オフショアマガジン
2012.9.1号

宝生丸・千葉県勝山港
千葉県・内房、勝山沖のカワハギ、良型中心で好スタート!

04_main.jpg
関東エリアでは春先から夏の時期に釣り物から外れてしまうカワハギ。しかし、「1年中カワハギ釣りだけをしたい」。そんな熱狂的なファン待望のシーズンが今年も開幕した。7月中旬から乗合船をスタートした千葉県・内房、勝山港の『宝生丸』では良型中心にトップで30尾前後と安定した釣果が続いている。8月23日、夏空の下、カワハギ釣りを楽しみに出掛けた。

カワハギのアタリを4段階で見極める

午前5時。平日(木曜日)にも関わらず「宝生丸」は、私を含めて10人の釣り人で賑わっていた。出船前のひと時、高橋賢一船長に状況を聞くと、「濁り潮でカワハギが餌を見つけにくいかも」との事。群れが固まっていない季節でもある為カワハギ同士で餌を奪い合う事も少なく、もう一つ活性が上がり切らない様子。船長はアタリを4段階に分けて説明してくれた。

  1. 糸を擦る様な感覚のアタリ。
  2. 竿先だけに出るコツコツ。
  3. 2で竿をゆっくり聞き上げると続くコンコン。
  4. 3で頭上まで聞き挙げるとガツガツとハリ掛かりする。

文章にするとこれだけだが、活性の高い時は3でハリ掛かりする事もあるが確率は5分5分だと言う。「今日は3で捉えたアタリを何とかしてハリ掛かりさせて下さい。3つの餌を、最初に出るアタリから1分位喰わせて掛けるイメージです」と船長。活性が低いのでそれ位ゆっくり時間を掛けてと言う説明だった。

仕掛け図
付け餌の定番、アサリの剥き身
オモリは30号を使用

航程10分足らずの勝山沖からスタート

「どうぞ!15mです」。港を出て10分足らずの勝山沖で船長から投入合図が出た。オモリ30号の仕掛けを投入するとアッと言う間に着底を確認。海底は岩礁帯で若干の起伏があり、油断しているとたまに根掛かりする。私が餌付けに手間取っていると偶然同乗していたバスプロ・宮本英彦さんの友人、橋本悟さんが左舷ミヨシ(船首側)で船中第1号のカワハギをキャッチ。「やりますねぇ」と宮本さん。かつてWBS(霞ヶ浦を本拠地とするバストーナメント団体)で火花をちらした2人が勝山沖のカワハギ船で再び相見える。「タタキを入れて聞いてみたらアタリが出ましたよ」と橋本さん。宮本さんもトラギスやベラなど“定番ゲスト"に翻弄されながらもカワハギをキャッチ。船内では左舷大ドモ(船尾)、右舷ミヨシ、その隣と連続でカワハギが上がり1流し目から一気に活気が出始めた。サイズは15~25cmと様々だったが、良型の割合が多い。2流し目、3流し目も同じ様にカワハギが上がり順調に思われたのだが、意外にもその後が続かず小移動を繰り返しながらポツリポツリと“本命"を拾って行くスローな展開になってしまった。
私はと言えば“他魚"を幾つか釣り上げたものの“本命"はゼロ。沖釣りを始めて20数年。カワハギ釣りには殆ど縁が無かったとは言えトップは“ツ抜け(10尾)"目前という状況。腕の差が出る釣りと分かってはいるが、あまりにその差が大き過ぎる。

船中第1号の橋本悟さん
20cm前後のサイズが多かった

保田沖で良型続々!

「宝生丸」は、勝山から浮島周りと少しずつ北上して勝山に隣接する保田沖に進んだ。水深は20~25m。「4段階の3くらいで合わせていましたね。もう少しじっくり餌を喰わせてみて下さい。ここは良型が多いですよ」。船長にアドバイスを受け、今一度竿を握り直した。“糸を擦る"様なアタリは分からなかったが竿先に出るツンという“他魚"ではないアタリを感じつつ少し待つとコンコンと竿先が叩かれ始めた。「まだまだ」と心の中で呟きながら、そ~っと竿を持ち上げて行くと竿先のアタリはガツガツに変わった。もういいだろうとこれまたゆっくりリールを巻くとガンガン竿が叩かれる。久し振りの感触がロッドを伝わって来た。程なくして海面に現れたのは目測23cmの良型カワハギだった。「来たねぇ!」。ようやく私が釣り上げた“本命"を宮本さんが祝福してくれた。遅ればせながら「船中オデコゼロ」である。この後同行のカメラマンと交代すると私の苦労が嘘の様にカワハギを釣り始めた。それもいいサイズばかりである…。

良型続々!

トップは25尾。船内の雰囲気も最高!

良型をキャッチした宮本さん
この日は、幾つかのグループと単独での釣り人が乗り合わせていたのだが、「釣った」、「釣られた」、「バレた!」と楽しげな声がどこからともなく聞こえてきた。状況としては流し始めに幾つか釣れて、その後が続かないという流しが続いていたが、船長が回収された釣り人の仕掛けを見て餌が盗られているかを見て小マメにポイントを換えてくれたお陰で飽きる事なくアタリが続いていた。結局、この日のトップは25尾。2番手は23尾と船長が困っていた割には、十分な釣果となった。
勝山沖のカワハギシーズンはまだ始まったばかり。9月、10月は同じ位の浅い水深で狙える為比較的アタリも取り易いとの事。私も是非勉強に通ってみたい。

夏のカワハギを満喫

(津端 雄大)
(カメラ・兵頭 誠司)

今回利用した釣り船
千葉県勝山港『宝生丸』
TEL:0470-28-2305
詳細情報(釣りビジョン)
宝生丸ホームページ
宝生丸釣果ブログ
出船データ
カワハギ予約乗合 ※集合時間は予約時に確認
氷付き8,000円 HP割引有
アサリ餌 1パック1,000円(受付時に購入)
(午前5時半出船、午後13時沖上がり)
貸し道具無料(予約時に問合せ下さい)
※別船で午前イナダ・ワラサ・マダイ 午後アジ
10月10日から午前・午後ティップランエギングにも出船予定
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
プレミアムメンバー