釣りビジョン

沼津沖の夜釣りのタチウオ!数・型・釣趣・食味どれも◎!!

2023年01月31日公開

711_main

2023年開幕早々、津々浦々で話題集中のタチウオ。爆発的に釣れる日もあれば行方をくらます“幽霊魚”らしい情報が飛び交う中、竿頭109匹の“大釣果”が飛び出した静岡県・沼津静浦港『第八幸松丸』へと駆けつけた!

沼津静浦港はアクセス良好!

沼津静浦港は東名高速道路・沼津ICから30分程。16時30分集合の“早夜船”だと丁度道が空いている時間帯で、都心からでも2時間ちょっとで到着する。カーナビに「静岡県沼津市獅子浜243-1」と入力して港内に入れば案内看板が至る所あって分かり易いが、初めての際は船宿HPの「アクセス」で船着場を確認しておくのがお薦めだ。ピンクのデッキが目印の「第八幸松丸」が係留されている目の前の駐車スペースに車を停める。「早夜タチウオ」と呼ばれる17時から22時までの乗合船では、従来のテンビンを用いた餌釣りも、近頃人気の餌巻きテンヤも、ジギングやライトタックルで楽しむご当地釣法の“サーベルテンヤ”などあらゆる釣法で楽しめるので、好みの釣りを船長に伝えると釣り易い釣り座を割り振ってくれる。餌と氷が手際良く配布され、「第八幸松丸」は定時より早めに出船した。

結局、時間効率の良い“ご当地釣法”

夕陽が沈む穏やかな海を走ること30分程で沼津千本浜沖の釣り場に到着。「ハイ、どーぞー!」の合図でスタートした。「ルアー、フォール気を付けて」のアナウンスから間もなく船中1匹目がジギング(ルアー)のアングラーにヒット。餌釣りは指示ダナ(海面からの水深)を静かに探りながら、アタリがあったらそこを重点的に釣る緩やかな釣り。船長がアタリの多い釣り人の釣り方を都度都度アナウンスしてくれるので、あまり深く考えずにそれに従ってみるのも得策だ。東京湾のタチウオ釣りと異なり、マダイ釣りで使うような胴調子の長竿で釣るのがご当地流で、食い込みの良いサンマの切り身をタチウオに見せて、口を使わせ、ググーっと竿先を持って行くまでを見守るこの釣法。悠長に見えるが、広いレンジ(遊泳層)を上へ上へと誘う釣りよりタイムパフォーマンスが良かったりするのが面白い。バリバリ喰うような派手さこそないものの、それぞれの釣りで見つけた独自のレンジで、各々ゆったり魚との駆け引きを楽しみながら、釣果は着実に伸びって行った。

 

ジギングやご当地テンヤにも好反応!

浅場で楽しめる夜のタチウオ釣りはジギングも又面白い。この日は小振りな60gのタングステン製のジグに反応が良かったが、80~120g前後のロングジグでも問題なく釣れたので、得意なタイプを持ち込めば楽しいだろう。フォール(ルアー沈降中)のアタリはフロントフックに、シャクって上げている時にはテールフックに掛かる傾向が見受けられたが、テールフックとジグの間にダブルスナップスイベルを介すると、フォール中にも目に見えて掛かりが良くなるので、ロングジグ派の皆さんはご参考まで。詳しくは船長のYouTube「幸松丸まっちゃんねる」をチェック頂きたい。
またご当地釣法の“サーベルテンヤ”は誕生から10年になる今も有効な上に、ゲーム性が高く本当に楽しい釣りで、一つテンヤ・マダイやタイラバのタックルで楽しめるので是非お試し頂きたい。過去記事 にもその魅力が記載してあるので興味のある方はご確認を。

船長に訊くタチウオのコツ

今季のタチウオの模様を松坂孝憲船長に訊いた。「いつも通りですね。年末は大瀬の方でバーンと喰って、その群れが居なくなって年明けこっち(千本浜沖)に来てドーン!って来た、みたいな感じです」と。兎に角好調に釣れている模様。釣り方のコツを尋ねたところ「指示したタナでやって貰えれば。日によって違うんですよ、喰いが。ここ3、4航海はわりかし柔らかい竿でピタッとしてる方が喰いました。勿論、動かして喰う時もあるけど、今回入ってきたタチウオは何となくそんな感じがする」と。
神出鬼没で気まぐれなタチウオが相手なだけに、その日のコンディションにどう当てはめていくかがポイントとなるようだ。まずは船長のアナウンスを聴き逃さないことから心掛けたい。「やってる最中、オレは指示出すけど、周りも見て。釣りって絶対釣れてる人が一番じゃないですか。それを真似てみることが大事ですよね、餌釣りもルアーも」と船長。船上で手詰まりになったら、是非思い出したいアドバイスだ。

【動画】第八幸松丸・静岡県沼津静浦港・タチウオ

依然好調キープ!“武者修行”にも最適!

千本浜沖、水深50mの海域の中層を攻略したこの日。「今日は渋い」、「昨夜はこの倍、釣れたんですよ」と肩を落とすアングラーはいたものの、竿頭の鈴木さんは、“指4本サイズ”を頭に48匹、大型クーラー7分目と見事な釣れっぷり。実質4時間半の釣りで釣果40匹以上が3人、大方30匹以上を釣ってクーラーずっしり。しかも、釣れて来るタチウオの全てがじわりと脂の乗った美味しい個体であることも特筆だ。取材日前後にも1.5kg級を上げている「第八幸松丸」では、今期も1kg以上の大物を釣ると「DGキャップ」が貰えるキャンペーンを実施中。防寒対策と感染予防を万全に、健全で美味しい“大人の夜遊び”を満喫頂きたい。

今回利用した釣り船

静岡県沼津静浦港『第八 幸松丸』
〒410-0105 静岡県沼津市馬込135-1
(カーナビには静岡県沼津市獅子浜243-1と入力)
TEL:090-2578-8218
定休日:元旦のみ 釣果・施設情報 「第八 幸松丸」ホームページ

出船データ

早夜船タチウオ乗合(予約制)
料金:1万円(餌、氷付き/ルアー9,000円)
集合:午後4時30分
出船:午後5時頃(集まり次第)
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

川添 法臣
釣りビジョンAPC
6歳から釣りに親しみ、海・川・釣堀・湖のルアー・フライ・餌釣りに節操なくのめり込むツリキチ。2019年JGFA沖釣りサーキット・総合優勝/2010年JGFAオールジャパンゲームフィッシングコンテスト・マダイの部・優勝(10.2kg)…他
このライターの他の記事も読む

その他オススメ記事

釣りビジョン倶楽部