9時前後に来た2回目のクライマックスが去って一段落。中ダルミの後、終盤近くに再び食いが立った。サメに悩まされていた右舷トモの武田さん。「来ました、来ました。今度はサメのアタリと違う」とリーリング。取り込まれた1kgオーバーの朱色の“本命”に「やっと釣れました」と満面の笑み。そしてミヨシと2番が前後して1kgオーバーを取り込む。続いて左舷のミヨシの中島さんが、2番目に、そして吉村さんにと3人が1kg前後を取り込んだ。左舷トモでTさんが800gを取り込む。そして圧巻は残りわずかな時、またまた左舷ミヨシ寄り3人に同時にアタリ。リールの巻き上げ音が心地よく同時に響く、中島さんとその隣が1kgオーバーを、吉村さんが1kg弱を手にした。締めは女性に「上がります。片づけて」と言う船長の合図にリーリングの音が響く。「何か変よ」は小島さん。巻き上げる竿先にクンクンとシグナル。海面に赤い姿がポッカリ浮かぶ。“本命”だ。「ワッー、やったー」とニコニコ顔、見事、〆をやってくれた。残念だったのは右舷のトモから3番の春木さん(江東区)とそのお隣、そして私。3人ともユメカサゴだけでオニカサゴがユメになっての沖上がりとなった。トップは中島さんの5匹で4匹が2人、3匹、2匹が数人ずつと続いた。潮が流れない中、オデコも出たが、船中30尾の好成績。「潮さえ良ければ2桁釣果もありますよ。タナをしっかり取って小まめに仕掛けを入れ替える。竿掛けに掛けないで手持ちで誘いをかけている人が釣れますね」と船長がコツを教えてくれた。