2026年10月01日公開
東京湾のルアーターゲットとして注目を集めているのがサワラ。全開リトリーブからのビッグファイトは唯一無二の楽しさがある。今期は良型も多く、多くのルアーアングラーがビッグワンを狙って東京湾に集結している。その模様をレポートする。
長浦港『こなや丸』
車で向かう場合、千葉方面からは京葉道路から館山自動車道に入り、「姉崎袖ヶ浦IC」で降りて国道16号へ。木更津方面へ進むと、インターから約10分で「こなや」の緑色の建物が見える。
アクアラインを利用する場合は「袖ヶ浦IC」で下り、1つ目の信号を左折して国道16号へ入る。10~15分で「袖ヶ浦港入口交差点」を左折しUターン。約100m先の左側に「こなや」の緑色の建物がある。カーナビの設定は電話番号検索で「0438-62-2707」がおすすめ。夜間や早朝は大型トラックが多いため、道路の転回や右左折の際は十分注意しよう。
船宿に着いたら、該当する釣り物の札を取って待機。開店したら乗船票に名前などを記入して受付へ。店内にはルアーやブレード付きフック、シングル・ダブルタイプのフックなど専用品も販売されているので、状況を聞きながら購入できる。受付が終わったら港へ移動。港では駐車位置を案内してくれる。
うっすらと夜が明け始め、きれいな朝焼けを拝みながら準備をしていると次々に釣り客が到着。「大型も混ざってきているようなので楽しみです」と。今期は特に良型が多く、食味の良い秋のサワラということもあり、多くのアングラーが訪れている。しばらくすると、ルアー五目船の舵を握る進藤通孝船長が到着し準備を開始。数日の傾向と今回のメインターゲットとなるサワラの攻略法をレクチャーしてくれた。
準備が整い午前6時に出船。数日間、曇りや雨の予報が続いていたが、この日は太陽が顔を出し、「久し振りに太陽に当たれる」と笑いながらポイントへ向かった。気になるのは太陽の光。このところの釣果を見ると曇天の日が多く、この辺りも注目したいポイントだ。
サワラ攻略には高速巻き仕様が必須
タックルは7フィート前後のシーバス用スピニングロッド。ルアーウェイト40~60g、時にはそれ以上もキャストするため、少し硬めのタイプが良い。このロッドにハイスピードタイプのスピニングリールを組み合わせる。1回転1m以上の巻き取りスピードが望ましく、メインラインはフルスプールで巻いておきたい。このことで巻き取りスピードも向上する。PE1~1.5号にリーダーは25~30lbをセットするが、ガイドトラブルを考慮して短めがおすすめ。出船前に船長へ確認すると安心だ。
ルアーはブレードジグが基本で、ぜひ用意しておきたい。小型なので飛距離も出て、高速巻きでも安定する。そのほか小型メタルジグやバイブレーション、トップに出た場合のミノーなど、ルアーならではの準備も楽しいところだ。
全開巻きで狙う東京湾サワラ
出船して15分ほどでポイントに到着、船長の合図で一斉にキャスト。アンダーハンドキャストが鉄則だ。40gのブレードジグを装着しているアングラーがほとんどで、ベイト反応は10~15mレンジ。着水後10秒ほどカウントダウンしてから全開でリトリーブする。
船長「サワラ釣りは難しくなく、今までにないくらい全開のスピードで巻くことが重要です」
ハイスピードリールを駆使して全員が全開巻き。するとミヨシでヒット。ロッドを下げたままファイトし、船際まで寄せてからタモへ誘導する。最後まで走るため油断は禁物だ。無事ネットインしたのはサゴシ。アタリは多いようで、「当たった!」という声が船上のあちこちから聞こえてくる。タチウオがヒットしてくることもあり、魅力的なゲストではあるが、サワラ狙いとしては「巻き速度が遅い証拠」だという。
船長「タチウオやイナダが追いつけないスピードで巻くイメージが良いです」
濁り潮でもサワラ連発
潮回りをしながらサワラを追っていく。ベイト反応は無数にあり、指示ダナも上下に変化するため、カウントダウンや着水直後のリトリーブなど、アングラー側も対応しながら狙う。
一つ注意したいのが巻きスピード。速度を落とせば指示ダナの下を探れるが、サワラの好む高速リトリーブから外れ、ほかの魚がヒットしやすくなる。巻きスピードを変えずにレンジを下げたい場合は、ルアーウエイトを変更するのがおすすめだ。すると左舷でビッグファイトが始まった。上がったのは80cm級の見事なサワラ。続いて右舷でもサワラがヒット。活性が上昇したようだ。
グリーンゴールド系のルアーに反応が多いようだったが、時間帯によって変化するためカラーは多めに用意しておきたい。指示ダナはついに5mレンジへ。船上のあちこちでヒットが続き、サゴシとサワラの連続ヒットも見られた。サワラが釣れると進藤船長が血抜きと神経締めをしてくれるのもうれしいポイント。水色は濁りが強い状況だったが、それがサワラの警戒心を和らげていたのかもしれない。
80cm級サワラが続々ヒット
後半に入り風が強くなってきた。しかしブレードジグは空気抵抗が少なく飛距離も出るため、サワラ釣りとの相性は抜群。長い距離を高速で引くことが釣果への近道だ。すると、すかさず2ヶ所でビッグファイト。ネットインまで進藤船長が的確に指示を出してくれる。上がってきたのは、どちらも80cm級のサワラだった。吐き出したベイトを見てみると、サイズがルアーとほぼ同じ。まさにマッチ・ザ・ベイトである。
反応が上ずってきたため、記者は高速で巻けるバイブレーションを試してみた。アタリはあるものの、なかなかヒットに持ち込めない。タチウオの可能性もあったが、この高速リトリーブで反応してくること自体が興味深い。知人には良型タチウオがヒット。「引きが強かったので、ようやくサワラかと思ったけど」そう話しながらもどこかうれしそうだ。
さらに左舷で大物がヒット。強烈なトルクを見せながら上がってきたのは3kg級のマダイ。予想外の大物に思わず笑みがこぼれる。その間もどこかしらでサワラは連発。まさにサワラ祭りの様相だった。
船長「ルアーに迷ってしまう人もいますが、投入回数が減ればチャンスも減ります。心を強く持って信じて投げ続けることが大切です」
結局、この日は80cm級のサワラが11本、サゴシが12本、タチウオが11本、ほかイナダやマダイも顔を見せ、にぎやかな船上となった。まだまだチャンスが続く東京湾・長浦港『こなや丸』のルアー五目船。ぜひ一度楽しんでみてはいかがだろうか。
今回利用した釣り船
出船データ
集合時間:午前5時30分までに受け付け
出船時間:午前6時
乗合船料金:11,000円(氷付き/ポイントカードあり)
駐車料金:500円(1台につき)
この記事を書いたライター
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