唯一釣り人の姿を見た最下流のポイントが気になっていたので、そこで今日の釣りを締めくくるべく移動した。入川点から約100m先には日本海が広がっており、潮風が頬を撫でる。ちょうど上がってきた釣り人に声を掛けると「川を見てごらん」と言う。すると、手前の浅瀬にはキラキラとアユがよく見えた。「アユは沢山いるよ!頑張ってね!」と激励の言葉もいただいた。そして、オトリを放てば早速反応が!瀬に入った相方もテンポよく掛けている。上流のポイントに比べて型は落ちるものの、小さいアユではない。引きも申し分無い。数的にはこの下流のポイントの方が多いようにも感じる程であった。やはり下流でも強めの流れの方が反応が良かった。石色は黒いものを狙うと良いことも分かった。石がポコポコと点在し複雑な流れが続き、オトリを入れたいポイント満載だ!流れの中で掛かるアユの引きは強く、穂先を見上げれば竿が大きく弧を描いていた。「ラストひと流し!」の掛け声でお互い1尾ずつ掛けたところで納竿とした。竿をたたみながら下流を見れば、日本海に沈みゆく夕陽が名立川を赤く染めている。海から吹く風はほんのり暖かく、潮の香りがした。今回初釣行となった名立川は地元の方からのアドバイスもあり素晴らしい時間を過ごすことができた。今年は新潟県近隣河川でも素晴らしい釣果を耳にする。今回濁りで竿を出せなかった糸魚川方面の河川も、これから大爆発の予感!今シーズン日本海側が熱そうだ!短き日本海のアユ釣りシーズン。「その時!」のタイミングを逃さず、ぜひ足を運んでほしい。きっと素晴らしいアユとの出会いが待っているはずだ!