釣りビジョン マガジン

2021年12月28日公開

“初釣り”は千葉県・片貝沖のハナダイ五目で恵比寿顔!

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“めでたい魚”と言えば、七福神の恵比寿さまが抱えている“鯛”。この冬、ハナダイ(チダイ)が良く釣れていると聞き、正月用の“鯛”を調達に千葉県・九十九里浜の真ん中辺り、片貝港『勇幸丸』に出掛けた。

午前5時までに船着場へ集合

「勇幸丸」が発着する片貝旧港は、圏央道・東金ICから凡そ20分。初めての際はカーナビに「若葉屋食堂(千葉県山武郡九十九里町小関2347-13)」を入力すると、目的地付近で港入口の目印になる公衆電話ボックスが見つかる筈だ。「勇幸丸」は岸壁に横付けされているので、その付近に車を停める。冬場は足元が凍っていることもあるので船長が到着してから荷物を積み込む方が良いだろう。岸壁に置かれた乗船名簿に記入を済ませ、氷を受け取って乗船すれば、各釣り座には既に付け餌とコマセ、魚桶がセットされている。集合の午前5時には首尾良く全員乗船。滞りなく出船準備は整い、5時20分「第二勇幸丸」は夜明け前の海へと出船した。

船縁に手が届くほど近くに駐車出来る
船縁に手が届くほど近くに駐車出来る
乗船名簿に記入、船の灯火が明るい
乗船名簿に記入、船の灯火が明るい
クーラーから氷を貰う
クーラーから氷を貰う
乗り込みやすい踏み台から乗船
乗り込みやすい踏み台から乗船
エサとコマセ、魚桶が配られる
エサとコマセ、魚桶が配られる
釣り人は船尾へ移動し、暁暗の海へ出船
釣り人は船尾へ移動し、暁暗の海へ出船

竿入れからすこぶる好釣!

穏やかな海を走ること50分程で片貝沖の漁礁に到着。釣り場の特徴や基本的な釣り方は勿論、快適な釣り座のレイアウトまで丁寧な案内がされる。コマセ桶の設置や仕掛け準備はこのタイミングで充分だ。船長から「ここからやってみましょう」のアナウンスを合図に準備の出来た人からスタート。釣り場は水深27mの漁礁周辺、魚探に出ている反応は水深25mから18mとのこと。開始間もなく、あちらこちらの釣り座でアタリがあり、船中最初に魚を上げたのは左舷トモ(船尾)の浜本さん。この日のアベレージとなる30cm前後のハナダイを取り込んだ。2番手はもう誰だか判らない好調な滑り出しで、最初のアタリから少し様子を見てから巻き上げれば一荷(2匹)や3点掛けも。やがて海上に陽が昇ると、釣果を重ねる毎に釣れるサイズも次第に良くなり、魚桶は着実に満たされていった。

船中一番手、アベレージサイズのハナダイ
船中一番手、アベレージサイズのハナダイ
魚信から少し待つと一荷(2点掛け)で
魚信から少し待つと一荷(2点掛け)で
次第に良型が上がり始めた
次第に良型が上がり始めた
広範囲に反応があり期待充分!
広範囲に反応があり期待充分!
 

多彩な釣果も魅力!

『勇幸丸』のハナダイ五目は、その多彩な釣果も楽しみの一つ。取材日には、かなりの数のマダイも上がった。尻尾のフチが黒く、体色もハナダイに比べて黒っぽいのが見分けのポイントとなる。また、イシダイ(サンバソウ)やイシガキダイなどの“石物”も結構釣れていて、冷蔵庫で2日程寝かせてから食べるのがお勧め。カンパチの若魚、ショゴ(シオ)は小さくても刺し身にして美味。潮が弛むと釣れ出すウマヅラハギは、釣れたらすぐ血抜きをして、皮を剥いで身欠きにしてしまえば、持ち帰って臭みもなく美味しく食べられる。ジッパー付きビニール袋があると便利だ。ハナダイは小さな個体は酢締めに、大きい個体は刺し身で食べるのが一般的だが、潮汁やアクアパッツァなど汁物にすると濃厚な出汁が楽しめる。またカルパッチョにも最適な食材なので是非お試し頂きたい。

この日、相当数上がったマダイ
この日、相当数上がったマダイ
ハナダイより底付近で掛かるイシダイ
ハナダイより底付近で掛かるイシダイ
カンパチの幼魚、ショゴも
カンパチの幼魚、ショゴも
ウマヅラハギは船上処理でより美味しく
ウマヅラハギは船上処理でより美味しく
ハナダイは良型主体で釣り味も良い
ハナダイは良型主体で釣り味も良い
釣果の多彩さも楽しみの一つ
釣果の多彩さも楽しみの一つ

船長に訊く、“ハナダイ五目”のコツ

市東吉雄船長にハナダイ釣りのコツを訊いた。「コツはやっぱりタナをマメに探ることですね。誘いと止めと、しっかりやることかな。これから海水温が下がるとアタリがワンテンポ遅れたりもしますので、しっかりと“間”を作ってやらないと食わない場合はありますね。食いが良ければウイリーでガシガシ誘っても乗ってくるんでしょうけど、遊泳層が上がってこない時はオキアミとか刺し餌を使う機会が多くなりますね。意識してアタリを見てやらないと中々出てこないです」とのこと。

穏やかで説明上手な市東吉雄船長
穏やかで説明上手な市東吉雄船長
ウイリーとエサの仕掛けを使い分ける
ウイリーとエサの仕掛けを使い分ける
仕掛け図
仕掛け図

ビギナーも安心、初釣りにお勧め!

一時潮が緩んでアタリの遠退く時間帯はあったものの、竿頭はキープした数だけでも42匹を釣った森泉さん。リリースした分も含めればみなさん50匹は釣ったであろう大満足の釣れっぷりだった。「寒くなって来てからの方が安定して来ましたね」と言う船長の言葉通り、取材日を境に竿頭は50匹をキープする高位安定の釣果。近年の傾向で海水温が下がらなければ、深場に落ちず30m以浅で釣れ続けるハナダイ。浅場で仕掛けの上げ下げも楽な上にアタリも取り易く、仕掛けも短めで捌き易いので、ビギナーにも安心だ。縁起物の“鯛”がお手軽に、しかも沢山釣れるこの“五目”釣りは、新年の“初釣り”にもピッタリ。防寒服をしっかり着込んで、小気味よい釣り味と五目釣りの多彩な食味をお楽しみ頂きたい。

竿頭はキープ分だけでも42匹!
竿頭はキープ分だけでも42匹!
初釣りに持って来いの釣り物です!
初釣りに持って来いの釣り物です!
下船後に乗船料を支払う(忘れずに!)
下船後に乗船料を支払う(忘れずに!)
2022年も健康で良い釣りを!
2022年も健康で良い釣りを!

今回利用した釣り船

千葉県片貝港『勇幸丸』
〒299-3201 千葉県大網白里市北今泉3404
TEL:0475-77-2594
定休日:第2・4金曜日 釣果・施設情報

出船データ

ハナダイ五目乗合(予約制)
乗船料金:1万1,000円(餌・コマセ・氷付き)
集合時間:午前5時までに船着場へ
     
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。​

この記事を書いたライター

川添 法臣
釣りビジョンAPC
6歳から釣りに親しみ、海・川・釣堀・湖のルアー・フライ・餌釣りに節操なくのめり込むツリキチ。2019年JGFA沖釣りサーキット・総合優勝/2010年JGFAオールジャパンゲームフィッシングコンテスト・マダイの部・優勝(10.2kg)…他
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