オフショアマガジン

2020年11月1日号

千葉県・勝山沖のカワハギ、いよいよ本格始動!竿頭30匹!

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何かと例年通りに進まない2020年。夏が過ぎてもカワハギの釣果情報は長らく1ケタ台が続き、意気消沈していた折も折、「勝山沖の釣果が上向いてきた」との噂を聴き付け、喜び勇んで千葉県・内房、勝山港『宝生丸』へと乗り込んだ!

アクセス良好、勝山港!

勝山漁港は東京湾アクアラインで都心からおよそ1時間30分。富津館山道路・鋸南富山ICから僅か2kmとアクセス良好だ。『宝生丸』の船着場は漁港の一番奥。カーナビに入力するなら隣接する『鋸南町勝山漁協 活魚センター(千葉県安房郡鋸南町下佐久間3770)』が分かり易い。雨模様の取材日、受け付けは船着場にあるテーブルでは無く、当日のワラサ船「第二十一宝生丸」のキャビンで行われた。大型船の船室なので1人ずつ入ればソーシャルディスタンスは万全。日の出前の時間帯も手元足元が明るく快適だ。餌のアサリは“餌盗り”たちが活発とのことで皆さん受け付け時に2パックを購入。沖で切らしても船長から購入することが出来るので心配無用。更にこの港は船着場の目の前に駐車できるので乗船準備も楽々。定刻の午前6時ちょっと過ぎに「宝生丸」は滞りなく出船した。

漁港の最奥、この看板が目印
漁港の最奥、この看板が目印
キャップを外して釣り座を確保
キャップを外して釣り座を確保
カワハギ船は緑のデッキの宝生丸
カワハギ船は緑のデッキの宝生丸
雨の日は船室で1人ずつ受け付け
雨の日は船室で1人ずつ受け付け
駐車場と船着場が近くて快適!
駐車場と船着場が近くて快適!
空が明るくなり、いざ出船!
空が明るくなり、いざ出船!

1投目からアタリ、魚影は濃い!

穏やかな海を進むこと10分程で水深14mの釣り場に到着。1投目は“餌盗り”のキタマクラに邪魔されたものの、返す刀で船中1匹目のカワハギを掛けたのは内房の名手・鶴岡克則さん。この後も底を切って魚を誘い上げながら、アタリが無ければ仕掛けを降ろして様子を見るという組み立ての釣りで数を伸ばした。前評判通りアタリは多く、釣れるカワハギはキモ(肝臓)の発達した良型から20cm弱のアベレージサイズ、“ワッペン”と呼ばれる木の葉大の当歳魚と様々で、今シーズンのワキの良さ(新生魚の増加)が見て取れる。特筆なのは小振りなカワハギが釣れた時は手早く海へ返すという不文律の浸透で、個々の釣り師のこうした習慣が、豊かなフィールドを培っていることも覚えて置きたい。

船中一番手はやはりこの方
船中一番手はやはりこの方
同じ釣り場で大・中・小サイズが釣れる
同じ釣り場で大・中・小サイズが釣れる
良型にはこの時期からキモがたっぷり
良型にはこの時期からキモがたっぷり

シーズン到来!カワハギ釣り

美味しい“ゲストフィッシュ”たち

カワハギも“好釣”だが、さらに元気良く釣れて来る“ゲストフィッシュ”たち。確かにカワハギは美味しいのだが、それ以外の魚の味が劣るわけではないので紹介しよう。この船がこの魚の専門船だったらタイトルに“記録的大爆釣!”の見出しが躍ることになるトラギス。本来キスよりハゼに近い魚なのだが、近年じわじわ人気向上の秘密はその味覚にある。シロギスより好む人もいる天ぷらや、大型の個体は皮目を炙った刺し身もお試し頂きたい。キュウセンやササノハベラ等のベラ類は、生きている内に血抜きをすることで美味しく食べられる。氷水の中でウロコを落とすとヌメリも同時に取れてお薦め。煮付けが定番だが、素揚げも好まれる。そして浅場の根魚としてお馴染みのカサゴは、煮付けや唐揚げは勿論、アクアパッツァには最適の食材。一日釣りをしているとカワハギの何倍も釣れて来る美味しい“ゲストフィッシュ”たち。美味しく食べればこの釣りが更に楽しくなること請け合いだ。

