オフショアマガジン

2020年3月15日号

東京湾・マゴチが開幕、今期も期待大!

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「冬のフグに夏のコチ」と食通に珍重される“江戸前”の高級魚マゴチ。今年も3月から乗合船がスタートするとの情報をキャッチ。「初物75日」の縁起を担ぎ、今期初出船となる3月5日、東京・木場の『深川 吉野屋』を訪ねた。

マイカー派も電車派にもアクセス抜群!

釣り人は「乗船所」に集合

『深川 吉野屋』は、首都高速・木場ICか枝川ICのどちらからも5分程。東京メトロ・東西線の木場駅から徒歩2分とアクセス抜群。釣り座は先着順なので、乗船所に着いたらまずは船着場の黒板で乗る釣り物の船を確認、船縁に竿を挿すなどして釣り座の確保を。道具をおろしたらスタッフの指示に従って駐車場へ車を移動。コンビニも近くにあるので、何かと便利だ。トレードマークの暖簾をくぐって、カウンターで受け付けを済ませる。仕掛けの購入や竿やライフジャケット(救命胴衣)を借りる場合もここで申告しよう。受け付け時に渡されるゴム紐付きの札は、出船前に船長が回収するので分かり易いところにキープを。トイレを済ませてからベンチでサロペットを履いて、乗船前にクーラーに氷を入れて──という段取りが、受け付けから船着場までの通路に順序よく並んでいてすこぶる快適。毎年大型の個体が上がるシーズンだけに、期待に胸を膨らませての乗船となった。

マゴチ船は3番乗り場の「第七吉野丸」
釣り座は先着順、船縁に竿を
駐車場所はスタッフが案内してくれる
船代を支払い、乗船名簿に記入
氷は受付と船着場の間にあり各自で
出船前に受け付け済みの札を船長が回収

竿入れからアタリ!!

滞りなく出船準備は整い「第七吉野丸」は定刻よりちょっと早めの河岸払い。海から市場へ乗り着けて、活き餌のサイマキ(小型クルマエビ)を仕入れる。スカイツリーや東京タワー、羽田空港と、東京名所を海から眺めるプチクルージングを楽しむこと90分弱で大貫沖に到着。船長が活エビを配り「お待たせしました、やってみましょう。水深16mです」のアナウンスでスタート。予報に反してのナギ模様に船中の期待は高まる。竿入れから早速、魚からの反応があちらこちらの釣り座であり「これはいい日に当たった」とほくそ笑むが、いずれもハリ掛かりすることなく苦笑い。気を取り直して果敢に再投入するも、海況予報に載っていた北西の風が、だんだんと吹き始めていた──。

準備が整い定刻より早めに出船
活き餌の受け渡しに海から市場へ
釣り場に到着、活サイマキが配布される

折からの風の中、遂に“本命”登場!

船中最初に竿を曲げたのは右舷トモ(船尾)の常連・江戸さん(墨田区)。上がったのはホウボウだったが、食べ頃のグッドサイズ。それから間もなく、右舷ミヨシの常連・小島さん(江東区)の合わせが決まり、タモを待たず抜き上げたのは“本命”のマゴチ。続けて良型のホウボウも上げ、魚の気配に船中の意気も揚がる。春の嵐のような釣り辛い状況下で、根気強くタナの取り直しを続けると“地合”と思われるスポットではマゴチがまとまって上がる一幕も見受けられた。そんな辛抱の釣りの中、前アタリから竿先を送り込んでじっくり“本アタリ”を待っていた江戸さんに待望のヒット。竿を引き絞るファイトの末、取り込まれたのは59cm、1kg級の良型。「ちょっと足りなかった」と謙遜していたが、ハイシーズンと違って食い込みの浅いこの時期のマゴチを知る人の、腕と裁量が光る1匹と言えるだろう。

試行錯誤の末ようやくマゴチが取り込まれた
根気が実った釣果に笑みがこぼれる
前アタリからじっくり待って仕留めた良型
【動画】いざ開幕戦!マゴチ釣り

船長に訊く「マゴチ釣りのコツ」

アタリの多い第2海堡周りを強風に追われ、風裏となる釣り場を捜索してくれたり、複雑な風波の中を頑張って操船してくれた高橋 郷(ごう)船長にマゴチ釣りのコツを訊いた。「小まめなタナ取りですね。やる人は30秒に1回はタナを取り直してます」とのこと。確かにこの日もタナ取りのアクションが誘いとなり、釣果に繋がっているように見受けられた。「潮が流れないとアタリも出ないから、今日も船を引っ張り気味で流してたんですけど」と語る船長だが、これも考えようによっては釣り人自身で克服できる課題なので、時折餌を浮かせて魚にアピールしたり、ハリスのたるみを聴き上げて餌の様子を伺う(アタリを出す)タスクも心に留めて置きたい。また、初挑戦の際は最初の餌付けを船長に頼んで、実地で習得するのが初めての1匹への近道。遠慮せずお願いしよう。

フレンドリーで親切な髙橋船長
船で購入できるシンプルな1本バリ仕掛け
仕掛け図

東京湾マゴチ、アタリ多く今期も楽しみ!

その後、風が強まり早上がりとなったこの日。マゴチ2匹と良型のホウボウを仕留めた小島さんが竿頭。ヒラメやスミイカといった美味しい“ゲスト”も交じって充分楽しめた。「しばらくは大貫沖がメインになると思います。凪でてくれればアタリは多いのでチャンスはあると思います」と船長。その言葉通り、取材後日の釣果は日に日に伸びて楽しみな展開。釣ったマゴチは沖上がりに締めて血抜きをすれば、ポン酢や煎り酒で味わう薄造りの刺し身は勿論、“あらい”や“カルパッチョ”にしても大変美味。アラから抽出する“潮汁”は至極絶品。頭部の「頬身(隠れ身)」と呼ばれる部位はくれぐれもお見逃し無く。繊細な駆け引きと、竿を引き絞るスリリングなファイト。そして食通を唸らせる味覚と、沖釣りの醍醐味を余すこと無く満喫できる東京湾のマゴチ釣り。知る人ぞ知る早春の好機に、是非トライして頂きたい。

早上がりでもマゴチ2本を獲って竿頭
最大魚は58cm、1kgクラス!
ゲストフィッシュも美味しい魚ばかり
貸し竿は“数”も“スペック”も充分
水場やトイレも完備で女性やキッズも安心
江戸前の釣りを気軽に楽しめる船宿だ

釣りビジョンAPC・川添法臣

今回利用した釣り船

東京都 深川 『深川 吉野屋』
〒135-0042 東京都江東区木場6-15-11
TEL:03-3644-3562
定休日:毎週火曜日(祝日の場合営業)
釣果・施設情報 深川 吉野屋 ホームページ

出船データ

マゴチ乗合
集合時間:午前6時30分までに乗船
出船時間:午前7時
乗合船料金:9,800円(氷・活き餌付き)
※女性・高校生7,500円/中学生以下5,000円
貸し竿(500円)・ライフジャケット無料貸し出しあり

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※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。