オフショアマガジン
2012.1.1号

第一進丸・千葉県飯岡港
数・型共に絶好調!千葉県・外房、飯岡沖の“寒ビラメ”

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千葉県・外房の荒波に揉まれた冬のヒラメは脂が乗って絶品の味になる。“寒ビラメ”と呼ばれ、高値で取引されるブランド魚。例年、晩秋から接岸してくるイワシなどの小魚をたっぷりと食べ、肉厚幅広に成長した魚体はパワフルで釣り味も最高だ。12月21日、数・型共に好成績を連発している飯岡港『第一進丸』に大型クーラーBOXを引っさげて乗合船に乗った。

連日好調を伝えるメールマガジン!

12月に入ってから『第一進丸』配信のメールマガジンには「大板○枚!大板絡み○枚上がる」など、連日の様に4kgを超える“大板”(※大板の説明)サイズが記録されている。「いい時期に来ましたね」と笑顔で迎えてくれたのは、メルマガ配信を行っている女将さん。聞けば、毎年12月から1月にかけては大型狙いのチャンスなのだが、その傾向が釣り人に伝わっていないと言う。浅場にイワシが回遊して来るこの時期が一年で最も大型が狙えるチャンスとか。記録更新を狙う大ビラメファンにとっても、メルマガは心強い味方となる。

“LTヒラメ”のススメ

冬の飯岡沖のヒラメ釣りは、風を横から受けて船を流す“横流し”が主流となる。この日はノーマルタックルの場合は60号と80号を使い分ける様に指示が出された。(※状況によっては100号、120号の場合もある)しかし、ライトタックル(LT)の場合は40号と50号で十分釣りになるとの事。オモリが軽い分だけ仕掛けの操作がしやすく、アタリも取りやすい“LT”は状況次第では圧倒的な釣果に繋がるメリットがあると伊藤船長。その言葉を受けて私も“LT”を選択。後から考えればこれが正解だった。

仕掛け図
オリジナル仕掛け
ライトはオモリ40号、ノーマルは60号か80号を使用

飯岡沖、水深24m前後でスタート。

午前5時、暗がりの飯岡港を離れた船は、私を含めて9人を乗せ一路真沖を目指す。天候は薄曇り。若干寒さはあるが、海は北寄りの風がそよそよ吹く程度のいいナギである。朝一のポイントは航程凡そ20分の飯岡沖。煌々と灯る船上ライトの下で投入合図が出た。「さあどうぞ、水深は24m。オモリを引きずらない様にタナを取ってください」(船長)。期待を込めた第1投目。餌の活きイワシの鼻に親バリ、肛門近くに孫バリをうって40号のオモリで投入した。着底後オモリの位置で50cm程底を切り、船の揺れでたまにオモリが底を叩く程度にタナを取った。「“LT”はあまり糸を出さない方がアタリが出るよ」と言う船長のアドバイスを守り手持ちでアタリを待つ。最初のアタリは潮先の右舷ミヨシ(船首)の釣り人。まだ暗い船上に上がったのは400g前後の“本命”だった。型は小さいが身の厚みは十分である。そのまま流し続けると右舷に並んだ3人が同サイズを次々とキャッチ。左舷胴の間(中央)では羨ましい程の大型アイナメがキャッチされたが、大ドモ(船尾)の私を含めて“本命”のアタリはゼロ。この後、船長は有望なスポットを3箇所流してみたがいずれもアタリはなく「朝一のひと流しだけで潮が止まっちゃったよ。20分程走ります」と言いながら、飯岡沖を後にした。

朝一はこのサイズが多かった
良型のアイナメ
特肉厚、幅広のヒラメ

人生初の“大板”に興奮!

「いいですよ、水深26m」。次のポイントは少し北上した犬吠埼沖26m前後。この流し始めで私にアタリが来た。少し竿先を送り込みゆっくりとハリ掛かりを待つと15も数えないうちにグイグイと竿先が引き込まれた。「乗った!」。その間に右舷大ドモで400g級が無事にタモ取りされ、続いて私にも同サイズが上がった。そこからと言うもの右舷、左舷に関係なくバタバタとアタリが続き、0.5~1kg前後を中心にヒラメが上がり始めた。船長も同じエリア内をラインを変えて3回程流し直し、私も500g級を2尾追加した所で竿上げの合図。その時、置き竿にしてあったカメラマンの竿に500g級がヒット、私も一通り撮影を終えたタイミングで席に戻り、自分の仕掛けを回収しようとしたがビクともしない。「根掛かりか」と落胆しながら竿ごと道糸を引っ張った。「取材中に他の釣り人に迷惑をかけるわけには行かない。早く仕掛けを回収しなくては・・・」と思いながら、竿にダメージが無いようにジワジワとテンションを掛けて行くのだが、中々切れない。というか少しずつリールが巻ける。「大板じゃないか?」と、船長が大ダモを掴んで飛んで来た。「まさか?」と半信半疑のやり取りがスタート。2mの軟調竿は極限までカーブを描きズッシリとその重量感を伝えている。時折見せる鋭い突っ込みは間違いなく生命感を伝えるものであり「もしこれが“本命”なら人生初の“大板”?」そう考えただけで竿を握る手に汗が滲む。どれくらいリールを巻いただろうか。今までのヒラメ釣りで一番長く感じられたやり取りの末に姿を現したのは“大本命”の大ビラメ!後検量72cm、4.1kgは自己最高記録。「おめでとう!」。船長の祝福にがっちりと握手。この時ばかりは取材を忘れ、しばらく興奮が冷めやらなかった。

72cm、4.1kgの“大板”
後半は1kg前後が主体だった

トップは9尾、次点は5尾

大型は意外にも早いタイミングで顔を見た。しかし、本当に凄いラッシュはここからだった。型も次第に大きくなり、1kg級を中心に2kgオーバーも交じり出し、流し変える度に誰かにアタリが出た。私も置き竿をメインに取材を行い、自分の席に戻るとヒラメがハリ掛かりしている事が度々あった。「朝一はどうなる事かと思ったよ」とようやく船長にも笑顔が戻る。潮の流れは相変わらずだったが、船長の小マメなポイント移動が功を奏し、終わってみればアタリ多数、大型のバラシもあり、“LT”で挑戦した私は9尾を釣り上げて竿頭(2番手5尾)になってしまった。船中では、オデコが1人出てしまったが、魚影の濃さを十二分に体感出来た。

ヒラメとアイナメでお土産は十分!
今シーズンはイナダも多い
食べ頃サイズ!

寒ビラメはこれからが本番!

女将さん特製、地魚昼食御膳
今回、私はオモリ40号、道糸PE2号のライトタックルを使用したが、状況次第では今後もLTでの釣りが可能との事。潮の速さによって使うオモリが変わる場合もあるが、予約の際に確認してノーマルとライトの両方を用意して行く事を薦めたい。“寒ビラメ”は、これからが本番だ。

(津端 雄大)

今回利用した釣り船
千葉県飯岡港『第一進丸』
〒289-2706 千葉県旭市下永井689
TEL:0479-57-6668 (定休日:毎週木曜日)
詳細情報(釣りビジョン)
第一進丸ホームページ
出船データ
ヒラメ予約乗合
餌、氷付き1万1,500円
午前4時30分集合、5時30分出船、12時沖上がり
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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