「今年は例年と違う」という船長に、今シーズンの状況を聞いてみると「潮が澄んでいてイワシが大原まで降りてこない。北上して根のないところでイワシに付いているヒラメを追っている」ということだった。今シーズンは、全般に型もよく、取材前日には5.04kgの超大物も釣れている。取材後も3kgクラスをコンスタントに上げており、船長の頑張りが見て取れる。音楽が好きだったという先代の趣向を受け継ぎ、船を大事に磨き上げて駆使する姿も、常連さんたちの心をひき付ける。ちなみに勝見雅一船長の好みはスラッシュメタルで、この日、操舵室に掛かっていたのは「Megadeth」だった(分かる御方がニヤッとしていただければ幸いです)。お刺し身以外の料理も是非!例年だと4月いっぱいまで楽しめる大原発のヒラメ。産卵前で味も良く、道辺に咲く菜の花も見ごろのこの時期が一押しだ。沢山釣れたら、いつものお刺し身や昆布締めに加えて、ムニエルやアクアパッツアと言った洋食にもチャレンジして頂きたい。あの味を体験したら、あなたは冬のヒラメ釣りがもっと好きになること請け合いだ。