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ひとつテンヤマダイが好調!浅場で数釣りを楽しむ秋の入門シーズン!茨城県日立久慈港『弘漁丸』

2026年10月08日公開

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秋の釣り物と言って真っ先に思いつくのは、浅場で数釣りが楽しめるマダイ。今期もシンプルな道具立てで満喫できる“ひとつテンヤ”が好釣なうえに良型も上がっているとのウワサに誘われて、日立久慈港『弘漁丸』を訪ねた。

日立久慈港『弘漁丸』へ!ひとつテンヤマダイ釣行スタート

「弘漁丸」が出船する日立久慈港へは、カーナビに「久慈町漁協(茨城県日立市久慈町1丁目1-1)」と入力すると分かりやすい。常磐自動車道・日立南太田ICから車で約10分とアクセスも良好。港の入口前にはコンビニエンスストアもあり、釣行前の買い出しにも便利だ。

集合は午前5時、船着場。
まず船着場まで車を入れて荷物を降ろし、その後、港入口付近にある指定駐車場へ車を移動する。
やがて船長が到着すると出船準備が始まり、その頃合いを見て乗船名簿へ記入。続いて女将が到着し、受付で乗船料を支払う。
釣り座は船長の声掛けでクジ引き。若い番号を引いた人から好みの場所を選び、順次乗船していく。

毎度感心するのが、その段取りの良さだ。船着場の雰囲気そのものは実にのんびりしているのだが、流れはじつにスムーズ。取材日は満船だったにもかかわらず、気がつけば予約者全員の乗船が完了していた。
乗船後にはエサとなる冷凍エビが配られ、各自タックルを準備。
こうして滞りなく出船態勢が整い、女将さんの「行ってらっしゃい」に送られて、「大さん弘漁丸」は午前5時半を待たずに港を離れた。

浅場15mでアタリ連発!日立沖のひとつテンヤマダイ実釣

ややウネリの残る海を走ること約15分。最初のポイントに到着した。
水深は15m前後。
この浅さなら、ビギナーでも5~8号程度のテンヤで着底をつかみやすい。ひとつテンヤ入門にはうってつけの水深だ。

日の出を横目に期待の第一投。
船中最初に竿を曲げたのは、右舷胴の間に構えた佐藤さんだった。遊動テンヤに長めのハリスを組み合わせた“喰わせ”を意識した仕掛けにマダイがヒット。
この1枚を合図にするかのように、各釣り座で次々とマダイが姿を見せ始める。

ひとつテンヤはもちろん、カブラ、SLJ(スーパーライトジギング)、タイラバと釣り方はさまざま。それでも、それぞれのスタイルでしっかり結果が出ているところが面白い。

そして午前10時近く。
SLJを楽しんでいた宮本さんの竿が大きく曲がった。
明らかに、それまでとは違う重量感。
ロッドを絞り込む強い引きをいなしながら慎重に寄せ、タモに収まったのは、この日の最大魚となる3.2kgの良型マダイだった。
「大きいのはジグに来ると思って……」
そう話す宮本さん。狙いを定めて続けた釣りが、見事に実を結んだ1尾だった。

さらに、この日の魅力はマダイだけではない。
エサ盗りのササノハベラに交じって、食味に定評のあるカサゴ、良型のマアジ、さらにはヒラメと、嬉しいゲストが次々に登場。
近年、関東沿岸でも目にする機会が増えているカンダイ(コブダイ)も姿を見せた。独特の重量感ある引きはなかなか痛快で、掛かればマダイとはひと味違うファイトを楽しませてくれる。
何が掛かるか分からない。
そんな浅場の五目釣り的な楽しさも、秋の日立沖の魅力のひとつだ。

 

初心者必見!船長に訊くひとつテンヤマダイ攻略のコツ

日立沖のマダイについて、小泉大輔船長に訊いた。

──この秋のマダイの模様はいかがですか?

