海底に潜んでいるマゴチは、船が流れて行く方向から釣れ出すものだが、そこで「自分の釣り座では不利だな」と思ってしまいがちな人もいるだろう。確かに釣り座の有利不利はあるのだが、そんな時は、船の流れる方向を見極め、その方向にいる釣り人の仕掛けが通過した場所に自分の仕掛けが通らぬよう「筋を変えて」狙ってみると良い。具体的には、立ち位置を半歩横に移動し、竿をなるべく船縁と並行に構え、竿先を船縁ギリギリにしてみるのだ。そうすると、自分の釣り座の左右1m位ずつを探ることができ、まだ仕掛けが通っていない、フレッシュな筋に仕掛けを通過させられる。実際、私は当日、この方法でマゴチをキャッチしている。 今季も手応え十分!マゴチ釣りはエビ餌の他にメゴチやハゼなども使う。このところルアー釣りの人気も高まっている。『深川 吉野屋』では、餌釣り、ルアー釣りそれぞれ別船で出船している。当日は12人乗船でトップが9匹、船中32匹のマゴチをキャッチした。今年もマゴチの魚影は濃く、これから気温が更に上がり、マゴチが旬となる季節に向けて十二分な手応えを感じた。江戸前の高級魚、品のある白身が身上のマゴチ、是非挑戦してみてはいかがだろうか。