釣果情報に載らないが相当釣れるトラギス
釣果情報に載らないが相当釣れるトラギス
下処理一つで美味しく食べられるベラ類
下処理一つで美味しく食べられるベラ類
岩場で良く釣れるカサゴも美味しい根魚
岩場で良く釣れるカサゴも美味しい根魚
このサイズのマダイが非常に良く釣れる
このサイズのマダイが非常に良く釣れる
20cm程になると腹部はキモでぷっくり
20cm程になると腹部はキモでぷっくり
“外道”と言わなければ釣果は何倍にもなる
“外道”と言わなければ釣果は何倍にもなる

船長に訊くカワハギ釣りのコツ

今シーズンのカワハギについて小滝俊之船長に訊いた。「去年、一昨年は奮わなかったんですが、今年は数が出てきてますね。まだ水温が高くて22度あるんで、これが下がって魚(群れ)が固まってくると面白いんじゃないかな」と楽しみな展望。これから来る方々へのアドバイスを尋ねると「餌の盗られが早いので、餌を確認することですね。餌見て、どのスピードで餌盗ってるかで誘い方を変えていく釣りです。餌の無い状態で釣りしてる方が結構居ますから」とのこと。タイムロスを減らすためにも、マメに仕掛けを取り込んで餌の状態を確認することが上達の近道となるそうだ。まだこの時期は釣れる水深も概ね15m以浅でアタリも取りやすく、仕掛けの上げ下げも億劫にはならないため、カワハギ入門にはまさにベストシーズン。名手と乗り合わせることの多い『宝生丸』では、エキスパートの釣りを見ながら自分の釣りをチェック出来ることも大きな手がかりとなるだろう。

親切でフレンドリーな小滝俊之船長
親切でフレンドリーな小滝俊之船長
このサイズの魚影が濃く今後も期待大!
このサイズの魚影が濃く今後も期待大!
仕掛け図
仕掛け図

今期有望、最盛期はこれから!

「今やっと釣れてきてます」と船長も嬉しそうなこの日の竿頭は鶴岡さんの30匹。シケ後の10月11日には釣果41匹をマークしたことも書き加えて置こう。20cm以上の個体には立派なキモ(肝臓)が詰まっているので、肝醤油で頂く刺し身や肝和えは極上の味覚。今期は数釣りも大型狙いも楽しみな内房・勝山沖のカワハギ。防寒着いらずで餌付けの手もかじかまない今こそ、腕利きのベテランには勿論、これからカワハギにチャレンジしてみたいビギナーの方々にも強くお薦めしたい。

30枚で竿頭、良型のみキープでもこの好釣
30枚で竿頭、良型のみキープでもこの好釣
カワハギ初挑戦でも良型6匹と大健闘!
カワハギ初挑戦でも良型6匹と大健闘!
これだけ釣れれば大満足!
これだけ釣れれば大満足!
この日最大の29cm、数型ともに◎!
この日最大の29cm、数型ともに◎!
下船後、真水で手が洗える
下船後、真水で手が洗える
腕利きにもビギナーにもお薦めの船宿
腕利きにもビギナーにもお薦めの船宿

釣りビジョンAPC・川添法臣

今回利用した釣り船

千葉県勝山港 『宝生丸』
〒299-2117 千葉県安房郡鋸南町勝山54
TEL:0470-55-2777
釣果・施設情報 宝生丸 ホームページ

出船データ

カワハギ乗合(予約制)
集合時間:午前5時30分(変動あり、予約時に要確認)
出船時間:午前6時
乗合船料金:8,500円(氷付き/餌別)
※HP割引き1,000円/女性・小中学生割引あり
餌:1,000円(1パック)

その他の記事

※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。