この後も順調に釣れ続いたが、イサキとは全く異なるレンジのシマアジと思しき反応に、複数の釣り人の竿が引き絞られる一幕も。残念ながらこの日はリリースサイズのシマアジしか取り込めなかったが、色濃い魚探反応とアタリの多さに今後も期待大だ。かくして、この日の竿頭はイサキ40匹を獲った常連の古山さん。他にもマダイやメジナなど多彩なゲストフィッシュもあり、帰港後に配布される氷を追加したらクーラーはちょうど満タン。重たいクーラーを手に、みなさん笑顔の帰港となった。取材日には「反応のわりに喰ってこない」と言っていた船長だったが、この日を境に釣果は急上昇中。連日、竿頭は“定量”と呼ばれる釣って持ち帰る上限の50匹を達成して、遂には「クーラー満タン早上がり」との情報も届いた。梅雨を待たずに最盛期に突入した大原沖のイサキ。数もサイズも魅力だが、その食味もまさに今が盛り。沢山釣れる楽しさと、釣り人だけが味わえる旬の味。2024年初夏を代表する釣り物として、強くお薦めしたい。