魚磯丸・静岡県沼津久料

2017.11.1号

静岡県・沼津沖のマダイ、“青物”交じりで楽しめる!

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静岡県・沼津沖では、春先から例年では考えられない位マダイの釣果が低調だった。しかし、秋を迎えると気配が一変。連日良型マダイが顔を出し、“青物”も回り出してワラサ・イナダも入れ食い。「例年の沼津沖に戻ったぞ!」と台風接近中ながら10月21日、沼津久料『魚磯丸』へ出掛けた。

台風が間近に来ていても沼津沖は大丈夫!?

カジキのオブジェが目を引く『魚磯丸』

超大型台風の21号がすぐそこまで来ている。関東地方は2日後がピークとの予報。相模湾は既に大シケで早々に多くの船宿が20日から出船を取り止めていた。しかし、伊豆半島を挟んで反対側の駿河湾奥、沼津港はこういう時でも非常にシケに強い。しかも、マダイの釣り場は港からほんの数分なので出船可能なのだ。私も他で出船中止の時でも「ここなら出られる」と言う事で、当日朝に電話して何度も午後船に乗った事がある。この日も前日に久保田清船長に電話すると「日曜までは大丈夫。明日なんてベタナギだよ!」と言う。「さすがにそれは大袈裟では?」と思ったが、集合時間の午前5時半に港に行ってビックリ。本当にベタナギ、無風なのだ。沼津沖、恐るべしである。

早朝から多くの釣り人で溢れる
まずは受け付けを済ませる
荷物は軽トラで港まで運んでくれる

早くも“探見丸”には色濃い反応!

皆で協力して荷物を船に積み込み

多くの港が出船を中止し、翌日からの悪天候予報もあってこの日は多くの釣り人が雨予報にも拘らず集まった。朝の集合時には午前2隻、午後1隻が共に満船の予約状況。私は、久保田清船長の弟、靖船長が舵を握る「第八魚磯丸」で定刻の6時丁度に出船。マダイのポイントは港から数分。まさに目と鼻の先。投入開始の午前6時半までしばし待機。午前8時過ぎから雨が降り出す予報なので、少しでも早く始めたい気持ちを抑えてもどかしい時間を過ごす。待っている間に“探見丸”に目を向けると、既に凄い反応。しかも明らかにイサキやアジとは異なるサイズ。「早く仕掛けを落としたい」。待ちの10分が異常に長く感じた。

悪天候にもかかわらず満船
ポイントは港の目の前
この日はコマセ釣り。四角い桶が珍しい

最初の魚はイナダ

船宿推奨仕掛け。ハリスは10m

待ちに待った6時30分、いざ投入!指示ダナは25m。『魚磯丸』では、ハリス10mを推奨しているのでハリス分を足した35mまでビシカゴを落とし、コマセを3、4回に分けて撒いて25mで待つ。反応通りに行けばすぐに魚がアタるはずだった。しかし、一向にアタリがない。コマセを小まめに交換するが食わない。潮の流れを魚が嫌っているようだ。船長の話ではいつもなら朝一にバタバタッとマダイが顔を出すと言う。首を傾げる事30分。やっとロッドに訪れた引き込みは中々のモノ。魚が横に走る。正体はイナダだった。さてここから気配が上向くか?

開始前。既に船下には多くの魚が
まずはイナダでスタート
仕掛け図

我慢の時間の後にやっと“本命”

潮の流れが岸方向に向かう望ましくない状況。マダイは中々口を使ってくれない。一方のイナダはガンガン食って来る。反応の中にはワラサ・イナダ、マダイが交じっているはずだが、上がってくるのはイナダばかり。“青物”の引きの強さでやり取りは楽しいのだが、やはりマダイの顔を見たい。船長も少しでも潮のよい場所を探して移動を繰り返す。釣り始めてから1時間45分が経過した8時15分。左舷ミヨシ(船首)でマダイらしき引き込み。竿先をコンコンコンと引き込むいわゆる“三段引き”。上がって来たのは500g級ながら“本命”だ。

続いてもイナダが
イナダ連発!!
待ちに待った“本命”
いつもはここに雄大な富士山の景色が
親子マンツーマンで釣り教室
渋い状況でもなんとか“本命”ゲット!

午後船でリベンジを!急遽予定変更!

兄弟船では午前船でにワラサが釣れた

しかし、結局、午前中は潮が変わらず、その後も同サイズのマダイが1匹上がっただけで終了。イナダは何匹も上がりそれなりに楽しめたが、船長の「最近、こんな渋い日はなかった…」の言葉が私に突き刺さる。確かに魚群探知機の反応は滅多に見られない程の色濃い反応。魚が口を使わないだけなのは明白。でも一日中この潮が続くはずはない。『魚磯丸』では、午後船も出しているので急遽午後も乗ることにした。大型の「第五魚磯丸」に乗り換えて2人分のスペースを増やして頂いた。

午前船は「第八魚磯丸」に乗船
午後船は大型の「第五魚磯丸」に乗った
午後はヒラソウダでスタート

やっとワラサが!

やっと顔が見られたワラサ

降りしきる雨の中で10人の猛者を乗せて「第五魚磯丸」は午前と同じポイントへ。すると、開始早々に左舷胴の間(中央)にアタリ。立派なヒラソウダ。午前とは違う獲物に期待が膨らむ。その後は、イナダのアタリも午前より増えた。潮目が変わったか?午後は私も竿を出した。ここで私の竿がモソモソとした前アタリの後にグイーンと引き込まれた。明らかにイナダよりデカイ。船長は、マダイ以外にワラサも狙う場合にはハリス5、6号を推奨していたが、午前の状況を見ていただけに4号を選択していた。緩めのドラグで慎重にやり取りして上がって来たのは3.5kg級のワラサ。「やっと出た!」と船長も安堵の表情。

反応はこんな感じで出まくりです
午前同様にイナダはコンスタント
またもやイナダ

やはり夕マヅメは鉄板。マダイ連発!!

午後3時を過ぎ、夕マヅメを迎え始めた時に小さな“スイッチ”が入った。船中でマダイのアタリが出始めたのだ。サイズこそ0.5~1kg級といつも顔を出す2、3kg級はいなかったものの、バタバタと“本命”が釣れ上がった。30分間に8匹上がった。そして夕方にはイサキ、アジなども交じってこの日は終了。最近の好釣果からすると少し寂しい状況だったが、釣れた魚はマダイ、ワラサ・イナダ、ヒラソウダ、イサキ、アジと何とか狙いの“五目”は達成。魚影の濃さは間違いないので今後も期待は大きい。台風後にまた出掛けるつもりだ。

“本命”が顔を出しました
初のマダイ釣りで“本命”ゲット
親子孫の3世代でマダイ釣り。お孫さんが“本命”ゲット!
やっと上がったまずまずサイズの“本命”
久保田靖船長。沼津沖の数多くのポイントを知り尽くす
常連さんは久保田清船長作のマダイ竿を使う

(釣りビジョンAPC・丸岡直樹)

今回利用した釣船
静岡県沼津久料『魚磯丸』
〒410-0243 静岡県沼津市西浦久料124
TEL:055-942-3230
定休日:12/31、1/1、4/8
詳細情報(釣りビジョン)
魚磯丸ホームページ
出船データ
マダイ乗合
料金:午前船及び午後船は9,500円(税込)(コマセ1つ・氷付き)
    通し船は1万8,000円(税込)
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。