この日は、その後が続かず、6人で1尾。つまり5人は獲物を手に出来なかった。そこで、船長に聴いてみた「どうしても釣りたい」ってお客さんにアドバイスをするとしたら…?【1】置き竿にしないまず置き竿にしないことだね。アタリの後、すぐ合わせられるから。よく言われていた「魚の走りが止まるまで合わせない」っていうのは間違い。ハリを飲まれてハリスが切れる。まず合わせてハリを掛けておけば、その後どんなに走ったって心にゆとりを持ってやり取りできる。【2】「自分の釣り」に仕掛けや道具を合わせる仕掛けや道具は釣る人の好み。遊動テンビンもうちでは禁止してないから、どんな仕掛けでも魚を獲ってくれるのが一番。ただ、自分の釣りに合ったものを選ばないとね。コマセの振りが強い人にテッカメンは向かないし、20号より細いハリスのほうがアタリは増えるけど、ハリス切れも多くなる──工夫が必要になるよね。(※但しテンビンとハリスの間のクッションゴムは厳禁)【3】指示ダナの中に餌があるようタナ取りをする指示タナが「25~30m」だったら、海面から深さ25mから30mの間に餌(ハリ)があるようにタナを取る。だからビシを30mより下に落としたら、その間「釣れるタナで釣っていない」ことになる。ルアーマンへのお勧めはエビングで「9月いっぱい楽しめるだろう」とのこと。近場で30kg超えの大物が期待できるこの釣り、取材3日後には28.5kgのトロフィーサイズも釣れている。まだまだ冷めやらぬ相模湾のキハダマグロ・フィーバー。次にこの魚を手にするのは、あなただ。