10時を回った頃だろうか。予報通り、夏全開の青空に怪しい雲が掛かり始め、太陽が顔を隠した。すると、先程までの好調が嘘のように浅瀬ではピタッと当たりが止まった。これも素直な鮎が故なのだろうか!?暫く放浪の時間が続いた。あちこちオトリを入れてみるが反応がない。すると遥か上流の相方が再び竿を曲げ始めた!どうやら荒瀬では掛かるようだ!ちょっと苦手な瀬釣りだが、移動する事に。相方はオモリを!私は背バリ装着!強い流れの中のヨレを狙いオトリを入れるとゴンゴン!ギュイーン!1匹目は油断しあっという間にのされてしまった(汗)。ガタガタと下って何とかキャッチ!朝よりもサイズアップした20cm程の鮎であった。流れの中での引きは強烈!甘く見ちゃいけない!と実感した1匹となった。瀬で釣れた鮎の遊泳力は半端なく、荒い流れをグングン昇っていった。連チャンとはいかなかったが、〝飽きぬ〟ほどには釣れ、足を使いポイントを探ればいるところでは前当たりなしの突然のギュイーンがやって来た。瀬でもほぼ背掛かり!油断するとあっという間にのされてしまうので注意が必要だ。1匹1匹パワー全開で挑んだ結果、腕も足もヘトヘトになった。お昼頃になるといよいよポツポツと雨が・・・。水温も下がり始め濡れた体は肌寒さを感じ始めた。まだまだ釣りをしていたいが、ラスト鮎を無事取り込み納竿とした。早上がりとはなってしまったが大満足の釣行となり、すっかり能生川の美しい鮎のファンとなってしまった。この後、15時頃、上流でかなり雨が降ったようで、釣り場は急に濁りが入り増水していった。ここ能生川は釣り場で雨が降っていなくても上流での雨の影響を受けやすく、急激な増水もあるので釣行の際は釣り場の天気予報だけでなく、上流の雨雲にも注意し安全に楽しい釣りをして頂きたい。今回、新潟へは川調査ぐらいの気持ちでの釣り旅の筈であったが、良い意味で裏切られ、思わぬ河川との出会いがあり、日本海の〝天然海産〟鮎のパワーに終始翻弄される何とも楽しい時間となった。まだまだ知らない場所が沢山あるもんだ、と実感すると共に、釣り旅の楽しさを改めて感じる事となった。2日間、新潟の様々な河川を見て廻ったが、今年の新潟はどこも遡上が良く、鮎がギラギラ!今年の夏は新潟河川、見逃し厳禁である!