この日は横浜沖など近場でアカメフグ(ヒガンフグ)を、富津沖など沖合でショウサイフグを狙う展開。水深はどちらも概ね10m前後でアタリも明確だった。竿頭は右舷トモから2番目の浜野さつきさんが15本を釣り上げる快挙を達成。船中15名のうち5名がツ抜け(釣果10本超え)を果たすという驚きの釣果。さばいて身欠きにしてもらったフグの棒身は、帰宅後に洗ってそのまま調理するも良し、熟成させるも良し。ショウサイフグは釣ったその日に食べるのが最も美味しく、アカメフグ(ヒガンフグ)は冷蔵庫で数日寝かせることで歯ごたえが優しくなり、味わいの深みが増す。刺身はもちろん、焼き物や煮物、鍋の具材にも最適で、さらに中骨で取った出汁の雑炊は感動的な一品となる。寒さが増すにつれ、エサ盗りのサバフグが減り、ますます釣り易くなるシーズン本番はまさにこれから。釣って楽しく、食べて美味しい東京湾のフグ・オールスターズ。釣り人ならではの冬の味覚を、ぜひ存分に堪能してほしい。