大輔船長
「ここ最近は台風になっちゃったからアレだけど、悪くはないと思うんですよね。その日によって違うんですが、大きいのが何匹か混じって、釣れない人がいないよう遊べるような、そんなカンジです。水深が浅いから分かり易いし、掛かると面白いですよ」

『弘漁丸』では一年を通してマダイ釣りを楽しむことができるが、なかでも秋は初心者に薦めたいシーズンだ。
理由は、水深の浅さにある。
テンヤの着底が分かりやすく、アタリも手元に伝わりやすい。さらに仕掛けをいったん回収して入れ直す“入れ替え”も苦にならない。
底を取る。アタリを取る。アワセる。
ひとつテンヤの基本動作を覚えるには、まさに絶好の季節と言えるだろう。

──ビギナーやスランプの方にコツやアドバイスは?

大輔船長
「釣りやってて、アタリがあったら、待ってんじゃなくて、自分でアワセることですね。掛ける動作、アワセるのが大事。あとはこまめにタナ取りと、入れ替えをした方が、アタリが出ると思います。結構、上からこう降りてくる方がアタリますよ」

ポイントは大きく2つ。
ひとつは、アタリを感じたら積極的にアワセて“自分で掛ける”こと。
もうひとつは、同じ場所でテンヤを置きっぱなしにせず、こまめに底を取り直し、ときには回収して再投入することだ。

とくに船長が言う「上から降りてくる方がアタる」という言葉は重要。
テンヤが再び海底へ向かって落ちていく、そのフォール自体が誘いになる。つまり入れ替えは、単なる仕掛けのリセットではなく、新たなアタリを生み出すための積極的な動作でもあるわけだ。

『弘漁丸』の乗合船では、看板となるひとつテンヤマダイだけでなく、SLJやタイラバを同船で楽しむこともできる。
時合いに合わせてタックルを持ち替えるもよし。
ひとつの釣法をやり込み、その日のパターンを探るもよし。
ライトタックルで楽しむマダイ釣り、その幅広さを存分に味わえるのも『弘漁丸』の魅力だ

3.2kg良型浮上!秋の日立沖は数も型も期待大

かくして、この日の竿頭はともに6尾。
左舷胴の間で3.2kgの良型を仕留めた宮本さんと、右舷ミヨシで着実に数を伸ばした野溝さんが並んだ。

マダイ以外のゲストも多彩で、本命を手にできない時間帯にも何かしらのアタリが訪れる。終わってみれば、それぞれにお土産を手にして、船上には笑顔が並んだ。

しかも、これで特別な“大当たり日”というわけではない。
取材前日は竿頭12尾。そして取材翌日には、さらに釣果が上向いて竿頭17尾。
自然相手だけに日並みや潮具合で釣果は変わるが、好調なタイミングをつかむ一番の近道は、やはり船宿の最新情報をチェックしながら足を運ぶことだろう。

心地よい秋風を受けながら、浅場で軽快なタックルを操る。
小気味よいアタリを掛け、マダイの力強い引きを楽しむ。
そして、ときには思わぬ良型や多彩なゲストが竿を曲げる。
日立沖の秋の“ひとつテンヤマダイ”は、そんな海の豊かさを身近に味わえる釣りだ。

底取りがしやすく、アタリも分かりやすい今の時期は、ビギナーにとって絶好の入門シーズン。
そして経験者にとっては、アワセや誘い、入れ替えのタイミングを磨き、もう一段上の釣りを目指す好機でもある。

数も型も期待できる秋の日立沖。
今秋の釣行候補に、ぜひ加えていただきたい一船だ。

今回利用した釣り船

茨城県日立久慈港『弘漁丸』
〒319-1222 茨城県日立市久慈町1-28-26
TEL:0294-52-3504 釣果・施設情報 弘漁丸ホームページ

出船データ

テンヤマダイ乗合
集合時間:午前5時までに船着場へ
出船時間:午前5時過ぎ(準備完了次第)
乗合船料金:12,000円(餌1パック・昼食・氷付き)
※女性・小学生以下2,000円引き
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

川添 法臣
釣りビジョンAPC
6歳から釣りに親しみ、海・川・釣堀・湖のルアー・フライ・餌釣りに節操なくのめり込む釣り好き。2019年JGFA沖釣りサーキット・総合優勝/2010年JGFAオールジャパンゲームフィッシングコンテスト・マダイの部・優勝(10.2kg)…他
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