「大変な日に来ちゃいましたね」と笑う大森健吾船長に、観音崎沖でのタチウオ釣りについてアドバイスをお願いした。「しっかりシャクって、しっかりジグを動かすこと。観音崎ではこの“ショートピッチ”をメゲずに続けられた人が魚を釣りますね」。また、ワイヤリーダーはジグの動きを悪くするので、先糸には太めのリーダーを継ぎ足すのがお勧めだとか。さらにオマツリやバラシの原因にもなる「スナップ」や「アシストフック」にも注意が必要で、2本入り600円で受け付けに置かれている「特製・タチウオアシストフック」が船長のお墨付きだ。 ──ともあれ、厳しい日もあればいい日もある。秋が深まるにつれて期待される“本命”タチウオのサイズアップもさることながら、イナダやサワラといった“これからの釣り物”の展開もあわせて、釣果情報からますます目が離せなくなりそうだ。今回乗船した『深川 吉野屋』のルアー・タチウオ。乗船場の風情溢れる佇まいや、電車や車でのアクセスの良さ。東京湾の見どころを網羅する航路と、装備が身軽なルアーフィッシングとの組み合わせは、「TOKYOで釣りをしてみたい」と言う外国からのお客さんにも好適だろう。世界が東京に注目する2020年へ向け「おもてなし」のひとつに、この釣りを加えてみてはいかがだろうか。