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静岡県・南伊豆沖のマハタが開幕!初日から良型連発!

2020年11月16日公開

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秋の深まりと共に開幕を迎える静岡県・南伊豆沖のマハタ乗合船。魚影の濃いこのエリアでは「3kg、4kgは当たり前!時には8kgクラスも!」という良型が期待出来る特級ポイント。南伊豆手石港『敬昇丸』では、11月1日に開幕。初日から3.6kgを頭に3kg連発!今年も南伊豆沖のマハタから目が離せない。

小旅行気分で南伊豆に到着

南伊豆手石港は、伊豆半島最南端。伊豆の入り口熱海から早朝でも2時間程はみないといけない。決して交通の便に優れるとは言えないが、その風光明媚な景色と、そして観光名所として栄える下田地区は釣行という括りではなく、“小旅行”としての気分も味わえる。集合は午前5時30分。石廊崎を目指して文字通り最南端に進むと到着。伊豆漁協の海鮮直売所の裏が手石港の駐車場となっている。

イワシの入荷が安定する11月頃にシーズンイン
多くの巨大魚が生息する南伊豆沖、超高級魚のマハタは最も人気のターゲットの一つ。厳密に開幕日が決まっているわけではなく、餌のイワシが安定して入荷する11月初旬頃に開幕を迎える。今シーズンは11月1日(日)に開幕となった。この日(開幕日)集まった釣り人は私を入れて5人。3人はグループで毎年南伊豆沖のマハタを楽しみにしているそう。昨シーズンの思い出と今年に懸ける想いを話していると船長が軽トラックで到着。

ヒラメ同様のイワシの泳がせで仕掛け!

フィッシュイーターのマハタは活イワシの泳がせ釣りで狙う。餌のイワシの入荷次第ではアジで代用の場合もあるそうだ。仕掛けはヒラメとほぼ同様と考えれば想像が容易だが、時には7、8kgのビッグサイズも交じるのでハリスは10から12号を使用。特にシーズン初期は大型が期待できるので、この日も12号を使用した。そしてこのマハタ釣りの特徴は針。丸セイゴの20号と大きめのハリを使用しないとすっぽ抜ける可能性が高く、またハリを伸ばされる事もある。孫バリは不要。マハタはヒラメと比べて餌丸飲みの即食いが多いのが理由。勿論、孫バリがあっても良いのだが、イワシが弱りやすいという欠点もあるので親バリのみをお勧めしたい。

 

マハタは少し浮いたところを泳いでいる

仕掛けの説明でヒラメとの違いを説明したが、釣り方も少し異なる。マハタが遊泳するタナは実はベタ底ではなく、少し浮いている。船長によると「マダイと同様と考えればよい。数m、時には10m近く浮いているときもある」との事。ただし、同じハタ系でもホウキハタやアオハタなどはベタ底。そしてゲストで頻繁に交じる大きなウッカリカサゴなどのカサゴ類もベタ底にいる。船長が反応を見てタナを指示してくれるのでしっかりと逃さず聞くとアタリが出せる。

開始数秒で3.6kg!!

今シーズンを占う第1投。水深は70m程。餌のイワシの上顎にしっかりとハリを刺していざ投入。着底とほぼ同時に船長の大きな声が響いた「いきなり来たぞ!デカイぞ!」。船首で第1投のビデオを映していた私には開始数秒での出来事に何が起こったのか分からなかったが、トモ(船尾)で竿を出す高橋さんの“青物”用のパワーのある竿が弓なりに海に突き刺さっている。すぐさま駆け付けるとドラグが出される強烈な引き。高橋さんにとって1年ぶりのマハタは今シーズン『敬昇丸』最初のマハタ。力強いやり取りの末に海面に姿を現したのは3.6kgの“本命”だった。

カンコラッシュの後に2.5kg級の“本命”
ここからもアタリは続く。船首の秋山さんはマハタほどの力強さではないものの重量感のある引き。上がって来たのは2㎏近いウッカリカサゴ。通称カンコ。この後1時間程はカンコの朝食タイム。ポツリポツリとカンコが上がる中、海底から7m程上げた位置でじっと我慢して“本命”のアタリのみを待っていた左舷の勝田さんの竿が引き込まれた。長めの“青物”用ロッドが綺麗なアーチを描く。3kgには届かないが2.5kg級のこれまた良型。

【動画】活きイワシを餌に!泳がせハタ釣り

後半への布石は高橋さんのこの日2匹目、3.5kg!

しかし、この2匹目を最後に魚のアタリが遠のく。数も期待できる水深100m程のポイントへ移動するもアタリが遠い。魚群探知機には海底付近にびっしりとベイトの反応が出ている。何かがハタの食指を動かさないようだ。我慢する事2時間程。徐々に魚が口を使い始めた。カサゴなどと思しきアタリで餌を取られる。ここでまた掛けたのは高橋さん。船長曰く「今日一の引き!」。上がって来たのは最初の1匹とほぼ同サイズの3.5kg。ここで私の竿にもカサゴよりも力強い引き。私に来た“本命”は1.5kg程のこのエリアでは少し物足りないサイズ。

最後は特大サイズをバラシ連発…
再び上向いてきたマハタの活性に期待が膨らむ中、右舷船首の秋山さんに強烈な引き。ドラグが暴力的に出される。小型電動リールではなす術もなく、糸切れ。続いて勝田さん。最初のひとのしは無事に交わしたが2回目に走った際に根に潜られジ・エンド。どちらもかなりの大きなサイズだったことは間違いない。シーズン前半は特に良型の期待が大きい。今後海水温が下がって来るとゲストの活性も上がり、アタリの数も増えていく。今シーズンも初日から3kgオーバーが顔を出した南伊豆沖のマハタ、好スタートを切った!!

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