がでる。ただ、全く針に掛からない。餌取りの反応である。やっと掛けられたのは25cmほどのクロムツ。その後、このクラスがよく掛かり、本命ではないが、煮付けにすると美味しいのでお土産として確保。そうこうしていると、垂らしの竿にもヒット。上がってきたのは35センチを超えるオオモンハタ。嬉しいゲストである。ただ、その後はポツポツとクロムツやウツボが喰う程度で朝マヅメも不発。4時30分頃に撤収となった。残念ながら私のシブダイは幻のまま終わってしまった。
今年はシブダイの当たり年か?半島がすごいことに!
今年は、7月中旬頃から伊豆半島まわりの各所で、シブダイの釣果が聞かれる。10枚を超える大釣りを記録してる場所もあり、これからさらに期待できると思われる。サイズもよく、3kgを超える魚も見かけられるので、太く強いタックルを用意して〝超〟高級魚シブダイを狙ってもらいたい。その際、コマセのイワシが磯に残るとめちゃくちゃ臭くなる(特に夏は激臭)ので、磯は絶対に綺麗に流してから帰って欲しい。また、夜釣りは危険も多いので、安全に気をつけて夏の夢を追って欲しいと思う。
施設等情報
住所:静岡県賀茂郡南伊豆町入間873−1
電話:0558-65-0515
営業:6時~20時
出船:昼釣り5時、夜釣り16時
料金:6,000円(夏季に限り駐車場代1,000円/台)
アクセス:「伊豆急下田駅」から下賀茂経由入間行きバス、「入間」停留所から徒歩3分。車は伊豆縦貫道「月ヶ瀬IC」から1時間25分。
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この記事を書いたライター
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