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茨城県・日立沖の沖メバル、いよいよ本格始動!

2020年02月01日公開

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暖冬とは言え寒さも本格的になってきた今日この頃、海の中では“春告魚”の異名を持つ沖メバル(ウスメバル、トゴットメバル等の総称)たちが動き出したとの情報をキャッチ。抱卵した良型がゾロゾロ海面に浮かび上がる光景を夢見て、茨城県・日立久慈港『明進丸』を訪ねた。

アクセス快適、日立久慈港

日立久慈港は、都心から車で1時間45分程。渋滞の少ない常磐自動車道・日立南太田ICから10分程度というアクセスの良さから、走行距離の割にかなり近く感じられる。「日立港入口」交差点から久慈漁港に入り、まずは船着場へ。カーナビには「久慈町漁協(茨城県日立市久慈町1丁目1-2)」と入力して、初めての際は船宿HPにある地図で船着場のチェックをお忘れ無く。集合時間の午前5時になると、青い灯火のトラックで船長が登場した。船長が船の準備をしている間に、荷物を降ろしたり、港入口の駐車場へ車の移動を行う。そして、船長から声が掛かったら船代の支払いや乗船名簿の記入をする。例年よりシーズンが遅れていた今期の沖メバル。海況好転の期待を胸に、午前5時半過ぎに河岸払いとなった。

次第に型と釣果が良くなる好展開!

穏やかな海をゆっくり走ること40分程で日立沖の釣り場に到着。魚群探知機で反応を捜していた船長から「ハイどうぞ、60m!」のアナウンスでスタート。オモリを着底させては1mほど上げてタナを取り直すこと15分程、毎週1回は乗船していると言う常連の庄司さん(水戸市)に待望のアタリ。1mほど巻いて追い食いを待ち、1分ほど待って電動リールのスイッチON。取り込まれたのは単発だったがアベレージサイズの沖メバル(ウスメバル)。程なくして反対舷の初乗船・匿名希望さんが4点掛けに成功。「魚は居る!」と船中にはヤル気が漲った。
潮が速く一番下のハリにだけ魚が付くような状況が暫く続いたが、これを見た船長は水深84mのエリアに移動。この判断は見事的中。最初のアタリが出たら竿を置き、追い食いを待てば5点掛け、6点掛けと釣果はグングン伸びて行った。しかも抱卵した40cm弱の個体も上がり、船中のボルテージも軒並み上昇。寒さを忘れる好調な釣れっぷりを楽しんだ。

 

船長に訊く“数釣り”のコツ

やっぱり多点掛けが楽しい沖メバル。そのコツを関裕二船長に訊いた。「アタリがあったら、余計なアクションを付けないこと。動かすほど掛からないから。1匹掛かったら、その魚が暴れて仕掛けが踊るから、あまりハリスを長くしない。永年短くしたり長くしたり研究して、特注仕掛け作った。10本バリとかの長い仕掛けは要らない」とのこと。船長が重きを置くのは“回収し易い”事と“手返し良く釣る”事の2点。掛かった魚の取り込み方も、仕掛けの上の方から1匹ずつ外しながら…という一般的な手法ではなく、仕掛けの中央辺りを掴んでオモリまでバサッと一気に船中へ取り込む方法を勧めている。これがやってみると非常に手っ取り早く、また意外なことに仕掛けが絡まない。手返しが格段にアップするので是非お試し頂きたいテクニックだ。

竿頭42匹、最大39cm。今シーズンも期待大!

かくしてこの日の竿頭は42匹、しかも39cmを頭に良型揃い。雨が降り出す前の早上がりとなったが、皆さんクーラー満タンでニコニコの沖上がりとなった。いつもなら帰港後に船着場で昼食が振る舞われるのだが、この日は雨天のため船室でランチ。お腹を満たして帰路についた。今季はシーズンが遅れていると言われていた沖メバルだが、ようやくシーズンインした模様。最盛期へ向けて、抱卵した沖メバルたちのお腹も、好釣果への期待も膨らむ一方だ。

今回利用した釣り船

沖メバル乗合
集合時間:午前5時に船着場へ
出船時間:準備出来次第
乗合船料金:1万1,000円(氷・餌・昼食付き)
※女性2,000円引き/小学生以下半額 釣果・施設情報 明進丸 ホームページ

出船データ

茨城県 日立久慈港 『明進丸』
〒319-1222 茨城県日立市久慈町1-2-2
TEL:090-2276-8806
定休日:第3月曜日
     
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この記事を書いたライター

川添 法臣
釣りビジョンAPC
6歳から釣りに親しみ、海・川・釣堀・湖のルアー・フライ・餌釣りに節操なくのめり込むツリキチ。2019年JGFA沖釣りサーキット・総合優勝/2010年JGFAオールジャパンゲームフィッシングコンテスト・マダイの部・優勝(10.2kg)…他
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