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秋のコマセマダイ好調!大型マダイ回遊中!千葉県富浦港『共栄丸』

2026年10月22日公開

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マダイ釣りの王道ともいえるコマセマダイ釣り。ムーチングアクションの竿が弧を描くシーンに大興奮。独特の釣り味で根強い人気を誇る。大型マダイも浮上し始めた千葉県の富浦沖は、秋のマダイシーズン真っただ中。今回は富浦沖のコマセマダイゲームの模様をレポートする。

【この記事を書いたライター】山口 充

富浦港『共栄丸』から出船!秋のコマセマダイ開幕

『共栄丸』までのアクセスは東京湾アクアライン、もしくは京葉道路方面から館山自動車道「富浦IC」を下り、突き当たり(多々良)を右折してカーブをすぐ左折。約600m進んだ左側に『共栄丸』の看板がある。

富浦港では、『共栄丸』が停泊している近くに車を停めることができる。港に軽トラックが到着すると、女将さんが受付を開始。乗船名簿を記入し、ペットボトルの氷を受け取る。帰港後にそのペットボトルと袋入りの氷を交換するシステムだ。船長が釣り座を案内してくれるので、荷物は数回に分けて落ち着いて乗船しよう。朝方はまだ暗い時間帯となるため足元には十分注意したい。

⇒ 【動画】「共栄丸」で太田唯がきょうも大漁!

コマセマダイの基本タックルと仕掛け

マダイ釣りの王道「コマセマダイ」のタックルは、ムーチングアクションと呼ばれる、5対5調子の竿を使用する。船の揺れでコマセが無駄に出ないよう、竿が揺れを吸収し、ハリスを安定させる役割を担う。そのため、3m前後の竿が主流、掛かった際に竿先が海面へ突き刺さるようなシーンや、ファイト中に長竿が大きく弧を描く場面もコマセマダイ釣りの醍醐味となっている。

リールは、小型から中型の電動リールが一般的だが、しっかりした両軸リールでも対応可能。道糸はPEライン3号を使用する。この釣りはタナ取りが非常に重要で、道糸のマーカーと電動リールのカウンターに誤差が出る場合もあるため、事前に実際の水深で確認しておくと安心だ。天秤は、アーム長45~50cmクラスの片天秤。ハリスはフロロカーボン3~4号を12mが基準となる。途中にスイベルなどを入れても良い。クッションゴムは1.5~2mmを1m使用。針はマダイ針の9~10号がおすすめで、時折大型も交じるため油断は禁物だ。

コマセカゴは80号の黄色いFLタイプを使用。マダイ釣りはコマセの放出量が少ないため、アミコマセ用ビシでも上部開口部の調整で対応可能。オキアミコマセ用の場合はゴムキャップなどで穴をふさぎ、コマセが出過ぎないよう調整しよう。

⇒ 【動画】「共栄丸」で阪本智子が竿頭を目指す!

 

大型マダイの気配濃厚!富浦沖で実釣スタート

長年お付き合いのある笹子宏宜船長に状況を聞くと、「大きいサイズも回ってきているので良い感じですよ」と期待の持てる返答。やや風が残っていたものの、期待は高まるばかりだ。

釣り座で準備を進めると、コマセ用のオキアミが配られ、コマセカゴをセット。「大きいカゴだとコマセが出過ぎちゃうでしょ。なので80号くらいが良いです」と船長。下部の隙間は約5mm、上部の開口部は全開に設定する。多くの乗船者の仕掛けにはウエイトスイベルが装着されており、アタリが分かりやすく、誘いも効かせやすい仕様となっていた。

午前5時30分、朝焼けのなか富浦沖へ向け出船。約20分でポイントに到着、反応を見つけて実釣開始となった。指示ダナは海面から45m。指示ダナの4~5m下からコマセワークを行い、45mで止める。しばらくすると数名にアタリが到来。イサキやヒラソウダが顔を見せた。

