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【アユ祭り!】山梨県桂川水系葛野川、追い気最高!「まっ黄っ黄の追星」が乱舞!

2023年07月11日公開

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「山梨県・桂川水系が釣れているぞ!」。そんな一報が入ったのは6月末日のことだった。桂川支流・笹子川では80匹オーバーの入れ掛かり!葛野川では良型アユの入れ掛かりが始まったとの事だった。7月初旬、前日のゲリラ豪雨で濡れた木々が夏の陽射しで緑輝く気持ちの良いスタートとなった。

【この記事を書いたライター】SHOHEY

葛野川上流ポイントではハリをひったくる“暴走アユ”が待っていた

この上流ポイントには2、3台の車が停められる小さな駐車場所があるのだが、この日は早朝にも関わらず既に満車。となると、下流にある駐車場に停めてポイントまでは徒歩で来るしかない。ん~まあまあの距離である。そこで、まずはオトリを用意して、車でポイントに行ってオトリを浸ける事に。徒歩でオトリを運ぶには少し不安のある距離だったからだ。駐車場からポイントまでは徒歩で10分弱。歩道を歩いて向かう私達は既に汗だく。早速友人達は思い思いの場所へ。私は川の中を歩きながらポイントを決める事にした。
上流のポイントは全体的に浅場で女性でも釣りやすく、私の好きなチャラ瀬が続いている。私が足を止めたのは木々が川に張り出し、陽が当たる場所と日陰になる場所があるポイントだ。全国的には豪雨で大水が出て、垢の飛んでしまっている河川が多いが、山梨県は雨雲を潜り抜ける事が多く、本流はかなり垢腐れが進んでいた。支流でも若干垢が腐り始めていたのだ。そんな状況から、少しでも日陰になり、垢が腐っていない場所を選んだという訳である。
さてさて「オトリちゃん行ってらっしゃい!」。オトリは右岸の流れに向かって元気に泳いで行った!と、下流のアニキが早速掛けた。良型アユだ。天然アユを送り出すとまたしても掛けた!さすがアニキである。よく見ると流れのある場所やヘチ側で掛ける事が多いようだ。早速私も真似っこである。(笑)
流れの中にオトリを送り込むと…秒殺!スッコーン!何とも気持ちの良いアタリ。タモに収まったアユは追星くっきり!「僕強いアユです!」と顔に書いてあるかのようなアユである。
「釣れるぞ!」の一報から数日経っていた事もあり、当たり前の場所では反応無し。しかし、アシ側やオトリを入れにくい場所では一発秒殺である!「反応のない場所で粘るべからず」である。掛かるアユは揃って良型の真っ黄っ黄! 仲間達も足を使って、かっ飛んでくるアユを大いに堪能した。

午後は下流へ大移動!そこには強きアユのパラダイスが!

昼過ぎ、一旦駐車場に戻り、午後は下流へ大きく移動。こちらも徒歩10分弱。駐車に丁度よい場所が無く、アクセスが大変なポイントだ。やっと着いたポイントには先行者1人のみ。ここまで歩いてくる釣り人は少ないようだ。
仕掛けを張りながら川を見ると、アユの煌めきが!先行者も順調に掛けていく。空を舞うアユは上流ポイントよりも更に良型である。そんな姿を見たら焦ってしまう。(笑)
汗を拭いながらオトリを送り出す。すると、来ました来ました!ガッツン!ドッキューン!の秒殺である。目印が吹っ飛んだ~。「あ~気持ちい~!」。思わず感情が声になってでてしまった!間髪入れずに上流の相方も大きく竿を曲げた! 相方ももちろんニヤリ顔である。(笑)

 

目印を吹っ飛ばすアタリ3連発!

ここから目印を吹っ飛ばすアタリ3連発!どれだけ私の顔が緩んだ事だろうか。しかし、この上流ポイントも1匹取ってしまうと同じポイントでの連発はなかなか無い。泳がす筋を変え、少しでもオトリが弱れば選手交代する事によって、ガッツーンのアタリがやって来る。
川の真ん中に立ち、右岸、左岸と交互にやる事によって釣果も伸びていった。掛かるアユはどれも目が覚めるようなアタリだ。湖産特有のハリをひったくっていく感じ。水中に見える2匹のアユの煌めき、言う事無しである。しっかり追って掛かるアユ!これぞアユ釣りである。もう1匹…、あと1匹だけ…と辞められず、ついつい納竿が遅くなってしまった。
アユのこの独特な引きは、何度味わっても飽きることがない。大釣りとまではいかないが、1匹1匹の引きを楽しめるサイコーな時間となった。

「釣れる!」情報は鮮度が命!ポイント選びにはひと工夫を

「釣れるよ!」の情報は日々飛び交う。しかし、自分の釣行日にドンピシャリ!とは中々いかないものである。大抵は時すでに遅し。そんな時にはちょっとしたポイント選択の工夫が必要である。
足を使い、いつもよりちょっと遠くまで歩いてみたり、竿を入れにくい場所を狙ってみたり…。苦労した分、いつもよりもちょっと素敵な釣り時間が待っていてくれているはずだ。今回も汗だくになって歩いた甲斐があった。天高く延びるアユ竿が大きく曲がる瞬間、「あ~ここまで来てよかった」と思えるはずだ。
7月、皆様の釣行する川が、多くの真っ黄っ黄になった追星のアユが煌めく、素敵な七夕様となりますように。

施設等情報

桂川漁業協同組合
〒409-0112山梨県上野原市上野原2580
TEL:0554-63-0083
mail:fishinfo@ia5.itkeeper.ne.jp 桂川漁業協同組合ホームページ

施設等関連情報

オトリ店は宮古橋下河原にあり
*簡易トイレ有り
*遊漁券購入可
日釣り券2,500円(現場売り3,500円)
年券1万円(女性、80歳以上、肢体不自由者は5,000円)
解禁6月1日~11月末日 場所や支流によって漁期が違うのでHPで確認を
【アクセス】
中央道大月インターから約10分
上野原インターから約30分
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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