釣り始めて2時間程が過ぎ、ひとしきり皆が型を見られた頃、私も竿を出してみた。2本のハリにサンマの切り身を丁寧に付けていざ投入。指示ダナの85mまで落としてゆっくりと誘いを入れる。3秒程待ってアタリがなければ、また誘いながら1m上げる。最初の1投で早速アタリが来た。小気味良い引きを楽しんでの最初の1匹。次の1投も誘う、そしてまた誘うの繰り返し。例えるならば、ゆったりとしたライトウイリーといった感じだろうか。この誘いが有効だったようで、3連続でクロムツを掛けることが出来た。誘っているとアタリが来る。しかし、どうやらこの日のクロムツはかなり奥手のようで、なかなか“本食い”をしない。掛けられなくて、そのまま次のアタリを待っていてももう来ない。逆に誘いをやめないとガツガツッと来る。なかなかテクニカルな釣りで嵌りそうだ。クロムツを気軽に始められてお勧め!この後も午前0時の沖上がりまでポツポツとアタリは続いた。終盤には40cm級のどっしりとした良型も上がり、30cm級を中心として全体的に型が良かった。数の方はいかに誘いを入れるかで差が出てしまったようだ。私も体感したが、誘った直後にアタリが多い。逆に誘いをいれないとアタリが来ない。しかし、それでも全員が“黒いダイヤ”の型を見られたのだから間違いなく魚影は濃い。今までクロムツを食べてみたいと思っていたが躊躇していた人、「道具がない」という理由で思い切れなかった人達には手軽に、しかも高い確率で“黒いダイヤ”を入手できるチャンスなので是非お勧めしたい。田子の浦から出る半夜クロムツ釣り。今が熱いです。