しかし、いつものイサキ釣りと感じが違う。竿を引き込むようなアタリがない。魚が餌を「しゃぶっているだけ」という感じがする。イトを送り込んだり、聞き上げたりしてハリ掛かりさせないと逃げられてしまう。コツを掴んでからはペースが上がる。しかし、18匹まで数が伸びたところでタイムアップ。もう少し早く気付けば…、それは次回の楽しみとしよう。最終結果は常連の吉田満さん(市原市)がトップで41匹、酒井さんが39匹。20匹前後の人が多かった。“プロ”に教わるのが上達への最短距離“番外”の椋介助手だけが規定数を達成した。しかも、コマセの補充からオマツリの世話まで、文字どおり船長の片腕として働きながらの釣果だ。英明船長は「お客さんより多く釣るのも、船長修行のひとつ」と手厳しいが、既に腕前はプロ級と見受けた。『第三松栄丸』では、初心者には椋介助手がマンツーマンで教えるとの事。釣りもゴルフと一緒、最初からプロに教わるのが上達への最短距離だ。イサキ初挑戦の人は勿論、基本から復習したいという人にはお薦めの船宿だ。ただし、申し出ないとレッスンは受けられないのでご注意を。