オフショアマガジン

2020年7月1日号

東京湾のカサゴ、“旬”の到来!!

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初夏が旬の浅場の人気ターゲット・カサゴ。東京湾奥で最盛期を迎えようとしている。沿岸の岩礁帯を主な生息域とするロックフィッシュの代表格。ビギナーにも簡単に釣る事が出来て、ブルブルッという小気味良い引き込みには、釣りの楽しみが凝縮されている。神奈川県・金沢八景『新修丸』は、湾奥カサゴに精通した船宿として知られている。

駐車場も広々、コロナ対策も万全

本来ならば電車でのアクセスの良さが売りの一つの金沢八景。しかし、新型コロナウイルスの影響で、あえて車での釣行を希望される人も多いと思う。『新修丸』では、宿から200m程離れた場所に十分な専用駐車スペースを確保しているのでありがたい。また、出船時間は午前7時30分なので、ゆっくり車で出掛けても十分間に合う。広々した店内だが、時節柄受け付け後は念のため外で待機。消毒液も完備で対策は万全だ。

カサゴとアカムツの2大看板
カサゴとアカムツの2大看板
十分なスペースの駐車場
十分なスペースの駐車場
広々とした受け付け、レンタル道具も充実している
広々とした受け付け、レンタル道具も充実している
時節柄・・・コロナ対策に消毒液完備
時節柄・・・コロナ対策に消毒液完備

根掛かり防止に2m前後の先調子竿がお勧め

東京湾内は、浅場にカサゴの魚影が濃いので汎用性の高い竿で十分に対応できる。しかし、敢えて拘るなら2m前後の先調子竿。狙うポイントはゴロタ石などゴツゴツの根掛かりが多いポイントなので、これでは柔らかい竿だとすぐ根掛かりの餌食となる。一方でカサゴのような口の大きい魚には柔らかい竿でしっかりと餌を食い込ませた方がよく釣れる。この相反する2要素を解決するのが長めの先調子を勧める理由。ほとんどの場所が水深20m以浅なのでリールは手動の小型両軸が軽くてお勧めだ。

カサゴ船は通年出船
カサゴ船は通年出船
この玄関をくぐって受け付けへ
この玄関をくぐって受け付けへ
左にカサゴ船。右にアカムツ船
左にカサゴ船。右にアカムツ船
キャッシュレス支払いも充実している
キャッシュレス支払いも充実している

仕掛けとオモリは十分な用意を!

2m前後の竿をお勧めしたが、それでも当然根掛かりしないわけではない。逆にカサゴ釣りで根掛かりしない事はあり得なく、釣果の代償に根掛かりがあると考えた方がいい。その為、仕掛けの予備は十二分に用意したい。可能なら10セット。同じくオモリも10個。オモリは潮や水深によって20~30号を使うので予約時に最新の状況で何号を使っているか聞いた方がよい。参考までに釣行日に私は計7個をロストした。

餌にはサバの短冊とゴリ
餌にはサバの短冊とゴリ
船宿推奨の仕掛けとオモリは20号と30号
船宿推奨の仕掛けとオモリは20号と30号
ハゼの子供とゴリは特餌
ハゼの子供とゴリは特餌
仕掛け図
仕掛け図

底を入念に探ることが釣果を伸ばす秘訣

釣り方でまず念頭に置くのは底を恐れずに攻める事。着底を確認したらすぐに糸フケを取る。根掛かり防止と有効な誘いのために頻繁に底立ちを確認する。その際にゆっくりと仕掛けを誘い上げ、そしてゆっくりと誘い下げる。日中のカサゴは、ゴロタ石の岩陰などに潜んで落ちてくる餌を見ている。この「落ちてくる」がキーワードなので、誘い下げをより注意したい。ブルブルッというカサゴ特有のアタリがあったら聞き合わせを入れる。口が大きい魚なのであまり急だとすっぽ抜けるが、ゆっくり過ぎると根に潜られてしまう。

上バリにサバ、下バリにはゴリ
上バリにサバ、下バリにはゴリ
ゴリは下あごから上あごにハリを抜く
ゴリは下あごから上あごにハリを抜く
ライトタックルで楽々手持ち
ライトタックルで楽々手持ち

