出船は午前7時30分。その1時間前の6時30分頃到着すれば準備に余裕がある。『かめだや』は、多摩川に架かる大師橋（産業道路）の袂にある。マイカー利用なら首都高速横羽線・羽田ICまたは大師ICから10分程度。電車なら京浜急行空港線・大鳥居駅下車徒歩10分か、JRまたは京浜急行の蒲田駅や川崎駅まで送迎もしてくれる（要事前連絡）。駐車場に車を置いて、荷物とともに店舗に移動して受け付け。氷をもらい目の前の船着き場へ。「第十二かめだや丸」に乗り込んだ。

トップ束釣り、当たり前！絶好調のLTアジ釣り！
このところいい日には、トップ束釣り（100匹以上）と絶好調のLTアジ。この日は晴れたナギの日曜日にも関わらず釣り人は私を含めて7人。出船前に鈴木祥太船長が餌のアカタン（イカの“さいの目切り”の食紅染め）とアオイソメ、コマセのイワシのミンチを配ってくれた。バケツは船の中央付近に置かれているのをお借りした。後は竿や竿掛け、仕掛けを準備して出船を待つばかりだ。定刻の7時30分、「第十二かめだや丸」は出船した。

釣り場は本牧沖の水深20m前後。出船から40分程で到着。「水深23m、タナは底から2～3m。底がガタガタしているので根掛かりに注意してやってみてください」と鈴木船長。船長に釣り方を尋ねると、「底から2mのタナを狙う場合は、仕掛けが着底したら糸フケを取って、まずビシを1m巻き上げて2、3度小さく鋭く竿を煽ってコマセを撒き、もう1m巻いて静かにアタリを待ちます。底から3mのタナを狙うなら、底から2m巻いてコマセを撒き、もう1m巻いてタナ取り完了です。水深変化が結構ありますので、まめにタナをとり直してください。タナの取り直しは誘いにもなります」と丁寧に説明してくれた。

前半は20cm前後中心に23、24cmの“中アジ”が交じる感じで食い気も上々。コマセはカゴの半分から8分目程度詰めれば良く、むしろぎゅうぎゅうに詰め過ぎると竿を煽ってもあまり出ない。餌はアオイソメもアカタンも同じように釣れていたようだが、アオイソメの垂らしは2cm程度までにしておいた方が良い。アカタンは1粒をハリの中程まで刺し通す。タナはしばしば変わるようで、ベテランに尋ねると、「今は2mで食っているよ」とか「3mがいいよ」などと教えてくれた。その時々の食い気や、上バリに食ったか下バリかによって狙うタナを上げたり下げたり。そんな試行錯誤がうまく釣果に結びつくと、釣れてくる1匹、1匹がとても嬉しい。

中盤以降も食いは衰えなかった。むしろ釣れてくるアジのサイズが良くなり、3、4割は“中アジ”が交じり、30cm前後の“大アジ”も食った。更に時たまダブルも！これならサイズ的に満足だし、このまま釣れれば当然100匹を超えるだろう。この頃から私も竿を出した。底から2mのタナを狙う。タナ取りと同時に上バリに食って来る。「これは3mにタナを上げた方がいいな」と感じ、次の投入から底から3mを狙った。すると、強烈なアタリ！引きも強かったので30cmオーバーの“大アジ”でも掛かったかと思ったら、なんと3本バリに3匹掛けのトリプル！これは嬉しかった。タナが合うと入れ食いに。途中からの参戦だったが、どんどん数を伸ばすことができた。

この日の釣果は、高橋さんが18～30cmを164匹釣って竿頭。高橋さんの釣り仲間の羽原さんが124匹、大ドモ（船尾）の長谷川さん（中央区）が50匹前後。左舷側はミヨシの方が108匹、その隣が私で65匹、3番目の鈴木さん（大田区）と大ドモの望月さん（大田区）が大体120～130匹とのこと。なんと乗船した7人中5人が束（100匹）オーバーというもの凄い釣果になった。「絶好調のアジ釣りですが、まだまだ続きそうですよ。“中アジ”がかなり交じっていますし、数型ともに今後も期待できますね」と船長。LTアジ、今がチャンスだ！