二三丸・千葉県片貝港

2017.5.1号

千葉・片貝港から出船、太東沖の“北限イサキ”視界良好!

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関東以南でこれから夏にかけて人気が高まるイサキ釣り。春先に南から釣果情報が届くようになり、海水温の上昇と共に北上する。では、どこまで北上するのか?釣り船から釣れるイサキの“北限”は千葉県・太東沖と言われている。この“北限イサキ”を得意とする片貝港『二三丸』に出掛けた。

“北限イサキ”だけじゃない。ハナダイもリレーで!

港前の『二三丸』の看板が目印

太東沖のイサキは4月1日解禁になる。この日を楽しみにしているアングラーも数多い。しかも『二三丸』では、2つの高級魚“北限イサキ”とハナダイをリレーで楽しめるのだ。片貝港は千葉・外房の伝統に則った日の出前の出船。この日も午前4時集合にもかかわらず14人が集まった。

釣座確保は船宿のマグネットを取る
乗はしごを利用して安全に乗船
船には踏み台があって安全

“北限イサキ”はタフさが売り

船の目の前で乗船名簿を書いて乗船

これだけ人気が高い“北限イサキ”。他と一体何が違うのか?イサキは南から海水温の上昇と共に北上していく。徐々に北上を諦めていくイサキの中で最後まで残ったモノが“北限イサキ”となる。つまりイサキの中でも最も猛者達なのである。それに相応しくサイズも大きく、引きも強い。

船の目の前が駐車場です
昼間の船宿はこんな感じ
この日乗船した「第1二三丸」

海は“北限”に相応しく強風・高波・・・涙

定刻の午前4時半、「第1二三丸」は小倉忠船長操船の下、舫いが解かれた。出港早々に“北限”の名に相応しい荒々しい海が我々を迎えた。実はこの日は南西の強風予報で、午後には風速15mを超える予報だった。「今日は修行になるかも…」の船長の予言が早くも的中。波をかき分け、太東沖まで1時間超の時間を掛けて到着した。この時点で14人中4人が船酔いによる“戦線離脱”。まさに最後まで北上を頑張ったイサキを現すような釣りとなった。最初の1投は水深27m。“北限イサキ”は機嫌よく我々を迎えてくれるのか?

天ビン、クッション、チビライトコマセカゴ(40号)のセット
船に乗るとコマセが用意されている
使用した仕掛け。船でも購入できる
イサキ仕掛け図
ハナダイ仕掛け図

朝から“トリプル”有りの好調スタート!

支給される餌はイカタンとオキアミ

“北限イサキ”は荒波を乗り越えてきた我々を優しく迎えてくれた。船長の指示ダナをキッチリと守ると2点、3点掛けありの好調スタート!『二三丸』の指示ダナは少し変わっている。指示ダナから上2m、下1mを誘うのだ。これは“北限イサキ”ならではの誘い方なのかもしれない。船長の話では大きなイサキは上にいる。ここで他のイサキ釣りのようにハリス分落としてしまうと下から小さなイサキを集めてしまい、大きなイサキよりも先に餌を取ってしまうそうだ。しかし、やはり重要なのは全員がキッチリとタナを守るというイサキ釣りのセオリーは変わらない。

コマセは交換用までバッチリ
3本バリ仕掛けはマグネットがあるとオマツリ防止に有効
朝一からトリプルヒット

タナが合えば高確率でヒット!

古川貴さんにも良型イサキ

この日のイサキは決して簡単な釣りではなかった。強風で仕掛けが絡みやすい。次に波の上下でアタリが取り難い。そしてアタリを感知しても波による船の上下で非常にバレやすいといった状況だった。そんな中でも船長の指示ダナをキッチリと守った釣り人の竿は良型イサキが心地よく曲げてくれた。

良型イサキに満足
次々と良型が上がります
追い食いを待ってダブルに成功!

仕掛けはすぐに下ろす!

佐藤総一郎さんもダブルで上げました

そしてタナを守ること以外にもう一点重要なのがスピード。船長の「はい、どうぞ!タナは○○mです」のアナウンスの後、いかにスピーディーに仕掛けをタナに下ろせるかが重要なのだ。船長は魚探で魚の反応を見て操船している。つまり「はい、どうぞ」は、下にイサキの群れが確実にいる事を意味している。ここでコマセをいち早く撒き、魚の動きを止める事が船全体の好釣果に繋がるのだ。

またまたダブル
本日一番の“北限サイズ”。35cmを超えています
紅一点。船酔いせずにイサキ釣りを楽しんでいました

エビ餌にはハナダイも

イサキに嬉しい笑顔

前半はコンスタントにイサキのアタリが続いたが、天候は時間と共に風が益々強さを増した。天気予報よりも悪化が早まっているようだ。無線から聞こえてくる声には「お疲れ様でした」が多く聞こえ始めた。それもそのはずで大原沖では風速20m近い風が吹いているそうだ。この辺りの風速もそれに近づいた感じだ。海水温も0.5度程下がり、イサキのアタリも明らかに減って来た。本来なら、ここからの後半戦でハナダイやメバルへリレーとなるのだが、移動時間を考えると大きな移動での釣りは厳しそう。限られたエリアでポイントを少しだけ移動してメバルを狙うことになった。3本バリの一番下にエビを付けて狙う。すると、このエビにハナダイがコンスタントに食って来た。しかし、流石にここでギブアップ。これ以上、この海況では困難との船長判断で9時過ぎに早上がりとなった。

オキアミを付けるとハナダイがヒット
本日の“本命”はイサキです
後半のハナダイは行けなかったが、イサキのゲストで釣れました

太東沖は今シーズンも視界良好!

この日は、生憎の天候で早上がりとなったが、それでもトップは26匹のイサキを釣っていた。今後、初夏の産卵期に向けて食いもさらに活発となり、最盛期を迎える。早くも太東沖名物“北限イサキ”は視界良好だ。次回こそ天候のいい日を選び、イサキとハナダイでクーラーを満タンにしたい。揺れのなくなった陸に戻って早くも気持ちだけはリカバリーしてきた。

“北限イサキ”は小倉忠船長にお任せあれ!
下船後は昼食を食べながら船長から釣り方だけでなく美味しい料理法まで
併設の『酒井水産』。お土産のイワシは絶品です

(釣りビジョンAPC・丸岡直樹)

今回利用した釣船
千葉県片貝港『二三丸』
〒283-0102 千葉県山武郡九十九里町小関2347-12
TEL:0475-76-9957
定休日:第2・第4金曜
詳細情報(釣りビジョン)
二三丸ホームページ
出船データ
イサキ・ハナダイリレー乗合(4月1日から7月末まで)
料金:1万1,000円(税込)(付け餌=イカタン、オキアミ=・コマセ・氷付)
    女性・子供(中学生以下)は2,000円割引
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。