オフショアマガジン
2012.9.1号

新盛丸・千葉県勝山港
千葉県・内房、勝山沖のイナダ・ワラサ絶好調!

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千葉県・内房、勝山沖でイナダ・ワラサが絶好調だ。勝山港『新盛丸』では例年9月上旬から“イナワラ”(イナダとワラサの中間2~3kg級)狙いをスタートするのだが、今年は8月1日から1カ月も早いスタートを切った。竿頭15尾、2番手13尾、さらにゲストでは7.4kgのマダイまでもが浮上した21日の3日後、“イナワラ船”へと乗った。

コマセ釣りではゲストも期待!?

“イナワラ”狙いでは、ルアーとコマセ釣りの2通りの釣り方があるが、『新盛丸』ではコマセ釣りで狙う。“手返し”ではどうしてもルアーに分があるが、コマセ釣りでは時折嬉しいゲストのマダイが交じる事もある。勿論、舵を握る艫居克芳(ともい かつよし)船長は、あくまでも“イナワラ”をメインターゲットとして狙っているので、確実に交じると言うわけではないが、それを楽しみに乗る釣り人も少なくないそうだ。クーラーボックス内がマダイや“イナワラ”で埋められれば大満足間違いなしだろう。

[動画]勝山沖でイナワラを狙う!(前編)
[動画]勝山沖でイナワラを狙う!(後編)
仕掛け図

航程5分、勝山沖からスタート!

午前4時半、平日にも関わらず10人のファンが集結。右舷ミヨシ(船首)に座る常連の岡本秀衛さんは、3週間前にも同船に乗り2~3.5kgの“本命”を13尾も釣ったのだとか。「前回はクーラーに入り切らず大変でしたよ。今日はもうちょっとサイズアップしたのが釣れたらいいね♪」と意気込みは十分。午前5時、定刻に河岸払い。まずは航程5分、浮島の南東勝山沖からスタートした。「どうぞー。上から13mでやってみて下さい」。船長から投入の合図が出た。

スルメ&イナワラで出船中♪
乗船名簿に記入後受付へ
『第一新盛丸』

指示ダナ+5~6mから誘う

『新盛丸』では、海面からビシまでの位置で指示ダナをアナウンスする。最初のポイントの水深は23mで指示ダナは13m。ハリスの長さに関係無く、指示ダナから5~6m沈め、大きくコマセを撒きながら誘い上げ、13mでアタリを待つのが基本的な動作だ。コマセカゴはL型80号、下側を開けて振ったコマセが出るようにして手持ち竿で挑みたい。クッションゴムはφ2.5mm×1m、ハリスはフロロカーボン6号6m、ハリはヒラマサ12号が基本的な仕掛けだ。魚の喰いによってはラインの太さやハリの大きさ等を調整していく事も有効だ。

艫居克芳船長
餌はオキアミ&イカのタンザク
勝山沖からスタート

“本命”を求め、金谷沖へ!

午前6時半、全員の竿が曲がった。しかし、引きが軽く明らかに“本命”ではない様子。海面に顔を見せたのはソウダガツオ。船長は勝山沖に見切りを付け、金谷沖へと移動した。午前7時過ぎ、金谷沖に到着。「どうぞ、やってみて下さい。水深30m、タナは18、19m」。すると、合図が出てすぐに右舷大ドモ(船尾)の新井篤さんが大きく竿を曲げた。「船中第1号ですからね、慎重にやって下さいね」。船長も激を飛ばす。しかし次の瞬間…「あっ!」。電動の巻き上げレバーに指が引っ掛かり痛恨のバラシ。しかし、潮は南から北へゆっくりと流れ、条件も良くなって来ているようだ。

魚探にも少しずつ良い反応が!
餌取りも多かった
コマセは詰めすぎないように!

1流し中に左舷全員“本命”ヒット!

次に竿を曲げたのは先ほど“本命”をバラした右舷大ドモの新井さん。今度はバラすまいと慎重にやり取りをする。船長からも竿を立てて弾力をフルに使うようにアドバイスが飛ぶ。そして、海面に浮上したのは黄色いラインが美しい2kg級の“イナワラ”だった。すると、「左舷でも2人喰いましたよ」とアナウンス。新井さんとほぼ同時ヒットした2尾を撮影していると、今度は両舷大ドモでヒット。ビュンビュンと勢い良く引き込み、竿が根元から大きく曲がる。ゆっくりと円を描いて2.5kg級の“イナワラ”がネットイン。ほんの10分足らずの間に右舷大ドモ&左舷全員がオデコ脱出となった。午前8時過ぎ、喰いが落ちたため久里浜沖へと移動した。

ついにヒット!
2.5kg級
2kg級がヒット!

左舷側全員にヒット!

「マダイが欲しいな…」。その言葉に魚が応えた!?

「実は昨日、相模湾のキハダ狙いか東京湾の“イナワラ”狙いかで迷ったんです。でも、先日マダイの良型が上がっていたので『新盛丸』に決めました。マダイが交じると嬉しいなぁ」(新井さん)。そんな会話をしていた直後だった、竿先にクンクンとアタリが出た。すかさず合わせを入れると、ダダダン、ダダン。“青物”特有の絞り込むような引きではない三段引き。「もしかして!?」と私と顔を見合わせた。期待を込めて慎重にリールを巻き上げていく。海面下には淡いピンク色の魚体がキラリ♪「やりましたね」と私。「キハダじゃなくてこっちにきて正解でした」と新井さんは満面の笑み。新井さんの呼びかけに700g級のマダイが応えてくれた瞬間だった。

やったねマダイ♪
こちらもマダイか?
800gのマダイ♪

水深25mで3kg超のワラサがヒット!

午前8時50分、突然の沈黙を破ったのは左舷胴の間で置き竿にしていた人。25mで置き竿にしていたが、竿先が海面へ突き刺さった。幾度となく竿をのされ、ドラグがジリジリと出ていく。無事にタモ入れされたのは3kg超のワラサ、この日一番の良型だ。「良い反応が出てきましたよ。コマセを撒いて下さいね」と船長。魚探にも活性の高そうな反応が出てきた模様。そして、右舷大ドモの新井さんもそれに続き3尾目をゲット。左舷大ドモの二木正彦さんも連続ヒット、更に800g級のマダイもキャッチした。その後、右舷ミヨシの岡本さんもヒット、船中流し変える度に少しずつ型を見て沖上がりの12時半を迎えた。

出ました!3kg超級!
岡本さんもヒット!
最後に良型3本目

今後は更に良型が期待!!

この日の竿頭は“イナワラ”3尾&マダイ1尾の計4尾の新井さんと二木さん。9月一杯までは“イナワラ”級が中心となる勝山沖だが、「10月頃には湾奥へ入っていたイナダがワラサへと成長し、活発な喰いを見せてくれるはず」と船長。取材後、“イナワラ”の喰いは復活!29日には竿頭14尾と高活性を見せている。数釣りを楽しみたい人は早めの釣行をお勧めしたい。

(吉田 洋一郎)

今回利用した釣り船
千葉県勝山港『新盛丸』
〒299-2117 千葉県安房郡鋸南町勝山273-1
TEL:0470-55-1687
詳細情報(釣りビジョン)
新盛丸ホームページ
出船データ
(料金)イナワラ船=10,000円(イカタン・餌・氷付)※WEB割引有り
午前5時出船、12時半沖上がり、13時帰港
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