朝一のサービスタイムのはずが…

釣行日は私を入れて2人。コロナ禍の影響とは言え、この時期のカサゴ船としては信じがたい人数だったが、予定通り7時30分に安里航太船長の操船で出船。最近好釣果が続いているのは本牧沖だとか。しかし、ここ数日は小型が多かったそうでサイズアップを狙って猿島周りから探る事に。水深は20m程だ。期待に反し潮の流れと魚のご機嫌が悪く、前半はかなり苦戦する。本来なら竿先にブルブルッと訪れるカサゴ独特のアタリも朝の内はブルッで終了。非常に食いが浅い。

金沢八景と言えば「八景島シーパラダイス」
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赤灯周りも好ポイント
赤灯周りも好ポイント
本牧沖は岸壁すぐそば。通称「キリン」の壮観な景色
本牧沖は岸壁すぐそば。通称「キリン」の壮観な景色

この日がカサゴ初挑戦の大森さんに初獲物!

同乗して頂いたのは大森さん。普段はアジやキスなどを楽しんでいるそうだが、この日はカサゴ初挑戦。誰かの釣り方を真似しようにも他には人がいない。自分なりのアジやキスの経験と船長のアドバイスを重ねて実釣。最初の1匹は残念ながら早合わせで、餌を取られて惜しくも逃す。訪れた2度目のアタリ。今度はじっくりと待ち、私に「もういい?」と確認して見事にフッキング。20cm超の中型の“本命”を無事にゲットした。

カサゴ初挑戦で無事ゲット!
カサゴ初挑戦で無事ゲット!
本日の“本命”カサゴ
本日の“本命”カサゴ
ゲストにアジも交じった
ゲストにアジも交じった
私も無事に“本命”ゲット
私も無事に“本命”ゲット

口を大きく広げてカサゴが海面に顔を出す

この日の猿島沖は、魚はいるが口を使わないようなので、本牧沖へと移動を決断。ここで私も竿を出す。本牧沖と言っても実際は岸壁のすぐそばだ。海底はゴツゴツのゴロタ石。油断するとすぐに根掛かりするので、着底後すぐ糸フケを取って、頻繁に底立ちを確認。そして底を取り直した直後にブルブルッときた!カサゴは少し上がると口を大きく開く。ブルブルッから心地良い重量感に変わって口を大きく開けたカサゴが海面に姿を現した。

笠をかぶったような大きな頭から「笠子(カサゴ)」
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棘が多いので魚挟みは必須アイテム
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お見事サイズアップ!
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私に26cmのこの日最大カサゴが
私に26cmのこの日最大カサゴが

この日最大は26cmの良型!

本牧沖に移動してアタリは増え、時折25cm近いサイズも顔を出した。しかし、食い気そのものはいつものそれではなかった。まだ海水温が安定しないのもあるのか?アタリが多いポイントと少ないポイントがハッキリと分かれてしまった。中盤は完全な拾い釣りとなり、ポツリポツリという状況。
しかし、正午を過ぎた頃、場所を外海側に移したと同時に流れが変わった。投入の度に連続してアタリが訪れる。そしてサイズも上がった。ここで私の竿にこの日一番の重量感。大きく広げた口による抵抗が一際重い。26cmのナイスサイズをゲットした。なんとか最後の1時間で数を伸ばしてこの日は26匹で納竿となった。

安里航太船長が優しく教えてくれるので初心者も安心
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「赤いダイヤ」アカムツ船でもボウズなしの好釣果
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船宿直伝レシピで帰宅後も楽しめる
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唐揚げ用にお土産を持ちかえりました
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シンプルに楽しい!カサゴ釣り

今後は海水温が安定して釣果安定

釣行前週は連日70~80匹の釣果が上がっていた。しかし、今週は打って変わって30~40匹。陸では梅雨入りが発表され気温が高い日も増えてきた。しかし、海中はまだまだ水温が安定しきっていないようだ。この日もアタリは数多くあったので魚はいる。今後、海水温が安定して来れば釣果も高値安定するだろう。今シーズンもカサゴの最盛期に向けて視界良好だ。

釣りビジョンAPC・丸岡 直樹

今回利用した釣り船

神奈川県金沢八景 『新修丸』
〒236-0025 神奈川県横浜市金沢区野島町10
TEL:045-784-2636
定休日:毎週木曜日
釣果・施設情報 新修丸 ホームページ

出船データ

カサゴ乗合船
料金=男性8,500円 女性6,500円 中学生以下5,500円 (エサ、氷1個付き)
出船:午前7時30分 – 14時前後に帰港
金沢八景駅より送迎あり
レンタルタックル:500円
氷追加:100円

その他の記事

※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。