エサ取りの反応は少なく、付けエサが残ってくるケースも多い。1時間ほど様子を見た後、記者も仕掛けを投入。50mまで沈め、仕掛けが安定したら竿先を海面へ入れ、大きくコマセワーク。この時の竿先の高さは海面から約3m。ラインマーカーを見ながらビシが沈み過ぎないよう道糸を巻き取り、再びコマセを振る。45mの指示ダナで待っていると、竿先が海面へ引き込まれた。「きた!」。強烈な引き込みを見せるマダイ。慎重なやり取りの末、浮上したのは、1.5kg級の良型マダイだった。狙い通りの1匹に思わず笑みがこぼれる。

指示ダナ攻略で良型マダイ連発

左舷ミヨシでも1kgクラスのマダイが上がる。「船長の指示ダナ通りです」とのこと。タナの指示が細かく出されるため、正確に合わせることが大切となる。再び仕掛けを投入。指示ダナは海面から25m。潮が少し効き始めた印象だ。30mまで下げてコマセワークを1回行い、25mでキーパーへ。ウエイトスイベル付きの仕掛けは潮に乗ってハリスが張りやすく、コマセと同調しやすい。数秒後、再びヒット。こちらも1.5kg級のマダイだった。すると右舷ではダブルヒット。マダイの活性が上がり、反応も浮いてきたようだ。

「指示したタナを下げないように」と船長アナウンスが入る。「浮かせて釣る」状況になると、マダイの活性が一気に高まり、連続ヒットにつながる。意図せずタナが下がってしまっている釣り人には、魚探で確認しながら指示を出してくれるのもありがたい。よくあるのが、ドラグを緩く設定しすぎて船の揺れでラインが出てしまうケース。このあたりは適宜調整したいところだ。

マダイのヒットが続くなか、食味抜群のスマガツオも顔を見せた。この日はエサ取りが少なく、付けエサがしっかり残る状況だったことも好釣果につながった要因かもしれない。

4kg級も浮上!富浦沖に大型マダイ回遊中

後半は大型狙いを意識し、針のサイズを上げてみた。ここ数日は良型の情報も多く、この日乗船していたアングラーも「昨日はハリス切れで悔しい思いをした」と話していた。記者が3kg級のマダイを取り込んだ直後、知人にビッグファイトが訪れる。「これは大きいぞ」。誰もが固唾をのんで見守ったが、無念のハリス切れ。

しかし、その直後に右舷ミヨシでも強烈なヒットが入る。最近はシマアジも交じっているとのことで慎重なやり取りが続く。水面に姿を現したのは、4kgクラスの見事なマダイ。「大型の群れが回遊しているので、さっき切れた魚も多分このクラスだったと思います」と笹子宏宜船長。その後もマダイ、イサキ、ヒラソウダ、スマガツオが次々と姿を見せ、船上は終始にぎやかな雰囲気に包まれ、11時30分に沖上がりとなった。「今日は潮が変わってしまって昨日より良くなかったです」と船長は話していたが、十分すぎる釣果だった。

帰りは道の駅「とみうら」で、名物のビワを使ったアイスクリームを味わった。国道127号には一部通行止め区間が残り、復旧工事が進められているが、高速道路は通常通行が可能。おいしい地元グルメを味わったり、お土産を購入したりすることも釣行を通じた応援につながる。1日も早い復興を心よりお祈り申し上げたい。

今回利用した釣り船

千葉県富浦港 『共栄丸』
住所:〒299-2404 千葉県南房総市富浦町多田良880
電話:090-7244-0460
定休日:なし 釣果・施設情報 共栄丸ホームページ

出船データ

コマセ・マダイ予約乗合(午前便)
料金:13,000円、女性12,000円、中学生まで 6,500円(コマセ、氷付き)
※午後船もあり(要確認)
集合:5時
出船:5時30分頃
沖上がり:11時30分頃
レンタル:貸し竿(手巻き 無料、電動 2,000円)
※予約は前日までに。詳細は問い合わせ
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

山口 充
プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。
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